株式会社BCNが、2014年のIT機器の販売数ランキングを発表しました。BCNというのは、マーケティング調査をし、その関連情報を扱う新聞・フリーペーパーの発行を行っている企業です。
IT機器を購入すると、このようなものを見たことがありませんか。あのマークが貼ってある会社が、全国の販売店のPOSデータを集計した上で、2014年の各ジャンル毎のベスト3を発表しています。
集計している販売店は、
アベルネット(ボンバー各店舗)、アマゾン ジャパン(Amazon.co.jp)、エディオン(エディオン、エイデン、デオデオ、ミドリ)、NTTレゾナント(NTT-X Store)、ケーズホールディングス(ケーズデンキ)、サンキュー(100満ボルト)、上新電機(上新電機)、スタート(onHOME)、ストリーム(ECカレント)、ソフマップ(ソフマップ)、ZOA(ZOA)、ドスパラ(ドスパラ)、ナニワ商会(カメラのナニワ)、ビックカメラ(ビックカメラ)、ピーシーデポコーポレーション(PC DEPOT)、ベスト電器(ベスト電器)、三星カメラ(三星カメラ)、ムラウチドットコム(ムラウチドットコム)、MOA(A-Price)、ユニットコム(パソコン工房、Faith、TWO TOP、FreeT、グッドウィル)、ラオックス(ラオックス)、楽天(楽天ブックス)=(50音順)の22社
とのこと。Apple Storeが入っていないぐらいで、ほぼ全部の販売店を網羅しています。
ノートPCのランキングに違和感
ランキングを見ていて1点だけ違和感を感じたところがあります。それは、ノートPCのランキングです。
1位NEC23.6%
2位東芝17.8%
3位富士通17.7%
となっています。Appleが入っていません。街で一番よく見かけるノートパソコンはMacbook Airです。スターバックスでノートPCを広げている人のほとんどがMac。他のカフェに行ってもMacが多い。それなのに、このランキングにはAppleが入っていない。
このランキングから推測すると、持ち運ぶことができるノートPCを買う方はMacを購入するが、外では使わず、自宅で使うノートPCを購入する方が圧倒的に多いということかもしれない。
上の写真のような、持ち運ぶには辛いが、DVDも再生できるオールインワン的なノートパソコンの需要が高いのかもしれない。外にまでパソコンを持ち出して使うようなユーザーはほとんどおらず、自宅でパソコンを使うという方がほとんどなのだろう。
そうなると、街で見かける以上にノートパソコンを購入している方がいるということで、まだまだパソコンの需要は大きいのではないかと思う。
ペンタブレットはほぼワコム
あと気になったのはペンタブレット部門。僕も先日購入したペンタブレットだが、ほぼワコムが独占という状態。シェア94.3%となっており、ペンタブレットを購入する方は、ほぼワコムといった状態だ。さらに驚くのは、ペンタブレット部門の年度別ランキングだ。
なんと年々シェアを伸ばしている。2014年の1年間で、90.5から94.3%にシェアを伸ばしている。もうこれ以上延ばしようがないようなレベルなのに、3.8%も1年でシェアを伸ばしているのだ。たしかに、ペンタブレットには無知の僕でさえも、購入しようと思ったときに浮かんだのはワコムだった。
ペンタブレット=ワコムというイメージができているのだろう。これは本当にすごいことだと思う。シェア9割という部門は、ペンタブレット部門だけ。ここまで1社独占というジャンルも珍しい。さらにシェアを伸ばすのか、今から来年のランキングが楽しみだ。
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