続々登場する完全にワイヤレスのイヤホン。あのAnkerからも登場しました。Ankerの新しいオーディオブランドZolo。そのZoloから登場した完全ワイヤレスのイヤホンがLibertyです。LibertyとLiberty+の2モデルありますが、上位モデルのLiberty+を購入しました。
LibertyとLiberty+の違い
Liberty | Liberty+ | |
ドライバ | 5.5mmグラフェン
ダイナミックドライバ |
6.0mmグラフェン
ダイナミックドライバ |
周波数特性 | 20Hz~20Hz | 20Hz~20Hz |
対応コーデック | AAC、SBC | AAC、SBC |
周辺音取り込み機能 | なし | あり |
Bluetooth | 4.2 | 5.0 |
マイク | あり | あり |
連続再生時間 | 3.5時間(24時間) | 3.5時間(48時間) |
防水規格 | IPX5 | IPX5 |
電源 | Micro USB | Micro USB |
アプリ | なし | あり |
音声操作 | あり | あり |
Bluetoothのバージョン、周辺の音を取り込み機能、充電ケースの容量、ドライバのサイズに違いがあります。こうやって仕様表で比較すると、そこまで機能的に違いがありません。値段は倍違うので、下位モデルを選択するというのもありでしょう。
同梱されているもの
写真の他に、イヤーピース3サイズ、GripFitジャケットが4サイズ入っています。Liberty+は耳からズレてしまうと、ストーンと地面に落ちてしまうので、必ず自分の耳穴に合うイヤーピースを装着しましょう。
デザイン
いかにもイヤホンといった色使いとデザインです。「ZOLO」というロゴが安っぽい感じはしますが、無難で万人受けするデザインです。質感のほうは、プラスチック感溢れています。どちらかと言えば安っぽい質感です。
収納ケースは充電器も兼ねています。イヤホンのサイズが小さいので、どうしてもバッテリー容量が小さくなります。バッテリーの少なさを、こういったケースで充電することでカバーしています。イヤホン本体とは違って、ケースの質感は、かなりのものです。
デザイン:6/10
実際に使ってみた感想
音質
見た目以上に低音が効いています。完全独立型のイヤホンは、物理的な限界からか、わりと低音は控えめですが、Zolo Liberty+はしっかりと低音が鳴っています。このタイプのイヤホンでは、トップクラスの重低音じゃないでしょうか。 高音や中音域もしっかりと鳴っています。全体的な音のバランスもよく、長時間ノリノリで音楽を楽しめるでしょう。 AirPodsレベルの音質で、AirPodsより迫力のある低音が出ます。
グラフェン ダイナミックドライバ というものを調べてみましたが、ダイヤモンドより硬い振動板のようです。小さいイヤホンの中に入っている板が固いので、クリアでひずみのない音を鳴らします。他の完全ワイヤレスのイヤホンと比較しても、切れのいいシャキッとした音です。この音を実現しているのは、間違いなくグラフェン ダイナミックドライバ のおかげでしょう。
音質:8/10
音域
かなり広い音域です。奥行きのある音をしっかりと鳴らします。きっちりと耳に装着すれば、迫力のある低音、厚みのある音に加えて、広い音域を楽しむことができます。
音域:7/10
音の分離感
細かい音もしっかりと鳴らしてくれます。低音の音が強めですが、細かいリズムの音も、きっちりと判別できます。薄っぺらい音ではなく、深みのある音を、きっちりと分離して鳴らします。
音の分離感:7/10
接続の簡易さ
1度ペアリングを完了すれば、それ以降はケースからイヤホンを取り出すだけで接続されます。この簡易さは、AirPods並みです。最初のペアリングだけは手動しなければいけませんが、とても簡単に接続できるBluetoothイヤホンになっています。
接続の簡易さ:8/10
接続の安定度
ほぼ音が途切れることはありません。稀に片側のイヤホンの音だけ出ていないときもありますが、すぐに左右から音が出るようになります。周囲の電波と混信して、不快な音を発することもありません。街中でも安心して使えます。
