想像の斜め上をいくというのは、こういうことでしょうか。首を長くして待っていた、日本市場向けSurface3の発表が行われました。昨日の午前中に、Y!mobileでも取り扱うという発表があり、Microsoftも攻めてくるなぁと思っていたら、個人向けにはLTEモデルしか売らないという発表。何かの間違いじゃないかと思い、何度も記事を読み直してしまいました。
PC Watch記事:「Surface 3」個人向けはLTEモデルのみで6月19日発売~SIMロックフリーでソフトバンク網に最適化。単体購入も可能
Surface3の値段が高くなるだろうということは、先日のSurface Pro3の値上げで想定内だったため、そこまで驚きはしませんでした。何より驚いたのは、LTEモデルしか販売しないということです。LTEモデルしか販売しないというのは、少しでも値段を釣り上げようという意図は分かります。しかし、海外市場にも登場していないLTEモデルを日本市場に一番に投入し、そのLTEモデルしか販売しないというのは予想もしていませんでした。昨日の発表に落胆した人ばかりだと思いますが、決まってしまったものは仕方がありません。Surface3が発表されてから1ヶ月半経って出した答えが昨日の発表です。これが「日本市場への最適な形での投入」ということなのでしょう。
本当に日本市場への最適な形での投入なのか検証してみます。
LTE付きの値段
日本市場向けのSurface3価格は、1ドル120円ぐらいで計算し、61,800円と74,800円ぐらいになるだろうと予想していました。ところが発表された価格は、81,800円と91,800円という価格。予想より随分と高い価格に目を疑いましたが、冷静に考えてみると、日本市場向けはLTE通信ができる仕様です。SoftBank向けの通信環境に最適化した通信モジュールということはこの際置いておきましょう。ビックリするぐらい高い値段は、LTE通信ができるモジュールが入っているからです。僕が発表前に予想した価格より、64GBモデルで20,000円、128GBモデルで17,000円ぐらい高いことになります。
この約2万円ほど高い価格が、LTE通信ができる機械代ということになります。Surface3のライバルと思われるiPad AirのCellular番の価格が89,800円。Wi-Fi版の価格が75,800円ですから、その差14,000円。Surface3のLTE通信できる機械代がやや高い気もしますが、冷静に計算すれば、妥当な価格と考えることができる価格ではあります。
フル機能のWindows PCとして考えよう
海外のSurface3の価格と比較してしまうと割高感は否めませんが、フル機能のWindowsを使えるノートパソコンが、約11万ぐらいで購入できます(別売りのキーボードとペンを含めた価格)。それでいてかなり軽量で、まずまずの性能を持っています。その上でLTE通信をどこでもすることができるSurface3を購入することができます。
使わない人からしてみると、LTEモデルしか購入できないことに納得がいかないかもしれませんが、無理をしてSIMカードを挿して使わなくてもいい訳です。普通にSIMカードを挿すことができるノートパソコンが家電量販店で売っているのです。これはある意味革命的なことです。しかもSIMフリーモデルです。対応している周波数帯が少ないため、SIMフリーである意味がないかもしれませんが、docomoのMVNO系の格安SIMカードを挿して使うことができます。強制的にLTEモデルを購入しないといけないが、一番高機能なSurface3を誰でも購入できる販売方法です。
しばらくの間は、本当に購入するべきか、諦めるべきか悩むとは思います。少々割高ではありますが、フル機能のWindowsパソコンのLTE通信できるモノが、約10万ぐらいで購入できると考えましょう。このように考えないと、納得がいきません。若干高めではありますが、まずまず妥当な価格のSurface3が日本でも購入できるようになることを前向きに捉えたいと思います。
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