前から気になっていた、Chromebookを購入しました。日本では馴染みのない名称ですが、海外ではかなり有名な名称です。Chromebookとは、Googleが作ったOSを搭載したノートパソコンのことです。
OSの名称は、Chrome OSといいます。Chrome OSは、スマートフォンのAndroid OSと同じように、無償で提供しています。Googleから無償で提供されているOSを使って、ASUS、Acer、Dell、HP、SAMUSUNG、東芝といったおなじみのメーカーが、驚くほど安い値段で端末を発売しています。
日本で安いノートPCというと、Atomプロセッサーを搭載した、Windowsの格安タブレットや格安ノートPCが思い浮かびます。多くのChromebookも、安いWindowsのノートPCと同じような本体性能ですが、搭載しているOSが違うことで、使用感がまったく違います。
安いWindowsパソコンとは違い、思った以上にサクサクと動いてくれます。決して早いとはいえませんが、安いWindowsのPCより明らかにキビキビと動いてくれます。
噂には聞いていましたが、実際に使ってみると、最低限の快適さは確保されています。安いノートPCが欲しいからといって、安易に安いWindowsノートPCを購入してしまうより、Chromebookを購入したほうが遥かに満足度が高いでしょう。
Chrome OSというOSが、WindowsやMacとは違い、やや特殊なOSになっているため、購入するのを躊躇するかもしれませんが、購入を躊躇するような方のほとんどは、購入しても満足できるはずです。
とは言いましても、日本では普及率が低いこともあり、どんなノートPCなのかサッパリ分かりません。
ChromebookがどんなノートPCか説明します。
Chromebookとは
Chrome OSというOSを搭載した端末になります。
Windows、Mac、iPhone(iOS)、iPad(iOS)、Android、といったOSが、一般的に耳にするOSです。皆さんも、これらのOSを搭載した端末を使っていることでしょう。Chromebookは、そういったOSではなく、Chrome OSというOSになります。
世の中にあるOSは、大きく分けると2種類あります。WindowsとMacのパソコン系のOS、iPhone、iPadやAndroidスマートフォンが搭載しているスマホ系のOS。この違いにより、できることや、使用感が違ってきます。
では、ChromebookはどちらのOSになるのでしょうか。
Chromebookはパソコン系のOSになります。パソコン系のOSになりますが、やや特殊なパソコン系のOSです。
Chrome OSの何が特殊なのでしょうか。
インターネットに接続されている必要がある
基本的にネットに繋がっていないと使えないPCのため、やや特殊なOSになっています。
なぜネットに繋がっていないといけない
なぜインターネットに繋がっている必要があるのでしょうか。
Chromeしか使えない
Chromeしか使えないというと語弊がありますが、分かりやすく説明するため、敢えてそう説明します。Chromebookは、何でもChromeで済ましてしまうパソコンなのです。
Chromeとは
普段からChromeを使っていない人にとっては、Chromeというものが何か分からないでしょう。Chromeは、ブラウザーと呼ばれるアプリケーションです。
黄色と緑色と赤色が特徴の、ドラゴンボールみたいなマークをしているアプリケーションです。ブラウザーというアプリケーションは、様々なものがあります。Internet Explorer、Safari、Firefox、Edgeといったところが、多くの方が使っているブラウザーです。Chromeも有名なブラウザーなので、使っている方もいるでしょう。Googleが提供しているブラウザーのことを、Chromeと呼びます。
ブラウザーというのは、おそらくパソコンで一番使っているアプリです。これがないと、Amazonで買い物をしたり、Yahoo JAPANでニュースを見ることもできません。ただウェブページを見るだけではなく、様々なサービスを利用することもできます。利用法は多岐に渡っており、もはやWebページを見るだけのものではなくなりつつあります。
Chromebookという端末は、このChromeというブラウザーしか使えないパソコンです。ブラウザーは、インターネットに繋がっていないと、何の役にも立ちません。インターネットに繋がることで、サーバーとデータをやり取りし、様々な結果が返ってきます。結果が返ってこないと何も画面には表示されません。
だからChromebookはインターネットに繋がっている必要があるのです。
何でもChromeで済ませることができる理由
ブラウザーしか使えないパソコンなんて、何もできないように思ってしまいます。しかし、よく考えてみてください。普段パソコンを使うとき、ネットに繋がっていないことはありますか。ほぼ全員の方が、インターネットに繋がっていない状況で、パソコンを使うことはないでしょう。
ネットに繋がっているのが当たり前なら、ネットに繋がっていないと使えないパソコンでも不便はありません。どうせネットに繋げて使うのなら、ネットに繋がっていないと使えなくても問題はないのです。
残された問題は、Chromeしか使えないということです。色んなアプリケーションを使えるのが、パソコンの良いところです。スマートフォンやタブレットでは使えない高度なアプリケーションを使うことができるため、まだパソコンは不要になりません。
