「ASUS Eeebook X205TA」の第一印象は、昨日書いた通りです。とにかく軽くて使い勝手が良いノートPCです。
本日は「ASUS Eeebook X205TA」の本体の質感などを含めた作り、ハードウェアについて書きたいと思います。
思ったより質感はいい
「ASUS Eeebook X205TA」は、約3万という破格値のノートパソコンです。10万ぐらいするノートパソコン(Macbook Airなど)と比べたら、明らかに質感は劣りますが、3万円という値段を考えると、納得の質感です。本体自体はプラスチックで作られていますが、安っぽい感じではなく、結構カッチリとしています。
「ASUS Eeebook X205TA」の蓋を閉めるとき、カチッと閉まります。こういった細かい部分もしっかりと作られているので、全体的に剛性感があります。本体の塗装もしっかりと塗られており、3万のノートPCには見えません。天面の「ASUS」というシルバーのロゴも映えます。
カチカチというけど悪くないキーボード
「ASUS Eeebook X205TA」の購入を検討している方が一番気になるのは、キーボードの打鍵感でしょう。タブレットというものがある今、あえてノートPCが欲しいという方は、キーボードがあるからノートPCを選ぶのでしょう。できることなら、ノートPCに付いているキーボードの打ち心地が良ければ言うことはありません。
軽いノートPCのキーボードの打ち心地は悪くなります。軽いということはそれだけ薄くて、ノートPC自体の重みがないということですから、物理的なボタンを押した感触を良くするのは難しくなります。
そういった理由により、自宅で使うよう高級キーボードのような打ち心地は当然ありません。「ASUS Eeebook X205TA」のキーボードの打鍵感は、いわゆるノートPC的な打ち心地になります。
ノートPC的な打ち心地の中で、「ASUS Eeebook X205TA」はどのぐらいの打ち心地なのか。ここが一番大事なポイントです。最高の打鍵感はないかもしれないが、必要最低限の打ち心地さえあれば問題ありません。
じっくりと使った結果、Macbook Airよりは劣るけど、悪くはない打鍵感という評価です。わりとパチパチと安っぽい音はしますが、打ちにくい感じはありません。思った以上に快適に文字を打てます。タブレットにBluetoothで接続しているキーボードとは違い、しっかりと直付されているため、「ああああああああああああああ」と突然同じ文字を連続で入力するようなこともありません(ワイヤレスキーボードは誤打がある)。
3万のノートPCのキーボードということを考えれば、「ASUS Eeebook X205TA」のキーボードは合格点を挙げられます。個人的には、VAIO Pro11のキーボードよりは、「ASUS Eeebook X205TA」のキーボードのほうが打ちやすいです。VAIO Pro11は、キーボードを叩いた時の感触が固いため、だんだん文字を打っているのが辛くなってきます。しかし「ASUS Eeebook X205TA」は、比較的下までボタンが沈むため、打ちやすいキーボードになっていると思います。
ただ一点だけ違和感を感じる点があります。それは、キーの縦の長さが若干短いため、慣れるまで、キーの打ち間違いをする可能性があるということです。これはコンパクトな本体だからということもあると思います。限られたスペースに、フルサイズのキーボードと、大きめのトラックパッドがあるため、キーの縦の長さがやや短くなってしまったのでしょう。
※13インチMabook Pro Retinaディスプレイモデルのキーボードアップ写真
使い始めてから2、3時間は違和感を感じましたが、自然に慣れました。しばらく「ASUS Eeebook X205TA」使っていれば、問題なくブラインドタッチで高速タイピングできるでしょう。
PS:キーボードバックライトは付いていませんのであしからず。
トラックパッドも悪くない
次にチェックするのはトラックパッドです。Macbookが今のトレンドを作った、ノートPCのトラックパッド。Macのトラックパッドの完成度が高いため、Windowsのトラックパッドの操作感はかなり劣ります。これは、ハードウェアの問題というよりは、OS自体の問題です。Windowsの様々なノートPCのトラックパッドを触っていますが、どれも操作感が硬く感じます。Macのような滑らかな感じは、Windows PCにはありません。
そういったことを踏まえたうえで、Windowsというトラックパッドとして、「ASUS Eeebook X205TA」のトラックパッドを評価します。Macのトラックパッドと比べると勿論操作感は劣りますが、Windowsのトラックパッドとして優秀なトラックパッドです。まずまず大き目なトラックパッドに、しっかりと反応するトラックパッドです。しかも嬉しいことに、真ん中に線があり、2ボタントラックパッドのようになっていますが、線より上の部分を押しこんでも、Macのトラックパッドのように反応してくれます。さらに嬉しいのは、タップしただけでも反応できるように設定を変更できます。
