大阪まで行き、「第9回No Second Lifeセミナー」に参加しました。参加した理由は、ちょうどブログを始めた時期に出版された「ノマドワーカーという生き方」という立花氏の著書を読み、とても感銘を受けたからです。
立花さんは、月間160万PVのブログを運営しています。
まだまだ出版をするには文章力も足りないし、それを鍛える読書量も圧倒的に足りていないので、絶対出版したい!という訳ではないが、サラリーマンを辞め、プロブロガーという職業を名乗り、本を出版した人がどんな人なのか興味があり、今回のセミナーに思い切って参加しました。
立花氏のブログ。文章量もすごい。
まずは今回のセミナーの主宰者、立花岳志さんのご紹介。立花さんは現在4冊の本を出版されています(1冊は電子書籍版のみ)しかもこの1年で4冊出版しています。
執筆活動も軌道に乗ってきているので、今回のセミナーはとても説得力があり、聞き手を飽きさせない構成になっていました。今回のセミナーに参加して僕が感じた事を書きます。
まずはツカミ
まず、冒頭に「200」という数字をスライドに出して、立花氏のプレゼンは始まった。このように大勢の人を前で話すときには、最初の掴みがとても大事です。最初に聞き手に問いかける数字を出すことで、本日のプレゼンにグッと引き込まれた。
この200という数字は、一日に出版される本の数とのこと。1日に約200冊(雑誌を含む)もの本が世の中に出ているようだ。
その後、立花氏の本を出版するまでの経緯を詳しく話してくれた。その中でもビックリしたのは、立花氏の著書で電子書籍専用の本が1冊あるのだが、その電子書籍の印税が1万円ほどだったとのこと。1万円の印税だととても少ないように思うが、電子書籍としては売上げはかなりいいと出版社のほうから言われているとのこと。それだけ電子書籍という市場は、まだまだ小さくほとんどビジネスにならないようだ。様々なネット上の記事で、電子書籍市場は、まったくビジネスにならないというのは聞いていたが、まさかこれほどだったとは思わなかった。AmazonのKindleストアがオープンして、電子書籍市場がこれから伸びていくかもしれないが、しばらくはビジネスにはならないかもしれない。
この本が電子書籍ではかなり売れている1冊。
その後は出版したいと思っている今回のセミナー参加者に向けて、立花氏の実際の経験を基に、かなり具体的な説明があった。さらにここから話すことはツイート等インターネットで話すことは止めて下さいというような部分もあり、お金を出して今回のセミナーに参加して良かったと思えた。その中から個人的に印象に残ったことを、確認の意味も込めて、簡単に振り返ってみたい。
▢本を出版するまでに2年ほどかかっている。
もっと前から出版したいという想いはあったかもしれないが、具体的な行動を起こしてから2年ぐらい時間がかかっています。何事も行動してもすぐには結果には結びつきません。継続的に努力していくことが大事です。
▢複数の企画を持って、出版の話を進めていた
3つぐらいの本の企画を持っていて、話を進める中でさらに2つぐらいの企画を作り、それぞれの企画が通りそうになりながらも没になっている。そして、その企画が他の出版社で通ったりと。紆余曲折があり一筋縄ではいっていないが、複数の企画があったおかげで、出版というチャンスを掴めたように思う。出版社によって本のジャンルで得意分野があり、その出版社にあった企画を提示することが大事だと言っていました。本は出版社を通して発売されます。その出版社も会社によって得意分野があります。その会社の得意分野の企画じゃないと、いい企画でも出版社も売りようがないため、いい企画でも通らないことがあるようです。最初出版をしたいと思って、出版社とやりとりしていっても、この会社はどの分野か分からなかったりするので、複数企画があったことで、その出版社に合う企画があった。これは先日参加した、かさこ氏のセミナーでも同じようなことを話していた。
やはり引き出しはたくさんあったほうがいいので、同じ分野の話でも、切り口を変えた企画を複数もっている人は強いと思う。
▢最初の出版がうまくいくと、向こうから話しがやってくる
立花氏も最初の出版が決まるまではかなり苦労したようだが、最初の出版が成功した後は、こちらから企画を持って行かなくても、この企画は立花さんだよねという感じで、出版社のほうから依頼がくるようになっているようだ。出版をしたことで、今までにない人脈を作ることができ、新しい仕事の窓口が構築されている。やはり、ちゃんと結果を残せば、出版社のほうも売上げを計算できるので、話がくるのだろう。最初のハードルは高いかもしれないが、頑張ってやり遂げた先には、まだ見ぬ世界がそこにはある。
▢何を書くかではなく、読まれる物を書く
常に読み手のことを考えなさいということ。読んでくれる人がいて初めて本のビジネスが成立します。だからこそ読み手を意識し、この本はどんな人がターゲットで、この本を読むとどんなメリットがあるのかということを、しっかりと説明できることが大事。コンセプトやターゲットが明確ではない物では、人には伝わらない。
▢普通の人じゃおもしろくない
ほとんどの人がサラリーマンだと思います。日本のサラリーマンは横並びを求められ、(最近は、それではダメだと、個性化が叫ばれているが、結局は横並びを求めてしまっているのが日本の現状)個性がない普通の人ばかりです。普通の人の普通の話が面白いでしょうか?わざわざお金を出して本を買うのに、普通の話なんて読みたくありません。だからこそ、普通の人ではいけない。自分の売りを見付けて、それを伸ばしていかないといけない。何かしら人にはいいところがあります。それを見付けて伸ばせばいい。でも、それを良く思わない人もいると思います。(実際会社の人間というのは、そういう人ばかりで、人のアラをさがして、嫌なことを言ってくる)それを気にして、普通の人間のままいるのか、それとも脱普通の人間になるかは自分次第です。
▢本を出すには圧倒的な文章量と文章力が必要
1冊の本に必要な文字数は約10万文字。これだけの文章量を書こうと思ったら、常日頃から書き物をしていないと無理だ。だからこそ、ブログを毎日するのがいい。また、ただブログを書くだけでなく、より専門的に特化した、一つのテーマに絞った連載形式のブログを書くことを勧めていた。ブログで連載をすると、あることに特化した(普通じゃない)物が、ある程度の文章量になっていくので、本の出版に繋がりやすいとのこと。まずは毎日のブログ更新、そしてその中身をどうするかが僕らのやらなければいけないことだ。
▢使命感
最終的に大事になってくるのは精神論。テクニックとかそういう物ではなく、最終的に成功を決めるのは精神だ。どんな素晴らしい物を持っていても、心の持ち方次第で世界は変わる。誰かの役にたちたい、世界を良くしたい。こういった感謝の気持ちがないといい物もできないし、人には伝わらない。有名になるとか、お金持ちになるというのは結果論であって、それを目的にしていてはいけない。そういった小手先の生き方は、最初はうまくいくかもしれないが、いつか挫折する。常に広い心で感謝の気持ちで生きていくことが、幸運を呼び寄せる近道だろう。
以上が今回の立花氏のセミナーで感じたことだ。他にもたくさんの勉強になることがあった。素晴らしいセミナーに参加でき、ありがとうございました。また機会があれば、立花氏のセミナーに参加したいと思います。
立花氏はこれからも日本各地でセミナーをしていきます。皆様も参加してみてはいかがでしょうか。
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