昨日行われた『Google I/O 2015』の基調講演において、思わずガッツポーズしたくなるサービスが発表されました。発表されたサービスは「Google Photos」です。「Google Photos」は、Google+で提供されていたフォトのサービスがよりパワーアップしたものになります。今までのフォトも、大変素晴らしいサービスでしたが、このたび「Google Photos」という独立したサービスになってパワーアップしたことで、クラウド系のフォトサービスでNo.1になったと言えるでしょう。

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Google Photosって何

Google Photosってどんなサービスなのでしょうか。Photosって書いてあるので、なんとなく写真系のサービスだというのは分かります。今どきの写真系のサービスというと、Instagramのような撮った写真を共有するサービスを思い浮かべるかもしれませんが、Google PhotosはそういったSNS的なサービスとは違います。人によっては不必要な方もいるかもしれないソーシャル的なサービスではなく、自分が撮影した写真をクラウドに保存しておくサービスです。

一昔前ならデジカメで撮った写真は、パソコンに繋いで写真データを転送していました。しかし、スマートフォンで写真を撮るようになってから、パソコンに写真を転送しない人が増えています。手元にあるスマートフォンのディスプレイが大型化し、さらにはビックリするぐらい綺麗な画質になったことで、スマートフォンで写真を見れば充分だからです。パソコンのディスプレイで写真を見るより、いつでもどこでも写真を見ることができる、スマートフォンが一番なのです。

スマートフォンという写真を見るのに最高の端末があるのに、わざわざパソコンで写真を見る人はどんどん減っていくでしょう。スマートフォンのストレージ容量(データを保存する大きさ)は増加傾向にあり、ストレージ容量が足りないという方も殆どいないでしょう。僕の周りの人たちに話を聞いても、16GBじゃ少なすぎると思って64GBにしたけど、ほとんどストレージ容量を使っていないというような方ばかりです。よっぽどコンピュータに詳しい方以外、本体の保存領域をほとんど使っていないのが現実です。保存領域がいっぱいにならないということは、ますますパソコンに写真データをパソコンに転送する必要がありません。そうなってくると、スマートフォンに撮影した写真を置きっぱなしの方がますます増えます。別にスマートフォンに写真データを置きっぱなしでもいいのですが、突然スマートフォンが壊れてしまったり、スマートフォンを紛失してしまうと困ります。スマートフォンが無くなってしまうと、今まで撮った写真が、すべてパーになってしまうからです。スマートフォンだけではなく、パソコンも同じです。デジタルカメラで撮影した写真をしっかりとパソコンに保存していても、パソコンが壊れてしまうと、今まで撮影したすべての写真データを失います。そうならないためにも、パソコンのバックアップを取るべきですが、そこまで手間をかけている方は殆どいないのが現実です。

このような不慮の事故に備えるためにも、クラウドサービスに写真データをバックアップしておくことを強く勧めます。写真を保存するクラウドサービスはいくつかありますが、今回発表されたGoogle Photosを使うのがいいでしょう。

Google Photosの良い点

何故Google Photosがお勧めなのでしょうか。「制限付きだけど容量無制限」だからです。できることなら無料でいくらでも保存したいのが本音です。しかし、無料で無制限に保存させていては、Googleの負担は相当なものになります。だからこそ、保存できる写真サイズを少し小さくすることで、無制限に保存できるようにしています。写真サイズを小さくするということは、画質がやや落ちてしまうということです。従来のフォトは、2048×2048ピクセルまで縮小されていましたが、これからは1600万画素までの写真なら、写真のサイズがリサイズされることはありません。内部的に圧縮しているようで、若干画質は落ちているようですが、目では分からないレベルとのこと。

1600万画素といったら、現在発売されているスマートフォンなら、ほぼすべて写真サイズを小さくする必要がない画素数です。iPhone6は800万画素、Galaxy S6 edgeは1600万画素、Xperia Z3は2070万画素といった感じです。Xperiaだけ画素数が大きすぎるため、1600万画素まで写真が小さくなってしまいますが、その他の主要なスマートフォンなら、そのままの写真サイズでアップすることができます。す

今回パワーアップした「Google Photos」の凄い点がもうひとつあります。動画まで制限付きですが無制限でクラウドに保存することができます。気になる制限は1080Pまでの動画なら無制限。1080Pというのは、フルハイビジョンと呼ばれる、1920×1080というサイズの動画のことです。今や4Kの動画を撮れるスマートフォンも増えてきましたが、1080Pでも充分に綺麗です。家のテレビで見ているレベルの動画が無制限に保存することができるのです。しかも、どれだけ長い動画でもクラウドに保存することができます。これは使い方によっては、とても有り難い仕様変更です。動画データは、かなり本体の保存領域を使います。1080P(フルハイビジョン)の動画を撮りまくっていると、あっという間にスマートフォンの保存領域がなくなります。しかし、これからは保存領域の心配は要りません。「Google Photos」にアップロードしてしまえば、スマートフォン内に入っている動画データを消してしまえばいいのです。スマートフォン内の動画データを消しても、Googleのクラウドサーバに動画データが保存されているため、いつでもその動画を観ることができます。

色々と難しい説明をしましたが、分かりやすく言えば、かなり高画質な写真や動画を、無料で無制限に保存することができてしまうということです。もう今すぐに使うしかないでしょう。

Google Photosの悪い点

悪い点はほとんどありません。操作形態もより洗練され、以前にフォトよりも使いやすくなったように感じます。パソコン版Androidスマートフォン版、どちらの「Google Photos」でも、すぐに使いこなすことができるでしょう。

Google Photosを使ってみた感想

前より写真の表示が早くなったように感じます。以前のフォトは、写真が表示されるのがやや遅かった気がしますが、新しい「Google Photos」は、わりとサクサクと写真を表示してくれます。この使用感なら、Appleの写真サービスより、使いやすいと思います。写真の検索機能もパワーアップしており、様々な単語で検索することができるようになっています。自動的に食事の写真だけ分けてくれており、後から食事の写真を探すのも簡単になっています。

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すべてのスマートフォンユーザーへ

Google Photosは、Androidスマートフォンだけではなく、iPhoneでも使うことができます。こちらのページから、iPhone用のアプリをダウンロードすれば、iPhoneでもGoogle Photosを使うことができます。実は以前からGoogleのフォトを使うことができましたが、Google+のアプリ内に、フォトがあったため、ほとんど使っている人がいないような状態でした。独立したアプリになったことで、iPhoneやiPadユーザーも、Googleのフォトサービスを使う人が増えることでしょう。

新しくなったGoogle Photosは、1600万画素までの写真と、1080Pまでの動画は無制限に保存することができるようになりました。これで画質が落ちることを気にせず、Google Photosにどんどん写真をアップしていくことができます。Androidスマートフォンを使っている人だけではなく、iPhoneを使っている方にも強くお勧めしたい、最強の写真クラウドサービスです。新しく撮った写真だけではなく、自宅のパソコンに眠っている写真も、データが消えてしまう前に、Google Photosにアップロードしておきましょう。

 

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