今年の後半にモデルチェンジのiMac、来年にモデルチェンジのMac Proを計画しているようです。

Techcrunch記事:Apple Introducing New Mac Pro, Pro iMacs and External Display Over Next Year

Mac系の噂サイトに上がっているニュースによると、今年の後半にProユーザー向けのiMac、来年にはデザインから変え、設計を一からやり直すMac Proを発売するようです。

以前AppleのCEOティムクック氏が、Appleには素晴らしいデスクトップMacの発売計画があるというメッセージを、社内向けにしたという噂がありました。今回のニュースは、それを裏付けることになります。

Techcrunch記事:Apple’s Tim Cook assures employees that it is committed to the Mac and that ‘great desktops’ are coming | TechCrunch

今回のニュースを聞いて、多くのAppleファンは喜ぶのでしょうが、僕は大変残念な気持ちになりました。

Techcrunch記事:これがSurface Studioだ―MicrosoftがWindowsイベントでオール・イン・ワンPCと新入力ツールを発表 | TechCrunch Japan

新しいiMacを発売するというのは、MicrosoftのSurface Studioの影響でしょう。Surface Studioは、パッと見るとiMacのように見えます。大きい画面がドーンとあるデザインなので、iMacのように見えてしまいますが、iMacにはない特徴を備えたオールインワンデスクトップPCです。

この大きな画面をペタンと倒すことで、巨大なキャンパスに変身します。大きな画面にペンで絵を描いたり、文字を書けます。もちろん指でのタッチ操作もできるようになっています。

非常に素晴らしいデスクトップPCのため、発売以来品薄が続いており、ここ日本では未だに発売されていません。

Surface Studioが発表になったとき、多くの著名人が「これは次世代iMacだ」と言っていました。次のiMacが発表もされていないのにそういった声が多く上がったのは、こんなMacが欲しいという形を、Microsoftが提示してしまったのです。

2in1 PCのSurfaceを発売してから、Microsoftが取り組み続けてきたものを昇華させたのが、Surface Studioです。

新しいiMacを作っていると発表したのは、Surface Studioの影響でしょう。Appleが提示しなければいけなかった未来を、Microsoftが提示してしまったのです。次のiMacは、Surface Studioの影響を多分に受けたものになると予想します。すでにAppleは、Microsoftの影響を受けた製品を発売しています。Surfaceが発売されてから登場したiPad Proです。元々タッチインターフェイスだったiPadに、専用のペンによる入力が追加されました。SurfaceがiPadの影響を多分に受けていますが、iPadの次を提示できない中、MicrosoftがiPadの次を提示してしまいました。

PC Watch記事:【速報】Microsoft、2017年に“ARMベース”のフル機能Windows 10を投入 ~Win32アプリも動作 - PC Watch

Microsoftはスマートフォンの次も提示しています。今年の秋にはARMで動くフル機能Windows 10を投入します。このタイミングで、Microsoftから新しいスマートフォン、Surface Phoneが発売になるという噂もあります。

Snapdragonでフル機能のWindowsが動くのは確定していますから、あとはハードを投入するだけです。

  • Surface Pro
  • Surface Studio
  • Surface Phone

これでSurfaceフルラインナップが完成します。Appleがモタモタしている間に、Microsoftが未来の提示が完成します。こうなるとAppleは、今まで通りMacはMac、iPadはiPad、iPhoneはiPhoneという訳にはいなないでしょう。

頑なにタッチインターフェイスを搭載することを拒否してきたMacに、ようやくタッチ操作やペン操作を導入するのか。それともiMac Proというような名称を付けて、iOSを搭載したデスクトップiPadでも発売するのでしょうか。

どちらにしろ後出しジャンケンには変わりはなく、いきなり製品を発売し、未来を提示するAppleではありません。他社や市場の動向を見て、既存製品を改良する会社になってしまいました。

2017年春に登場すると言われていた新型iPad Proが出てきません。チップの生産が遅れているので発売が延期になった、ホームボタンが無くなるが、最初にホームボタンが無くなる端末をiPhoneにしたいから発売延期になった。様々な噂が流れていますが、MacとiPadの在り方から見直しているのかもしれません。

今の状態だと、帯に短し襷に長し状態です。そろそろ真剣に次の未来を形にして提示しないと、Appleだけ置いてかれていかれます。自社でハードとOSの設計をする会社だからこそ、自分たちで次を提示していかないと、後出しジャンケンしかできない会社になってしまいます。

今のiPhone、iPad、Macは、細かい改良を続けてきて、もうこれ以上変化のしようがないところまで来ています。小手先の改良で誤魔化すのではなく、根本的な改革が必要でしょう。

 

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