Chromeしか使えないとなると、アレもできない、コレもできない。せっかく買ったのに、全く役に立たないということになる不安があります。そんな不安を思うかべる方に質問です。普段どういったパソコンの使い方をしていますか。Adobeのアプリケーションのような、プロ向けのソフトウェアを使っている専門性が高い方は別として、大多数の方は、ほとんどインターネットでWebページを見るアプリケーション、ブラウザーしか使っていないでしょう。
ブラウザーを起動して、Yahooでニュースを見たり、YouTubeで動画を見たり、Amazonや楽天でネットショッピングをしたり、ブログを書いたりしているはずです。パソコンで使っているアプリケーションの8割ぐらいがブラウザーのはずです。
残りの2割ぐらいは、写真を編集するアプリケーションを使ったり、文章や表計算のアプリケーションを使って、仕事の資料を作っているでしょうか。
パソコンを使う=ブラウザーを使う
何でもChromeで出来ちゃう
残り2割を我慢するのが、Chromebookなのでしょうか。そんな心配は無用です。残りの2割を我慢するブラウザーではありません。Chromeというブラウザーは、ただインターネットをするだけではなく、写真の編集もできるし、文章を作成をすることもできます。インターネットにさえ繋がっていれば、写真を編集した結果をブラウザーに返してくれます。ブラウザーの画面に文字を打ち込めば、クラウド上にその文章を保管してくれます。
インターネットに繋さえがっていれば、パソコンの中で処理していたことが、何だってブラウザーで出来てしまうのです。
快適に何でもできるのか
Webページを見る以外のことができるといっても、快適に使えなければ意味がありません。何でもできるけどモッサリで使う気にならないPCなんて要りません。快適に何でもできるからパソコンが僕らは欲しいのです。
大丈夫です。Chromeには拡張機能というものがあります。この拡張機能が、専用のアプリケーションに作られていないブラウザーの弱点をカバーし、専門的なアプリケーション並の使い勝手を実現してくれます。
数え切れないほどたくさんの拡張機能があります。ただたくさんあるだけではなく、出来の良い拡張機能がたくさんあります。様々な拡張機能を自分のChromeに追加することで、何でもChromeで出来てしまうようになります。
よほど専門的にパソコンを使わない方以外は、Chromeだけで何でも出来るのです。Chromeさえあれば、多くの方のやりたい事ができるのです。
Chromeしか使えないノートPCですが、WindowsやMacにも引けを取らない快適さです。
Chromeしか使えない欠点を長所に
Chromeしか使えないノートPCのChromebook。WindowsやMacと比べれば、ノートPCとしては劣ります。しかしChromebookは、Chromeしか使えないことを長所に変えています。
- セキュリティーレベルが高い
- 性能が低くてもいい
- 値段が安い
Chromeしか使えない制約のおかげで、様々な恩恵を受けています。
WindowsやMacのように、様々なアプリケーションをインストールすることはできませんが、たくさんアプリを入れた結果、調子が悪くなるようなことがありません。アプリケーションを入れすぎると、動作が遅くなったり、調子が悪くなる。あのパソコンのイライラがありません。
拡張機能しか入れられないので、パソコンの根幹的な部分がおかしくなりません。パソコンは何でもインストールできてしまいますが、Chromeというブラウザーしか使えない上に、拡張機能しか追加することができません。そのおかげで、機械の調子が悪くなることがないのです。
Chromeの拡張機能しか追加できないおかげで、ウイルスソフトも必要ありません。ウイルスソフトを入れるとパソコンの処理が重くなりますが、ソフトをインストールできないChromebookなら快適に動いてくれます。
無駄なアプリケーションを入れることができないので、本体性能が低くても快適に動きます。低性能でもサクサク動くので、結果的に本体の値段も安くなります。
Chromeというブラウザーが便利すぎるおかげで、Chromeしか使えないPCを作ることができました。Chromeしか使えない欠点を長所に変えることで、Chromebookは成立しています。
まずは買ってみよう
日本では購入するのすら難しいのが現状です。街の販売店でもあまりデモ機をみかけませんが、探すとChromebookが見つかります。大手家電量販店でも販売されていますし、Amazonや楽天といったネット通販でも販売されています。
日本で購入できるChromebookの種類は多くありませんが、正式に日本でも販売されている「ASUS Chromebook Flip C100PA」がオススメです。本体重量が890gと軽いので、モバイルノートPCとして大活躍してくれるでしょう。
より高機能なものが欲しい方は、海外のAmazonで購入しましょう。日本へ直送もできます。ローマ字で住所や名前を打ち込めば、1週間から2週間程度で手元に届くでしょう。
本当に使い物になるかという不安が大きいかもしれませんが、思い切ってChromebookを購入してみてください。安いWindows PCなんて買わずに、こっちを買っておけば良かったと後悔するでしょう。
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