新しいハードが出て、ワクワクしたあの日々。PCエンジン、メガドライブ、スーパーファミコン、PlayStation、セガサターン、Dreamcast、ニンテンドーDS、PlayStation 2。最新のゲーム機は、未来を映し出す鏡だった。
ゲームという娯楽は、とにかく処理能力を必要とする。映画のようにただ見ているだけではなく、その世界に介入することができるからだ。キャラクターを動かすと、その動きに合わせて結果を返す。常にあらゆるものを処理し続けるため、処理性能はあるに越したことはない。
ゲーム機こそが最先端のコンピューターだった時代は終わり、スマートフォンがコンピューターの鏡になった。生活に必須の道具となったスマートフォンは、世の中の全てを飲み込んだ。
勿論ゲームもスマホに飲み込まれている。わざわざゲーム専用機なんて買わなくても、スマートフォンでも高度なゲームができる。常にインターネットに繋がっているので、やりたいゲームをいつでもダウンロードしてプレイできるし、世界中の人たちと対戦することも簡単だ。
スマートフォンが変えつつあるゲーム界の常識を、さらに変えてしまうときがやってくる。
ゲーム機を買う必要がなくなる
より凄いゲームをやりたいから、新しいゲーム機を購入する。ゲーム機を購入させるためには、今までにない映像や、楽しいゲームを作って、消費者の購買意欲を煽る。
長く続いたこの伝統に、そろそろ終止符が打たれるときがやってきた。
クラウド
とくに意識することなく、僕らはクラウドから恩恵を受けている。もはやクラウド無しでは生活できない世の中になっているが、そのクラウドが、ゲーム業界を劇的に変えようとしている。
新しいゲーム機を買わなくても、最新で最高のゲームがプレイできるようになる。高度な情報を処理するための機械はクラウドにある。遠く彼方にある超高性能のサーバーが、ゲームの映像や情報を全て処理する。遠く彼方にある機械で処理していることを、手元にあるスマホに高速で通信し表示する。
高い端末を買わなくても、高速でインターネットができれば、世界最先端のゲームをプレイできる。必要なのは、通信ができて映像と音を出すことができる機械だけ。
スマートフォン
10万オーバーの高いスマホを買わなくても、PlayStation 4より凄い映像のゲームが出来てしまう。
こういうことすら意識することなく、Googleで検索して表示される結果にある、ゲームをプレイをタッチする。Webページが表示されるように、すぐにゲームをプレイできる。
普通にスマホで検索している延長で、最新のゲームがプレイできる。任天堂のSwitchとかPlayStation 4などのゲーム機がなくても、スマホで検索したらゲームをプレイできる。
ゲーム機という存在を、クラウドは無くそうとしている。
まだまだ先の話かと思っていたクラウドゲームが、一気に現実の世界に降りてきた。
- Stadia
- Apple Arcade
- MicrosoftとSONYの提携
任天堂だけ置いてかれているのが気がかりだ。どこかと提携するのか、独自路線でいくのか。何かしら手を打たなければ、ゲームオーバーになってしまう。
ゲーム機という機械を並んで買ったあの日を忘れてしまうぐらい、ゲームの世界を劇的に変えてしまうクラウド。
全てのものを圧倒的に変えてしまう時がやってきた。ゲームだけではない、パソコンやスマートフォンの使い方まで変えてしまいそうな、超クラウド時代がやってくる。
考えれば考えるほど恐ろしい時代は、すでに始まっている。
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