「ASUS Smart Gesture」というトラックパッドソフトが入っており、そのソフトの設定を変更することで、Macのトラックパッドのような操作方法に変更することができます。Webブラウザーでネットをしているとき、トラックパッドでページのスクロールをすると思います。その時のスクロール操作が、MacとWindowsでは逆になっています。Macですと、2本指を下から上に持っていくと、画面が下にスクロールしていきます。Windowsは、2本指を上からしたに持っていくと、画面が下にスクロールしていきます。どっぷりとMacを使っている人は、ここでかなり違和感を感じます。しかし、。「ASUS Smart Gesture」の設定を変更することで、Macと同じような設定にすることができます。この。「ASUS Smart Gesture」の設定画面自体が、かなりMacのトラックパッドの設定画面とそっくりです。丸々パクっていると言えば、パクっているのでしょうが、これは嬉しいことです。
ただし、ひとつだけ操作が逆にならないものがあります。Webページの戻ると進むです。「ASUS Eeebook X205TA」は3本指で戻ると進むの操作をすることができますが(Macは2本指)、左にスワイプで戻る、右にスワイプで進む。残念ながらこれだけは逆になりません。
入出力関係
最後にチェックする箇所は、「ASUS Eeebook X205TA」の入出力関係です。
本体左側面には、「充電端子」「micro SDカードスロット」「HDMI端子」「ヘッドフォン端子」があります。どういった機能か説明するまでもなく、書いたままの機能です。「充電端子」はやや特殊な形状になっています。パッと見たところmicro USB端子に見えますが、micro USB端子ではありません。充電専用端子です。micro USB端子だったら、ひとつ荷物を減らすことができたのですが、、、充電ケーブル自体は軽くてコンパクトになっていますが、コンセントへの差込み部分が折れない仕様になっています。ここの部分が出っ張っているため、せっかくのコンパクトさが台無しになっていますが、これでも十分にコンパクトいえます。
「micro USB SDカードスロット」は、micro SDカードを挿すことができます。「ASUS Eeebook X205TA」は、本体のストレージ容量が32GBしかありません。実際に使える容量は16GB程度しかありませんから、「micro SDカードスロット」を上手に使う必要があります。「HDMI端子」は、外部ディスプレイに接続するときに使います。「ヘッドフォン端子」は、ヘッドフォンを挿して音楽を聴いたりするときに使います。
この中で一番重要な「micro SDカードスロット」は、押し込んで入れるタイプで、再度押し込むと、跳ね返って出てくるタイプになっています。SDカード(micro SDカードよりかなりおおきいSDカードのこと)を挿せるノートPCは、だいたいカードが半分は本体からはみ出してしまいますが、micro SDカードスロットは、ピッタリと中に入るタイプがほとんどです。「ASUS Eeebook X205TA」のmicro SDカードスロットも、ピッタリとmicro SDカードが中に入るタイプですから、micro SDカードスロットにのmicro SDカードを差し込んだまま鞄にしまうことができます。
本体右側面には、USB2.0端子が2つあります。USB3.0じゃないので、やや残念な感じもしますが、普通に使う分には問題ないでしょう。右側にありますので、マウスを繋ぐのに適した配置です。勿論スマートフォンを繋いで、データの同期や転送をしたり、充電をすることもできます。
スピーカーは底面の手前側に2つあります。立派なステレオスピーカ仕様です。ノートPCのスピーカーというものは、スペース的な問題で、あまり音はよくありません。「ASUS Eeebook X205TA」も決して良い音とは言えませんが、思った以上に大きな音を出すことができます。ここまでの音量を出すことができれば、ノートPCのスピーカーとしては充分でしょう。
3万のノートPCとしては充分すぎる完成度
本日は、「ASUS Eeebook X205TA」のハードウェア面を見てきました。10万以上するノートPCと比べれば、確かに質感的に劣る部分はあります。ただし、3万のノートPCで、1kgを切るノートPCとしての完成度は抜群です。
キーボードの打鍵感も悪くないですし、トラックパッドもよくできています。micro SDカードスロットもあり、USB端子も2つ付いています。スピーカーはかなり大きな音を出せます。タブレットを購入するより、間違いなく「ASUS Eeebook X205TA」を購入したほうがいいでしょう。軽いノートPCが欲しいと悩んでいた人は、とりあえず「ASUS Eeebook X205TA」を購入すれば、きっと自分なりの使い方を見つけることができます。3万円のノートPCとは思えない完成度の高いノートPCが「ASUS Eeebook X205TA」という軽量ノートPCです。
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