iPhoneが登場するころから続いている代表的なクラウドサービスといったら、Evernoteでしょう。まだまだクラウドというのがよく分からない僕達に、クラウドの素晴らしさを教えてくれました。細かいバージョンアップを継続し、常に改良を加えているEvernote。そんなEvernoteに、新しい有料プランが登場しました。
年会費2,000円のプラン
今回登場したプランは、年間2,000円で使うことができます。Evernoteプラスという新しいプランは、今までのプレミアムに相当するような機能です。年間4,000円かかったプレミアムプランの値段が半額になったイメージです(厳密に言うと細かいところが違います)。従来のプレミアムは廃止されず、料金据え置きのまま、アップデートする容量が無制限になりました。
Evernoteというサービスの性質ですと、月に1GBもデータを使うのが難しい方も多いことでしょう。あまりデータをアップロードしない方ですと、無料プランでもいいと考えますが、無料プランにしてしまうと、PDF内の文字検索機能、スマートフォンでのオフライン保存などができなくなります。これらの機能がなくなると、使い勝手の部分で支障が出てきます。そういった面から有料プランを選択せざるを得ませんでしたが、年間2,000円で使えるプラスというプランができたことで、より有料会員が増える可能英も出てきました。
プレミアムの使い方が変わる
今までのプレミアムは、月のアップロード容量が1GBという制限がありました。月の制限があるせいで、DropBoxのようなストレージ的な使い方が難しい状況でした。しかし、プレミアムのアップロード容量が無制限になったおかげで、ストレージ置き場的な使い方ができるようになります。
例えば、ソフトウェアのデータなどはファイルサイズも大きいため、今まではDropBoxなどに置いておくことが多かったかもしれません。しかし、Evernoteの新しいプレミアムプランなら、いくらでもデータをアップロードすることができます(ひとつのノートに置けるファイルの上限が200MBまでのようです)。
ソフトウェアのデータは、インストールするにあたって、シリアルナンバーが必要になることがあります。DropBoxなどにソフトウェアのデータを保管する場合は、シリアルナンバーを明記したテキストファイルを、同じフォルダー内に置く必要が出てきます。このやり方でもいいのですが、Evernoteのプレミアムプランなら、ひとつのノート内にソフトウェアのデータを添付し、そのノートにソフトウェアのシリアルナンバーを明記しておくことができます。
ただし、ひとつのノートに置けるファイルの上限が200MBという制限があります。この制限がなくなれば、本当にDropBoxが必要なくなる可能性があります。
ノートに添付できるデータ量を無制限にするのは、技術的に難しいのかもしれません。しかし、細かい改良を継続しているEvernoteなら、いつか無制限にしてくれるかもしれません。
クラウドサービスの競争が激化
今までDropboxとEvernoteを用途によって使わけていましたが、プランプランが新しくなったことで、DropBoxを使わず、Evernoteだけにすることができるようになります。コンピュータを使い慣れている人はストレスにならないかもしれませんが、似たようなサービスがふたつあることで、どう使い分けたらいいのか理解できない人も多くいます。そういった方は、Evernoteのプレミアムプラン(年間4,000円)にしてしまえば、クラウドサービスを使うことに悩まなくなるでしょう。
今回のEvernoteの発表は、実はものすごい可能性を秘めた発表なのです。ますますDropBoxなどのクラウドサービスとの競争が激化することでしょう。
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