だいぶ時間が経ってしまいましたが、3rdアルバム「君は僕の宝物」を見ていきましょう。

君は僕の宝物

1992年6月25日発売に発売され、ミリオン(100万枚)セールスを記録した、槇原敬之の世界観が確立されていったアルバムです。

「どんなときも。」の大ヒット後に出したシングル「冬がはじまるよ」、「もう恋なんてしない」この2枚のシングルを含む、名曲揃いのアルバム。並のアーティストでは「どんなときも。」のヒットで終わってもおかしくありませんが、この2枚のシングルの完成度の高さで、槇原敬之の実力を証明した上で発売された「君は僕の宝物」は、大ヒットしたのも納得できます。

EARLY SEVEN ALBUMS [Box Set]に入っているブックレットでマッキーのコメントに、「じっくりと納得いくまでレーコーディングさせてもらえる環境になった」と書いてあります。1、2作目以上に一つの楽曲のクオリティーが上がっているのが、誰でも聞けば分かるのではないでしょうか。さらに、このアルバムでは山下達郎等のエンジニアをしていた、佐藤康夫さんという方に依頼をし、巨大な空間で歌っているような感じを出せたとのこと。洋楽や山下達郎のような音の広がりが、1、2作目では出せなかったが、この「君は僕の宝物」で、やっと目指す音を実現できたようです。

EARLY SEVEN ALBUMS

さらには、日本を代表するスーパーギタリストの二人との出会いも。小倉博和と佐橋佳幸という日本のトップミュージシャンとの出会い。その後のほとんどの楽曲に二人が弾いている事からも、二人には絶大な信頼を置いているのが分かります。

そんな今の槇原敬之の原点とも言えるような「君は僕の宝物」ですが、今回24BitデジタルリマスタリングでSHM-CDになったことにより、より音の広がり感、今まででは聞こえなかった遠くの打楽器の音がよりハッキリと聞こえるようになっています。特徴的な「もう恋なんてしない」のイントロも、SHM-CDになったことで、よりクリアーで堪らない音になっています。

20年前に槇原敬之が理想の音を目指して作ったこの作品。SHM-CDになったことで、より当時思い描いていた音になったのではないでしょうか。シングル曲以外にも、「遠く遠く」「君は僕の宝物」等、今で人気の高い楽曲も収録。当時聞いていた方も、まだ聞いたことのない方も必聴のアルバムです。

君は僕の宝物

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