先日ASUSの新製品発表会がありました。CESで発表された製品の日本展開についての発表でしたが、ASUSが日本市場を本気で制覇しにきているのが分かりました。
PC Watch記事:ASUS製SIMフリースマホの国内ラインナップ拡充へ
5つの市場でNo.1を
ASUS会長ジョニー・シー氏が、日本市場の5つのジャンルでシェア1位を目指すという宣言を行ったようです。その5つのジャンルとは「2-in-1ノートパソコン、タブレット、マザーボード、ビデオカード、SIMロックフリースマートフォン」です。この5つのうち、マザーボードとビデオカードに関しては、昔からかなりシェアが高いので、まず1位になれるでしょう。問題は、2-in-1ノートパソコン、タブレット、SIMロックフリースマートフォンの3つです。
2-in-1ノートパソコンの市場自体があまり大きくないため、1位になるのは難しくはないでしょう。いまいちパッとしない2-in-1ノートパソコンですが、この日の新製品発表会では、3モデルも新製品を発表するという力の入れ具合を見せました。ただ、どれも本体性能と本体重量のバランスが微妙なため、今一歩といった印象です。必要以上に薄さをアピールしていたのは、重さの面で優位性がないのを自覚していたからなのかもしれません。
個人的には本体重量が1kgを下回るモデルにしか興味がありませんので、12.5型2in1「TransBook T300Chi」は選択肢から外れます。本体性能はまずまず良さそうですが、キーボードを含めた重さが1.42kgほど。いくら性能が良いとはいっても、これでは少々重すぎます。
次に10.1型2in1「TransBook T100Chi」は、キーボードを含めた重さが1.08kgほど。比較的軽いほうだとは思いますが、この性能なら(Atom Z3775、メモリ2GB、ストレージ64GB、1,920×1,200ドット液晶)、なんとか1kgを切ってほしかったところです。
最後に、一番軽い8.9型2in1「TransBook T90Chi」は、重さ750g。いっきに軽くなって、かなり惹かれますが、本体性能を見ると、、、Atom Z3775、メモリ2GB、ストレージ64GB、1,280×800ドット液晶という一般的なWindowsタブレットと同等の性能。画面解像度が1,280×800ドットということで、この液晶の解像度なら、EeeBook X205TAから買い換える必要はないでしょう。8.9型というサイズのせいで、キーボードのキーピッチも狭くなるでしょうし、軽くてタッチ液晶という部分に魅力を見出だせればいいのですが、現状のWindows OSを取り巻く環境では、タッチ液晶というメリットはほとんどありません。
気合を入れて発表したChiですが、性能が高いモデルは本体重量が重くて、本体重量が軽いモデルは、本体性能が微妙すぎるという、どっちつかずのラインナップになっています。ただし、現状の2in1市場を見ると、強力なライバルも見当たりません。それなりにChiが売れると思われるため、2in1市場で1位を取る可能性は高いでしょう。
あとはSIMフリースマートフォン
すでにAndroidタブレットは、比較的低価格なMEMO Padが売れています。価格と性能とデザインのバランスが良いからでしょう。iPadが伸び悩んでいる中、タブレット市場も1位を取ることもできるでしょう。
一番厳しい市場が、SIMフリースマートフォンでしょう。スマートフォンで1位じゃなくて、SIMフリーと付いているところがミソではありますが、2015年の5月からSIMロック解除が義務化されるので、この市場はますます厳しくなるでしょう。それを見越して、新製品を投入してくるのでしょうが、本当にSIMロックフリースマートフォン市場でも1番を取れるか、今後の動向を見守りたいと思います。
ASUSが本気で日本市場を制覇しにきた
まだまだ不満点も多いASUS製品ですが、今の市場の中では、一番勢いがあるように見えます。製品品質も良くなってきていますし、そう遠くないうちに、ASUSが日本市場を制覇する可能性はあるように思います。個人的にもASUSの製品を使い出してから、ASUS製品に魅力を感じてきています。ASUSが出してくる製品に期待していきたいと思います。
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