全国ツアー終了から3ヶ月。ついにマッキーのライブDVDとBlu-rayが、僕らの元に届いた。

あの素晴らしいライブが、ノーカットで完全収録。あまりのカッコよさに、何回見たか分からないほど。歌、演奏、ステージ演出。これがライブなんだと、僕らの前に突きつけられた。

ライブレポート:ツアー初日

ライブレポート:名古屋公演2日目

再びライブレポートをするような記事になるかもしれないが、槇原敬之Believer 2017をレビューしたいと思う。

The Future Attractionのカッコよさに言葉を失う

生でも最高だったが、あの言葉にならないカッコいいシーンを、自宅で何度でも楽しめることができる。これだけでもBlu-rayとDVDを購入する価値があると断言できる。

アルバムBelieverに収録されているインストで始まった後、The Future Attractionで幕を開ける。原曲のブラジリアンなサウンドに、テクノと民族音楽がミックスされた、極上の曲に仕上がっている。

いきなり1曲目から、屋敷豪太の神のドラムが炸裂。そこに大石真理恵のパーカッションが加わり、スケール感がよりアップ。ベース、ギター、ピアノ、キーボード。各セクションの壮絶な演奏が被さり、言葉を失うほど圧巻の幕開けだ。

ステージ演出のカッコよさを再現しているカメラワークも必見。

横に揺れながら笑顔に

しびれるようなオープニングから一転、槇原らしいアットホームな雰囲気の曲が3曲。

  • 一歩一会
  • Souvenir
  • 遠く遠く

緩い横揺れ感の曲が続くが、楽しそうな槇原、バンドメンバーの姿を見ているだけで笑顔になってしまうだろう。

座っても楽しめるライブ

オールスタンディングでゴーゴーみたいなライブが多い中、座っても楽しめるような曲をしっかりと挟んでくるところが槇原敬之のライブ。中盤はジックリと聞かせる曲を用意し、子供から年配の方までも、安心して楽しめる構成だ。

  • 運命の人
  • 四つ葉のクローバー
  • PAIN

ちょっと編成を変えた四つ葉のクローバーのアコースティックな感じに、グッとムードが高まる。その後、まさかの弾き語りでPAIN。MCでも槇原が話しているが、ANSWER、君は僕の宝物のようなラブソングじゃない弾き語りに、涙したファンも多いだろう。僕もライブでグシャグシャに泣いてしまった。

これからはBlu-rayを見れば、いつでも泣くことができる。

ダンサンブルなマッキー

しっとりとした曲が続いた後に、楽曲提供した曲の中から、「イカ大王体操第2」を披露。公演を重ねるごとにダンサンブルになっていた曲だが、この日は収録で緊張してしまい、はじけきれなかったようだ。そんなこともMCで喋ってしまうマッキーに、思わず笑ってしまうだろう。

アルバムについてしっかりと語る

新しいアルバムにしっかりとテーマを込めるのが、槇原敬之というアーティストの特徴だ。アルバムBelieverについても、しっかりとライブで説明するのが槇原らしい。

ライブで聞いただけでは忘れてしまうかもしれないが、このBlu-ray、DVDがあれば、いつでもアルバムに込められた意味を確認することができるだろう。

圧巻のPENGUIN

当初は原曲に近い演奏だったPENGUINだが、途中から切なさ100倍の演奏に変更。ギターの山本と、パーカッションの大石真理恵が作り上げるイントロは必見。

最後に槇原がオーーーと叫ぶように歌うシーンは、PENGUINという曲の言葉で表現しづらい切なさが凝縮されている。このメンバーじゃないと作り上げられない、素晴らしいシーンのひとつだろう。

後半戦も圧倒的な音に言葉を失って涙が

槇原のライブの後半戦の凄まじさは、参加した人なら分かるだろうが、今回のBelieverツアーは過去最高かもしれない。今作を象徴するパンクロックの「不器用な青春時代」、オルタナティブっぽいサウンドに強烈なメッセージで歌う「信じようが信じまいが」、80年代ディスコサウンドのような「理由」、最高の応援ソング「超えろ。」。

畳み掛けるような凄まじい演奏と歌とライティング。何回見ても鳥肌がたってしまうほど。ライブに参加した人は、あの時の興奮を再び味い、ライブに参加していな人でも大興奮間違いないしのステージを堪能してほしい。

震えるだけではなく、あまりの凄さに、自然と目から涙が出てしまうのは僕だけだろうか。

特典映像も必見

今回のライブ作品は、特典映像が付いている。最終公演の大阪での最後のMC、誕生日会を兼ねた打ち上げの様子、ライブが始まる前の舞台裏の映像が収録されている。

素晴らしいライブが、多くのスタッフの手で作られているのが垣間見られて、思わず笑顔になってしまうだろう。ライブ映像だけではなく、特典映像も楽しんでほしい。

これが槇原敬之

ライブという映像作品は、ファン以外は購入しないかもしれないが、今作は誰が見ても楽しめる作品に仕上がっている。とてもライブとは思えないような歌と演奏を思う存分楽しんでほしい。

ぜひ多くの人に手に取ってもらい、音楽の素晴らしさ、槇原敬之の凄さを体感することを祈りながら、筆を置きたい。

 

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