歌詞

やっぱり空き地で見つけた

ここが二人の神聖な場所。付き合って1年の二人、喧嘩すると行き着く場所がこの空き地。どうしようもない僕は、君の気持ちを気遣うことができず、ついに君を怒らせてしまった。1年も付き合うと、誰かが側にいる大事さを忘れてしまう。ましてや一つ屋根の下で暮らしていると、そこにいるのが当たり前だと思ってしまい、相手への感謝がなくなるときがある。

付き合ってもうすぐ1年で
ずいぶん仲良くなったから
キスしたって抱きしめたって
挨拶みたいに思ってた

君がいてくれることの意味を忘れてしまっていた。側にいるのが当たり前で、君への感謝の気持ちが、ただの行為になっていた。すっかりと気持ちが抜け落ちていた僕。大事なことに気付かせるため、天使が降りてきた。

「今すぐ追いかけろ」

何処へ逃げるか分かるように、僕を導いてくれる君の羽。二人にしか見えない羽が、僕を空き地へと導く。

やっぱり空き地で見つけた
君はなんだか他人みたいに
僕におじぎをしてみせた
愛を勘違いしないでくださいって

二人の世界を壊す時限爆弾を抱えた君が空き地に立っていた。そして、君はその爆弾を空に飛ばした。

君が両手をそらに上げて
目覚まし時計は飛んでいった
まるで誰かを見送るように
そっと微笑んで

爆弾は飛んでいったが爆発しなかった。忘れていた大事なことに気付くことができたから、二人の世界は壊れなかった。

時々天使は僕らに悪戯をして教えるよ
誰かを愛するためにはもっと努力が必要

二人が出会えたこと。いつも側にいてくれること。弱いところ、ずるいところを受け入れてくれること。付き合うことはそんなに楽じゃない。今日のように喧嘩することもあるし、いつまでも気付かない僕に嫌気が差すこともあるだろう。

なぜ君はそばにいてくれるのだろうか。本当に嫌だったらこの空き地へ行かなくてもいいのに。

大事なことを教えるため、天使がこの空き地へ僕を導いてくれた。そろそろ気付かなきゃ、こんな僕を愛してくれるのは君しかいない。

帰ったら部屋の掃除は僕が全部やるから
一緒に帰ろう

いつもごめん。君はきっとどうしようもない僕に降りてきた天使。君に出会えたことに心から感謝している。

天使の羽が輝く道を二人で帰ろう。

楽曲データ

シングルCD:1996年9月25日発売
6thアルバム「UNDERWEAR」収録。1996年10月25日発売

槇原らしい細やかな状況描写をしつつ、長く付き合うと忘れてしまう大事なことに気付かせてくれる歌。君、僕、昔の恋人がプレゼントしてくれた目覚まし時計。この3つでストーリーを構築。疾走感溢れるバンドサウンドに、エレキギターが緊張感を与える。ノリの良いサウンドに体を揺らしながら、どうしようもない自分に降りてきてくれた天使に感謝しよう。

 

「どうしようもない僕に天使が降りてきた」を歌っているライブDVD

 

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