ほろ酔い気分で世界が浮ついているように見えるとき、偶然目に入ったスマートフォンの画面に映るタイムラインに違和感を感じた。
これ本当にTwitter?
僕が普段見ているTwitterのタイムラインとは明らかに違ったからだ。フォローする人によって、表示されるものが違う。使う人によって変わるのがTwitterの特徴だ。そんなことは重々承知だが、明らかに自分とは違うタイムラインが目に入った時、頭をガーンと殴られたような気分だった。
僕のタイムラインは、会ったことがない人の投稿がほとんど。顔も名前も知らないような人たちが、最新情報をバンバン教えてくれる。僕が知りたい情報を、テレビのニュース速報より早く教えてくれる。
ところが、偶然目に入った若い女性のタイムラインは違った。同じぐらいの年代の男女が、楽しく盛り上がっている写真や動画が満載で、とても同じサービスを使っているとは思えなかった。
きっとこのブログを読んでいる方の多くは、僕と同じようなタイムラインだろう。下手なニュースサイトを見るより、Twitterを見たほうが早い。このスピード感こそがTwitterだ。
ところが、目の前にいた若い女性に表示されているタイムラインは違う。身近な人々の「なう」を知るためのタイムラインだった。
「インスタ映え」するかしないか。いい写真かどうかの新基準だ。SNSが一般化したことで、SNSの使われ方が大きく変わってしまった結果、そうならざるを得なかったのだろう。身近な友人に見せるためのサービスなのだから、よりインパクトの強いものを投稿したくなる。友人の誕生日にサプライズをしたくなる気持ちと同じだ。
その結果、どうしても過激なほうにいってしまうのは防げない。自分が同じ時代に若者を生きていたのなら、きっと同じことをしていただろう。純粋に友達を喜ばせたいと思っただけだから。
僕ら枯れた大人は、その気持ちを理解してあげることも必要だろう。
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