もう画面が大きいiPhoneなんて言わないよ絶対。タブレットというジャンルを、iPad mini4が確立しました。これこそが未来のコンピュータの形といった雰囲気で2010年に登場したiPad。華々しく登場したわりには役に立たず、年々売れ行きが下がっている状況。タブレットが売れない大きな理由は、スマートフォンとの違いを打ち出すことができない上に、スマートフォンの画面が大きくなってしまったから。できることは同じで、画面サイズが違うだけとだけと多くの人が気付いてしまい、タブレットを購入する人が減ってしまいました。
そんなタブレットが置かれた状況を、新しく登場したiPad mini4が打ち破ってくれました。iOS9に搭載された機能のおかげで、タブレット独自のポジションを確立することができました。
大きな画面を生かすことができるようになった機能
コンピュータで一番大事な本体性能を簡単に説明すると、iPad mini4は順当に性能が向上しています。順当に性能が向上したおかげで、何をするにしてもサクサク動いてくれます。画面も非常に高精細で綺麗で、バッテリーもかなり持ちます。これだけの性能をこのサイズにまとめてあれば、性能的に不満を持つ人はほとんどいないでしょう。
ストレスを感じないiPad mini4の性能を活かす機能が、iPad mini4から搭載されているiOS9に搭載されています。「Split View」「ピクチャ・イン・ピクチャ」という2つの新機能おかげで、従来のiPadでは出来ない使い方ができるようになりました。この2つの機能が使えるようになったことで、画面が大きいだけのiPhoneから脱却することができました。
Split View
なんだかカッコいいネーミングですが、画面を半分にして2つのアプリを同時に使うことができるという機能です。今までのiPadは、大きな画面にひとつのアプリしか開くことができませんでしたが、iPad mini4は違います。Split Viewに対応しているアプリなら、画面を半分にして2つのアプリを使うことができます。今までなかったのが不思議に思うぐらいの機能ですが、Split Viewが使えるおかげで、やっとiPhoneとの違いを明確に打ち出すことができるようになりました。
Excelなどのアプリで書類を作成しながら、同じ画面内でSafariを使って調べ物をすることができます。従来のiPadだとホームボタンを2回連続で押して(もしくは画面を4本指で上に動かす)、アプリ一覧画面にしてSafariに切り替える必要がありました。これからはそんな面倒くさいことをしなくても、同じ画面内にアプリを2つ立ち上げておけばいいのです。
ピクチャ・イン・ピクチャ
iPad mini4には、画面の大きさを活かす機能がもう一つあります。それは「ピクチャ・イン・ピクチャ」です。動画を見ているときに他のアプリに切り替えても、見ていた動画が小さい画面に切り替わって画面内に残るので、そのまま動画を見続けることができます。この機能が搭載されたおかげで、音楽だけではなく、動画のながら視聴ができるようになりました。画面が大きくて、ウインドウを好きなように配置することができるノートパソコンでも同じことができますが、ついにiPadでもできるようになります。iPadが優れているのは、ピクチャ・イン・ピクチャに対応していれば、難しいことをせずに動画を見ながら他のアプリを使うことができる点です。これをパソコンでやろうとすると、意外に手間がかかります。あまり難しいことをすることなく、機械が勝手にやってくれることの意味は大きいでしょう。
まだピクチャ・イン・ピクチャに対応しているアプリがすくないため、やや使い勝手に難がありますが、YouTubeやNETFLIXなどの動画サービスがピクチャ・イン・ピクチャに対応すれば、iPadの価値がグッと上がるのは間違いありません。
Bluetoothキーボードは必須
スマートフォンとの差別化に成功したiPad mini4ですが、さらに差別化を図ることができる機能が搭載されています。それは「キーボードショートカット」です。Bluetoothキーボードを使うことで、画面をタッチすることなく、様々な操作をすることができるようになりました。従来のiPadの仕様では、基本的には文字を打つことしかできませんでしたが、これからはアプリが好きなようにキーボードのショートカットキーを使うことができます。
SafariでWebページを見ているときに、画面をタッチして戻らなくても、Bluetoothキーボードのショートカットキーで戻ることができるようになりました。キーボードのショートカットキーを使うことで、画面をタッチすることなく、手元で操作をすることができるようになりました。
iPadだけで外出できる
iPadが登場した時、ノートパソコンが必要なくなると言われましたが、ノートパソコンの代わりにはなりませんでした。タブレットではノートパソコンの代わりにはならなかったため、結局鞄には重いノートパソコンを入れる日々が続きました。それから5年ほど経った今、本体性能が向上し、OSの仕様が進化したおかげで、ようやくパソコンの代わりになるレベルまでやってきました。
iPadが登場して5年、ようやく思い描いていた世界がやってきたのです。11月にiPad Proが登場し、3種類のサイズのiPadが揃うことになります。iPad Pro、iPad Air2、iPad mini4。3つのサイズのiPadが、タブレットの新しい世界を作っていくことでしょう。手頃なサイズと価格のiPad mini4は、多くの人が手に取りやすいタブレットになっています。タブレットなんて要らないという方も、一度手にとってほしいと思います。
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