携帯電話料金の値下げ、端末契約時のキャッシュバックが廃止されるといったニュースが飛び交い、携帯電話業界が騒がしくなってきました。国から指導が入るということで、毎月の料金が安くなると期待している方もいるかもしれませんが、大半のユーザーには影響はないでしょう。

NHKニュース:携帯電話料金値下げ 報告書の内容と各社対応
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携帯電話会社を支えているユーザーの料金を変えたら死活問題

様々なメディアで報じられている情報を見ている限り、ほとんどのユーザーの料金は変わらないと思われます。あまり通信をしないユーザーや、長期契約者の料金を割引くという、従来と同じ方向性の値引きで終わりそうです。

あまり通信をしないユーザーや長期契約者というのは、おそらく高齢の方です。こういった方への割引をしても、さほど業績に影響はありません。現状の収益に占める割合は2割ぐらいでしょう。残りの8割のユーザーには影響ないと思われます。携帯電話キャリアを支えているメインユーザー(20代、30代、40代)の料金を下げるようなことをしてしまえば、携帯電話会社の死活問題になります。

あまり業績に影響がない範囲で値下げをし、国の指導には従ったということになるはずです。

どうやったら料金を下げることできるのか

現状の料金プランでは、使うパケット量(データ通信)を減らすことでしか料金を下げることはできません。データ通信量を2GBのプランにすれば、月額料金を下げることはできますが、2GB程度の通信量では、あっという間に使いきってしまいます。このプランだと、月の途中で高速通信できるデータ量を購入することになるでしょう。2GBでも足りないのに、2GBより下のプランを作るという噂です。1GB2,000円ぐらいのプランが新設されるのでしょう。積極的にスマートフォンを使わない年齢層の人たちは良いかもしれませんが、常にスマートフォンを触っているようなユーザーには意味のないプランです。メインユーザーが望んでいるのは、通話定額なんていらないから、たくさんデータ通信が出来て安いプランです。10GB5,000円ぐらいの料金プランを作ってくれれば文句はないと思うのですが、10GBで5,000円となると、今の半額近い料金になります。こんなに安いプランが出来ることはないと思われます。大半のユーザーの料金が変わることはないでしょう。

携帯電話キャリアに期待できないとなると、自分たちで料金を下げる方法を考えるしあありません。どうやったら毎月の料金を下げることができるか考えてみましょう。

まずは、端末と通信代は別という認識をしてください。ほとんどの方は、毎月払っている料金の内容が分かっていません。約10万もするものを、24分割で購入しているという意識が必要です。端末代に、通話料や通信料が加算されていると考えましょう。10万もするものがタダでもらえる訳がありません。

iPhoneをやめる

スマートフォンの料金が高い一番の原因は、端末代が高いからです。みんなの大好きなiPhoneは、10万ぐらいします。性能が良いスマートフォンは、総じて価格が高くなりますが、その中でもiPhoneが一番高くなっています。

分割して料金を払っているおかげで、簡単にiPhoneを手に入れることができています。そうやって簡単にiPhoneが買えるということは、その分ユーザーから月額料金をいただく必要があります。

端末代が高いiPhoneをほしいと思う限り、総支払額は高くなります。高性能なAndroidスマートフォンも同じぐらいの値段ですが、少し性能が劣るものを購入すれば、5万ぐらいに抑えることができます。

10万近いiPhoneと比べても、遜色ないレベルで動いてくれます。料金を安くしたいと思ったら、iPhoneを諦めましょう。どうしてもiPhoneじゃなければいけないという方は、料金を安くすることはできません。今と同じ料金を払い続けて、2年毎に最新のiPhoneに変えましょう。

