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9.7インチiPad Proだけを持って1ヶ月ほど生活してきました。Macやパソコンなしで生活できた大きな理由は、Smart Keyboardがあったからです。Smart Keyboardに期待はしていませんでした。どうせパソコンの劣化版のようなキーボードだろうと。たくさんのBluetoothキーボードを購入し、使うたびにガッカリしてきました。いつもガッカリする理由は以下の通りです。

  • ワイヤレス接続で生じる遅延
  • iOSの漢字変換
  • キーサイズが小さい
  • キーの打鍵感が悪い

この4つが原因で、iPadに外部キーボードを使う気にはなりませんでした。しかし、Smart Keyboardは僕の予想を裏切ってくれました。フルサイズのキーボードを備えている12インチMacBookより打ちやすいのですから。

Smartコネクターなので有線接続

9.7インチiPad Pro用Smart Keyboardは、無線接続ではありません。Smartコネクターという特殊なコネクターを介した有線接続になります。マグネットで簡単に脱着できるコネクターですが、遅延のない環境を提供してくれます。

有線接続ならではの、小気味よい文字入力。キーボードで文字を打つのに1番大事なレスポンス感は抜群です。

いつの間にか変わっていた漢字変換

iPadでキーボードを使いたくなかった1番の理由は、パソコンとは違う漢字変換システムです。iOSに外部キーボードを接続した時の打ちにくさ。意味不明な仕様に、長年悩んできました。もうAppleは治す気がないのだろうと思っていましたが、いつの間にか改善されていました。日本語を入力して漢字に変換した後の予測変換が消えるようになりました。従来までのiOSは、変換した後に予測変換で文字を提案していきます。提案してきた文字を選択するか、「returnキー」か「スペースキー」を押して改行するか空白を入力してから、deleteで削除するしかありませんでした。文字を打つたびにイライラする文字入力システムが、いつの間にか改善されています。変換した後に予測変換で文字を提案してこなくなりました。そのおかげで、無駄なキー操作をして予測変換を無効にする必要がなくなりました。

たしかに窮屈なキー配置だが

9.7インチiPad Proのサイズにキーボードを収めています。10インチの横幅でキーボードを作ると、どうしてもキーのサイズが小さくなります。12インチMacBookのような大きくゆったりとしたキーではなく、非常に窮屈なキーになります。
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このような小さなキーを叩くときは、指に負荷がかかります。キーサイズが小さいため、指を狭めて打つ必要があります。窮屈な打ち方で長時間文字を打っていると、かなり指が疲れます。指がが疲れるだけではなく、いつも打っているキーボードより小さいため、キーを叩く位置がズレます。

キーの位置が違うためミスタイプが頻発し、指が疲れてミスタイプがさらに増える。全てが悪い方へ行ってしまうのが、10インチクラスのキーボードでした。9.7インチiPad ProのSmart Keyboardが特別なことをしている訳ではありません。いたって普通のキー配置ですし、キーサイズもかなり小さくなっています。それなのに、他の10インチサイズのキーボードより打ちやすいのです。なぜ打ちやすいのか、未だに理由が分かりません。確証は持てませんが、日本語キーボードではなく、英語のキーボードになっているからかもしれません。「return」キーが日本語キーボードのような縦長の形状ではなく、横長のキーになっています。英語キーボードしたことによって、「return」キー周りのキーを小さくすることなく、適正なキーサイズになっています。

日本語のキーボードを10インチぐらいのサイズに詰め込むと、「return」キー周りのキーサイズが小さくなります。無理矢理10インチサイズに収めることで、「return」キー周りが犠牲になります。漢字の変換を確定するために、1番使う頻度が高いのが「return」キーです。この辺りのキーサイズが不規則になってしまうことで、ミスタイプをしてしまいます。

打ちづらいと思っていた英語キーボードにしてくれたおかげで、キーサイズがおかしなことにならず、非常に打ちやすいキーボードになっているのかもしれません。

あまりない打鍵感だが悪くない

人によってキーボードの好みが分かれる大きな理由は、キーボードの打鍵感です。キーを押した時に好む感触が、人によって違います。僕にとっては良いという打鍵感のキーボードが、人によってはイマイチだったり。みんなに不評な打鍵感のキーボードが、僕には良かったり。

物理的なボタンならではの現象です。画面をタッチするだけのソフトウェアキーボードでは生じない、指へのフィードバックに癖が出ます。この癖がこそが、キーボードの打鍵感なのです。

ネット上のレビュー記事を見ていると、9.7インチiPad Pro用Smart Keyboardの評価はあまり良くありません。打ちにくくはないけど、あまり文字を打ちたいとは思わないというレビューがほとんどです。こういったネット上のレビューを先に見ていたために、全く期待せずに9.7インチiPad Pro用のSmart Keyboardを購入しました。きっと打ちにくいのだろうなぁと思いながら文字を打ってみると、、、思ったより悪くないな、いや思ったより悪くないというより、結構いいぞ。使っているうちに、12インチMacBookより打ちやすいキーボードになりました。使い始めた当初は、キーピッチの窮屈さからミスタイプをしていましたが、2週間ぐらいで慣れてきました。今ではほとんどミスタイプすることなく打てるようになりました。1年使ってもミスタイプをしてしまう12インチMacBookとは大違いです。

12インチMacBookのキーボードも賛否両論あります。ほとんどキーストロークのない特殊なキーボードのため、かなり好みが分かれるキーボードになっています。しかし、一部のユーザーからは絶賛されています。今までにない打鍵感ですが、非常に打ちやすいという評価もあります。僕も打ちやすいと思って使っていましたが、1年経って違和感を感じています。キーストロークがなさすぎるために、キーを叩くリズムが取りづらいのです。僕の打ち方は、ターンと力を入れる打法なのでしょう。優しくパチパチと叩いていく打法じゃないと、12インチMacBookのキーボードは打ちにくいのです。9.7インチiPad Pro用のSmart Keyboardもストロークの浅いキーボードですが、12インチMacBookよりは押した感触があります。ターンと強く叩いても、それに応える剛性感もあります。

9.7インチというサイズが故のキーピッチの狭さになれてしまえば、非常に打ちやすいキーボードだと思います。12インチMacBookよりは、人を選ばないキーボードになっているのではないでしょうか。

ちゃんと文字を打てるから仕事に使える

iPadが今までに敬遠されてきたのは、まともに文字がうてなかったからです。打てなくはないのですが、打つのに疲れる端末でした。最大の弱点を克服した今、いっきに使える端末になりました。本体性能が高いために、何をやるにしても快適です。

仕事にプライベートにと、隙のない端末に仕上がりました。今までiPadを敬遠していた人にこそ、9.7インチiPad ProとSmart Keyboardを使って、iPadに対する認識をかえてほしいと思います。

 

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