ここ数年の僕は、とにかく軽いノートパソコンが発売されることを願い続けています。しかし、なかなか軽いノートパソコンが発売されません。メーカーの怠慢だと思っていましたが、本日Webにあった記事を読み、ノートパソコンというものを軽くするのは、非常に難しいことなんだと改めて思いました。

g単位の軽量化

PC Watch記事:【特別編】世界最小最軽量929gへの道~レッツノートSZ5開発者インタビュー

PC Watchに掲載された「レッツノートSZ5」の開発者インタビューを読んで、ノートパソコンを軽くするのは、非常に大変なことなんだというのが分かりました。スマートフォンやタブレットがどんどん高性能になって軽くなっているのに対し、パソコンはあまり進化していないように見ますが、その構造の違いを理解すると、物理的にパソコンは軽量化するのが難しいということがわかります。

パソコンは部品が多すぎる

スマートフォンやタブレットは、基本的に物理的なボタンがありません。ホームボタン、電源ボタン、ボリュームボタンぐらいですが、パソコンにはたくさんのボタンがあります。文字を打つためのキーがたくさんあります。この時点で重くならざるを得ません。画面上にバーチャルなキーを表示させて文字を打つスマートフォンやタブレットとは違います。

キーボードのキーだけではなく、様々な周辺機器が接続できるUSB端子やディスプレイ出力端子もあります。ただのコネクターのように見えますが、このような端子があるだけで、重さは増えていきます。充電するコネクターとヘッドフォン端子しかないスマートフォンやタブレットより重くて当然なのです。

物理的に軽くしようがないから、Appleは新しくMacBookを作り出したのでしょう。キーボードのキーを新設計し、押し心地の良さを確保しつつ、キー自体を薄くして軽くしました。さらに端子を新しいUSB Type Cコネクタだけにしてしまうことで、より軽くなることを選びました。そのおかげで、920gという驚異的な軽さを実現しました。しかし、その代償に拡張性が全くないパソコンになってしまいました。ワイヤレスで通信することで、拡張性のなさをカバーすることもできますが、もし普通のUSB端子が付いているにこしたことはありません。驚異の軽さと薄さを実現したMacBookですが、パソコンとして切り捨てざるをえなかったものが多すぎるのも事実です。

切り捨てることで再設計をし、新しいノートパソコンを完成させたAppleとは違うアプローチをしている会社があります。その会社はパナソニックです。今や日本のパソコンメーカーで、唯一面白いパソコンを作っているメーカー。あれもこれも切り捨てるAppleとは違い、ビジネス用パソコンを作っているパナソニックは、パソコンとして必要なものを切り捨てることなく、軽さを追求しています。

11月より発売が開始される「レッツノートSZ5」は、DVDドライブを搭載して929gという重さを実現しています。MacBookとほぼ同じ重さなのに、DVDドライブ、USB3.0端子が3つ、LANコネクター、外部ディスプレイコネクター(アナログRGB ミニD-sub 15ピン)、HDMI出力端子、ヘッドセット端子を搭載しています。機能的に一切妥協することなく、1kgを切っています。これはもっと話題になるべきでしょう。このノートパソコンを実現することが、どれだけ大変なことなのか、分かる人には分かるでしょう。機能的に妥協せずに軽くするというアプローチは、日本の企業らしいアプローチです。AppleのMacとMicrosoftのSurfaceぐらいしか注目されないパソコン市場ですが、もっともっとパナソニックのレッツノートが評価されていもいいような気がします。

機能的に妥協せず軽いノートパソコンがほしい方は、レッツノートSZ5を検討してみてください。

レッツノートSZ5公式サイト

 

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