Zolo Liberty+は、Bluetooth5.0に対応しています。5.0のBluetoothに対応したスマートフォンは、あまりたくさんありません。iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X、Galaxy Note8ぐらいです。Galaxy Note8と接続してZolo Liberty+を使っていますが、あまりBluetooth5.0の恩恵は感じません。ワイヤレス転送の距離が10mから100mに伸びるようですが、2階にGalaxy Note8を置いて、Zolo Liberty+で音楽を聴いたまま1階に行くと、音が途切れて不安定な状態になります。転送距離の長さは、AirPodsが上です。AirPodsはiPhoneと距離がかなり離れても、ほとんど途切れることなく音が鳴ります。実際の利用シーンでは、スマートフォンが手元にないことは少ないと思うので、あまり気にすることではないかもしれません。
Bluetooth5.0に対応していないiPhone 6sにも接続して使ってみましたが、とくに違和感はありませんでした。AACに対応しているので音も綺麗ですし、音が途切れるようなこともありません。Bluetooth5.0に対応していないスマートフォンしか持っていない方も、安心して購入してください。
接続の安定度:9/10
使い勝手のよさ
イヤホンの透明部分がボタンになっており、一時停止などの操作ができます。操作はできますが、耳に入っている部分をタッチして操作するのは、なかなか繊細な扱いが必要です。ちょっとイヤホンの装着具合を調整しようとするだけで、ボタンを押してしまい、音楽の再生が停止してしまいます。なかなか意図通りに操作できないので、ボタンでコントロールすることはないでしょう。 耳から外すと音が止まるという機能はありません。あれば便利ですが、無くても特に困ることはないでしょう。 周囲の音を聞きやすくする機能もありますが、耳からイヤホンを外したほうが早いので、この機能も使わないでしょう。
Zolo Lifeアプリから、この機能をオフにできます。オフにしたほうがストレスなく使えるでしょう。
使い勝手の良さ:5/10
装着感
耳に接触する部分がゴムなので、耳から外れることは少ないでしょう。耳から外れてしまうと、真っ逆さまに落ちてしまうので、耳に合うイヤーピースを選択してください。
ヘッド部分の内側がもっこりと出ているので、耳穴の奥まで入りにくい感じです。付属のGripFitジャケットを取り外すと、かなり耳にフィットしました。個人差はあると思いますが、耳からズレてしまう方は、このイヤーパッド(GripFitジャケット)を外してみましょう。
装着感:8/10
バッテリーのもち
3.5時間再生できます。付属のケースで充電すると、48時間まで再生できるようです。ケースを持った瞬間に分かりますが、かなりケースが重いので、48時間は再生できるだけのバッテリーを積んでいるのでしょう。こまめにケースに収納してやれば、バッテリーのことは気にせず使えるでしょう。
バッテリーのもち:8/10
コストパフォーマンス
音から考えると、十分納得できる値段です。特別高いわけではありませんが、AppleのAirPodsの値段とあまり変わりません。税込み12,800円ぐらいだったら、最高にお買い得なイヤホンになったでしょう。
コストパフォーマンス:7/10
総評
AirPods並みの使い勝手と、AirPods以上の低音を聞かせてくれます。AirPodsは耳に合わないという方も、Zolo Liberty+なら大丈夫な人は多いはず。完全独立型イヤホンの購入を考えている人で、AirPodsが耳に合わない方は、間違いなく購入候補に上がてくるBluetoothイヤホンです。 値段もAirPods並みですが、値段分の価値はあるイヤホンです。じっくりと悩んで、完全ワイヤレスの世界へ飛び込みましょう。
評価項目 | 点数(10段階) |
デザイン | 6 |
音質 | 8 |
音域 | 7 |
音の分離感 | 7 |
接続の簡易さ | 8 |
接続の安定度 | 9 |
使い勝手の良さ | 5 |
装着感 | 8 |
バッテリーのもち | 8 |
コストパフォーマンス | 7 |
合計(100点満点) | 81 |
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