そろそろiOS9が登場してから2ヶ月になろうとしています。今回のバージョンアップは、iPadを変えるためのバージョンアップです。ただ画面が大きいiPhoneだったデバイスから、より生産性の高いデバイスへ変わるためのバージョンアップになっています。SpiritView、Picture in Pictureなど、iPadの画面サイズを活かした機能が使えるようになりましたが、肝心のアプリがなかなか対応してくれません。
主要な動画サービスが軒並み未対応
この2ヶ月間、毎日アプリのバージョンアップをチェックしていますが、主要な動画サービスが軒並み未対応という状況。「YouTube」「NETFLIX」「Amazonプライムビデオ」は、この2ヶ月にアプリのバージョンアップがありましたが、Picture in Pictureには対応してくれませんでした。Picture in PictureはOSの機能に組み込まれているので、アプリが対応するのは簡単なはずです。2ヶ月たっても対応しない理由が分かりません。
ここまで対応しない理由を考えてみると、iPadの市場が想像以上に冷え込んでいるのか、動画を無駄に見られると困るかのどちらかになります。YouTube以外のGoogleアプリは、Spirit Viewなどの新機能に対応しています。ほぼ死んだ状態のGoogleのSNS、Google+がPicture in Pictureに対応しているのに、YouTubeが対応していません。Google+が対応していてYouTubeが対応していないというのは理解に苦しみます。Picture in Picturを使って、動画を垂れ流しされるのが困るのでしょうか。
iPad Proは大丈夫なのか
iPadの冷え切った状況を見ると、間もなく登場予定のiPad Proが心配になってきます。Macにも迫る性能を有しているようですが、iPadですら力が入っていないのに、売れるかどうか未知数のiPad Pro向けアプリが出てくるのでしょうか。AdobeはiPad Pro向けのバージョンアップがすでに行われており、iPadに力を入れています。しかし、Adobeのアプリはクリエイター向けアプリのため、一般の方はあまり使わないでしょう。一般向けのアプリが新機能に対応してこないことには、進化したiPadを体感しようがありません。
iOS9への対応状況を見ていると、iPadが盛り上がるとは思えません。Macにもあまり力が入っていないAppleは、今後何に力を入れていくのでしょうか。あまりiPhoneばかりに注力していると、Windowsにひっくり返される日が来るかもしれません。
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