次に紹介するのは槇原敬之の5枚目のアルバム「PHARMACY」です。
1994年10月25日にリリースされたアルバムです。ジャケットはマッキーのアップ写真に絆創膏が貼ってあります。何故絆創膏が貼ってあるかは、Boxセットに同梱されている特製ブックレットの槇原敬之インタビューに書いてあります。

PHARMACY

このアルバムは、君3部作が終わった後、「SELF PORTRAIT」で君にフォーカスしていたのが僕になり、内向的になったアルバムの正常進化版といったところでしょうか。「PHARMACY」というタイトルは、槇原敬之の曲は毎日聴くようなタイプの曲でもないけど、本当に辛い時に、自分の曲が薬みたいに元気にさせてくれるような曲達が入っているから、薬局(PHARMACY)というタイトルにした」と、当時の雑誌インタビューで答えていました。

しかし、いざ改めて聞いてみると、幸せいっぱいの曲が多いのもこのアルバムの特徴です。
オープニング曲の「INVITATION」が終わった後、最初の歌は「HOME WORK」忙しい社会人のカップルを描いたこの曲は、久しぶりに彼女に会う僕の精神的な成長も描かれています。その次の曲は、ドライブ中の渋滞中の出来事を歌った「DARLING」と幸せなカップルの日常を切り取った曲が最初に続きます。しかし、その後は「2つの願い」「SPY」「花水木」と失恋の歌も多く収録。しかし、その後に今でも人気のラブバラード「今年の冬」が収録されています。

しかし、恋愛の曲だけでなく「LONESOME COWBOY」「OCTAVERS」「東京DAYS」というラブソングではない、今の槇原敬之に繋がるようなライフソングも収録されています。この頃はまだラブソングの帝王と言われていましたが、こうやって振り返って見ると、当時から恋愛以外の曲も積極的に製作していたのが分かります。

名曲揃いの「PHARMACY」ですが、この度SHM-CDの24bitリマスタリング仕様になったことで、打ち込みサウンドの今まで聞こえなかった音や、聞こえていた音もよりクリアーになって聞こえます。1曲目の「INVITATION」を聞いただけで、はっきりとSHM-CDの24bitリマスタリング仕様になったというのが分かります。そういった細かい音だけではなく、マッキーのヴォーカルで始まる、「TWO MOONS」の冒頭部分を聞いてもらうのもいいかもしれません。声の鮮明さ、空気感、音の広がりが、昔のCDよりも格段に良くなっています。24bitになり、音の情報量が増えたことで、音の解像度が上がっているのが実感できるかと思います。

幸せいっぱいのラブソング、失恋の曲、ライフソングとバラエティー豊かな楽曲が収録されている「PHARMACY」。今聞いても感動すること間違いなし!是非聞いてみて下さい。

Boxアルバムの他のアルバムのレビューはこちらから。
1stアルバム「君が笑うとき君の胸が痛まないように」
2ndアルバム「君は誰と幸せなあくびをしますか。」
3rd「君は僕の宝物」
4th「SELF PORTRAIT」

 

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