ペタペタキーボードの時代がやってきます。いま開催中のCESでも、薄くて軽いノートパソコンが続々と発表されています。ノートパソコンが薄くなるということは、キーボードのキーストロークは短くならざるを得ません。昨年登場したMacBookやMagic Keyboardのようなキーボードに違和感を感じている人も多いとは思いますが、そろそろペタペタキーボードに慣れていく必要があるでしょう。
専門用語豆知識
CES:コンシューマー・エレクトロニクス・ショー (Consumer Electronics Show, CES) の略語。全米の家電協会が主催し、毎年1月にネバダ州ラスベガスで開催される見本市のこと。このショーでは多くの新製品が発表されるため、我々のようなガジェットオタクは新年早々歓喜することになる。
従来のタカーン打法
従来のキーボードとは違うペタペタキーボード。これを今までと同じ打法、タカーン打法で打ってしまうと、ミスタイプを頻発してしまう。常に文字を打っている人に多く見られるタカーン打法だが、新しいペタペタキーボードとの相性は最悪だ。キーストロークが短いため、タカーン打法では、キーを強く押しすぎてしまい、結果的に次のキーを打つリズムが崩れることになる。
タカーン打法から脱却できない人は、キーストロークが深めの、従来型のキーボードを使ったほうがいいだろう。
手首の力を抜いたタンタン打法
ペタペタキーボードを従来の打法でおもいっきり叩こうとすると、キーストロークが浅いせいで、全力で叩きにいった指の力を、キーボードのキーが吸収することがでないため、結果的にミスタイプをしてしまう。
これを防ぐためには、新しい打法を習得することが必要になる。その名も、タンタン打法。この打法はとにかく力を抜くことが大事。王貞治の一本足打法やイチローの振り子打法のように、体の一部を高く上げる事で、一度体から力を抜く必要がある。一本足打法や振り子打法は、一見すると力が入っているように見えるが、足を上げることで体の力を抜き、バットとボールが当たる瞬間に最大限の力を伝えることができる。
タンタン打法も一本足打法や振り子打法のように、手首を一番上に上げることで、指がダランと下に落ちることで、指の力を抜くことを意図している。手首が一番上になることで、従来のタカーン打法とは真逆のフォームになる。
タカーン打法では、手首がキーボードや机に密着するぐらい下にくる。手首を一番下にすることで、指が上に上がり、そこから力いっぱい指をキーに叩きつけることになる。こうすることで、高速に文字を打つことが出来る訳だが、高いところから振り落とされた指で叩いたキーが、タカーンと音を発するため、スターバックスのカフェなどでは敬遠されるだろう。しかし、タンタン打法ならそんな心配は無用。手首を上にすることで、指とキーボードの間の隙間が殆どない状態だ。指とキーのスペースがなければ、キーを叩く力を強くすることができない。タンタンタンと力を抜いて力まずにキーを叩いていくしかなくなるのだ。こうすることで、力まずにキーを叩くことが可能になり、結果的にペタペタしたキーボードでも、高速にタイピングすることが可能になる。
とにかく、指の力を抜いて優しくキーを叩こう。つい力が入ってキーを強く叩いてしまいそうになるが、グッと我慢して、タンタンとすました顔をしてキーを叩いていこう。
専門用語豆知識
打法:本来の意味は、球技での打ち方のこと。有名な打法といえば、王貞治の一本足打法、落合の落合打法、イチローの振り子打法が有名。しかし、ここでいう打法とは、パソコンを愛してやまない人たちが常に向き合うキーボードの叩き方のこと。打法を改善することで、高速に文字を打てるようになるため、結果的に生産性が上がることになる。
タカーンからタンタンへ
新しい打法には批判がつきものだ。イチローの振り子打法も、当時の一軍首脳陣が真っ向から否定。振り子打法を止めるよう促したが、イチローは自信の打法を貫いた。その結果どうなったかは、言うまでもないだろう。
タンタン打法も当初は批判を浴びるだろう。しかし、これは新しい時代に必要な打法なのだ。従来の打法では対応できない、ペタペタしたキーボードが増えてくるのは間違いないだろう。ペタペタキーボードが主流になったとき、きっとまわりはタカーン打法からタンタン打法に変わっているだろう。
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