マッキーが元気だ。シンガーソングライターの槇原敬之(48)が、2018年4月26日NHKホールで行われたコンサートで、珠玉の名曲たちを披露した。
今回のツアーは、槇原の過去の名曲たちからピックアップしたライブ。タイムトラベリングツアーと銘打つように、槇原がデビューした1990年から2018年の今を旅するというコンセプト。
200曲以上のオリジナル曲を発表してきている槇原。どの曲も人気が高く、ライブで歌う20曲を選ぶだけでも一苦労だが、ツアーコンセプトに相応しい曲たちを披露した。
まさかの「まだ生きてるよ」から始まり、5thアルバムに収録されている「HOME WORK」といった懐かしいラブソングも披露し、昔からのファンはいきなり涙したことだろう。
ここから大ヒットソングを連発「冬がはじまるよ」「もう恋なんてしない」「僕が一番欲しかったもの」を披露し、若いファンたちも大喜び。
ライブ中盤では、「ズル休み」「まだ見ぬ君へ」「NG」といったミディアムテンポのナンバーを揃え、オーディエンスにつかの間の休息を与える。3月から始まったツアーも、今日が21公演目だが、曲順を少し変更したり、日替わり曲も用意し、1公演1公演忘れられないライブにしようという意気込みが伝わってきた。
「君は僕の宝物」を歌う前のMCでは、槇原の日常の出来事を面白く話し、お笑い芸人顔負けのトークも。日本トップクラスの歌と演奏だけではなく、面白いトークが聞けるのも槇原のコンサートの特徴だ。
懐かしいイントロが流れた瞬間、オーディエンスから思わず拍手が。3rdアルバム君は僕の宝物に収録されている「三人」を。
懐かしいナンバーで、オーディエンスそれぞれの思い出にひたった後に披露したのは「濡れひよこ」。ちょっぴり切ない主人公の姿を、テクノポップスで楽しく伝える曲だ。
ここからは一気にラストまで。「彼女の恋人」「SPY」「GREEN DAYS」「ムゲンノカナタヘ」「どうしようもない僕に天使が降りてきた」「超えろ。」といったダンスナンバーやアップテンポのナンバーを披露し、オーディエンスは総立ちに。日本が誇るスーパードラマー屋敷豪太も熱くなったのか、衣装のベストを脱いで白いYシャツだけになり、人間業とは思えないドラムを演奏していた。
さらに平成の国民的ソング「世界に一つだけの花」を歌う槇原。SMAPが解散してした後は、槇原が歌い繋いでいってくれるだろう。
ラブソングから人生そのものを歌うライフソングにシフトしていったエポックメイキング曲「太陽」では、曲の世界観を表現するかのようなステージ演出も相まって、ここにしかない世界が存在しているような雰囲気に。
最後の曲「Such a Lovely Place」では、オーディエンス一人ひとりに語りかけるかのように、人差し指を立てて歌う槇原。最後の「Welcome to Lovely Place」とアカペラで歌う部分は、これまでにない歌い回しで、何度もライブに来ているファンをも圧倒したことだろう。
鳴り止まないアンコールの拍手に応えるように、ステージ中央には弾き方用のピアノが。ツアーTシャツに着替えて登場した槇原。弾き語りをする前に、ファンに嬉しい発表が。新曲が完成したけど、また違った槇原敬之の歌が出来たと報告。さらに「新しいことをやっていきたい」と話す槇原が話したのは「今年新しいアルバムを出します!」という発表。オリジナルアルバムを21枚も発表している槇原だが、また新しい槇原の歌を、そう遠くない未来に聞けるだろう。
嬉しい発表の後に「ANSWER」を弾き語りで。数えきれないほど歌ってきた曲だが、最後のサビ前のCメロ部分「春の強い風も、、、」という部分でピアノの演奏を止め、声だけで歌う槇原。槇原の美しく力強い歌声が、会場に集まったファンの心の奥に刻みつけられただろう。
「遠く遠く」「どんなときも。」で最後を締めてライブは終了。ドラムの屋敷が、ステージ右袖で仕事をしていたマニピュレイターの毛利泰士をステージに引っ張り出してきて、9人で挨拶をして公演を終えた。
メンバーたちの充実感溢れる姿に現れていたように、NHKホールに集まったファンは大満足。初めて槇原敬之のライブに来たファンも、またライブに足を運ぶはずだ。
3月から始まったMakihara Noriyuki Concert 2018 "TIME TRAVELING TOUR" 1st. Seasonは、8月12日の大阪フェスティバルホールで行われる最終公演まで全60公演。チケットは全席指定¥7,800(税込)。
詳しくはツアー特設サイトへ。
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