ドコモ・au・SoftBankと付き合うのをやめる

今の大手携帯電話キャリアのやり方ですと、契約するだけで6,000円から9,000円ぐらいの料金になってしまいます。その大きな要因のひとつは、スマートフォンと回線がセットになっているからです。この2つがセットになっているせいで、どうしても料金が高くなってしまいます。じゃあ別々に買えばいいのかというと、それがベストとも言えません。たとえば、2年間の契約が終わった後、格安SIMカードと呼ばれる会社と契約し、SIMカードだけ入手したとしましょう。そのSIMカードを、今まで使っていた端末に入れれば一気に料金が安くなります。たしかに料金は安くなりますが、2年間毎日使っていたスマートフォンの調子が悪くなっている可能性があります。普通に使えたとしても、バッテリーがヘタっている可能性は高いでしょう。また2年も経てば、性能が劣ってきます。使っていてイライラとすることが増えるはずです。

基本的に端末とSIMカードをセットでしか契約することができない、ドコモ・au・SoftBankと付き合うのをやめましょう。自力で端末を手に入れて(SIMフリーであることが望ましい)、通信をするSIMカードを別途入手しましょう。

通信会社に依存するサービスを使わない

LINEが普及したおかげで、携帯電話のメール(@docomo.ne.jpなど)を使う人が減りました。携帯電話のメールを使わなければ、どこの会社に変わっても問題はありません。MVNOと呼ばれる格安SIMカードに乗り換えても問題無いでしょう。

通信会社に依存したサービスを使うことをやめて、どこの会社にでも乗り換えられるようにしておきましょう。

音声通話契約をしない

格安SIMカードを契約できるような状態になったら、思い切って音声契約を無しにしてしまうのもいいかもしれません。データ通信しかできない契約にすることで、月額料金を1,000円近く下げることができます。

音声通話ができなくても、データ通信で話すことができるサービスがたくさんあります。思い切って音声契約のないプランを選択してみましょう。

ドコモ、au、SoftBankも、音声契約のない、データ通信だけのプランを用意してくれればいいのですが、、、おそらく、今後も音声契約はセットになるでしょう。

SIMカードを契約しない

一番スマートフォンを安くするには、SIMカードを契約しないことです。SIMカードがあるせいで、毎月の料金が発生します。何も契約しなければ、定額の料金が発生しません。街のWi-Fiサービスだけで乗り切り、電話をしたり、どこでもメールやLINEをすることを諦めましょう。

このやり方なら安くなって当然です。今回の趣旨からは反してしまっています。

あなたはどうする

  1. iPhoneをやめる
  2. ドコモ・au・SoftBankと付き合うのをやめる
  3. 通信会社に依存するサービスを使わない
  4. 音声通話契約をしない
  5. SIMカードを契約しない

この5つを選択しないことには、携帯電話の料金を下げることはできません。まず、1のiPhoneを諦めるという時点で、嫌な顔をされそうです。しかし、一度冷静に考えてください。iPhoneで何をしていますか。「写真を撮る」「ネットをする」「LINEをする」「Twitterをする」「Facebookをする」「Instagramをする」「音楽を聞く」「YouTubeを見る」「ゲームをする」「スケジュールを確認する」ぐらいでしょうか。こうやって聞き出してみると分かりますが、iPhoneじゃなければできないことはひとつもありません。Androidスマートフォンでもまったく同じことができます。

iPhoneを諦めることができれば、毎月の料金を下げやすくなります。なかなか踏ん切りがつかないかもしれませんが、思い切って諦めてしまいましょう。きっと何も問題がないことに気づくはずです。安くSIMロックのかかっていないスマートフォンを入手したら、あとは安いSIMカードを選ぶだけ。docomo、au、SoftBankと違って、様々な料金プランがあり、今まで以上に頭を悩ませるかもしれませんが、悩んだ分自分に返ってくる料金になっています。複雑なだけでどこもいっしょの大手携帯電話キャリアの料金プランとは違い、大いに悩む価値はあるでしょう。

スマートフォンの料金が、端末代金、毎月の通信料、音声通話料の3つで構成されているということを理解し、この3つの金額を下げることで、最終的に値段が安くなるように行動をしていきましょう。

 

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