ここにきて、本体性能は低めですが、本体重量が軽量なノートPCのリリースが続いています。先日発売になったのは、ASUS Eeebook X205TAというノートPC。本体重量が1kgを僅かに切るという、モバイラーが思わず欲しくなるノートPCでした。

本日発表されたのは、HP stream 11です。ヒューレット・パッカードから発表された軽量ノートPCは、ASUSのEeebook X205TAとガチンコ対決になるノートPCです。

199ドルのWindowsノート「HP Stream 11」がついに日本上陸 - PC Watch
しばらくはこのクラスのノートPCが続くか。

HP stream 11の良い点は

HP stream 11の良い点は、まずデザインでしょう。パッと見た瞬間に、鮮やかなメタリックブルーが目に入ってきます。この鮮やかなカラーは「ホライズンブルー」と呼ぶようです。MacBook AirのようなノートPCが溢れ返っている世の中に、この鮮やかなブルーが、「HP stream 11」の存在感を際立たたせることでしょう。

そして肝心の本体性能ですが、かなりASUSの「EeeBook X205TA」と似ています。似ているといいいますか、ほぼ同じと言っていいでしょう。ASUSの「EeeBook X205TA」の大きな不満点のひとつがストレージ容量。OSのリソースでかなりの容量を使っているのに、「EeeBook X205TA」のストレージ容量は32GBです。本日発表された「HP stream 11」も、32GBと同じストレージ容量。すでにWindowsタブレットには、64GBモデルがたくさん発売されています。それなのに、この2つの低価格Windows搭載ノートPCは、わざわざ32GBというストレージを搭載しています。64GBのストレージにしたところで、そんなに価格差が出るないでしょう。それなのに32GBストレージを搭載しているのは、低価格Windowsを発売するにあたって、性能的な制限が設定されているのかもしれません。もう少し深読みすると、ChromebookのようなクラウドPCの対抗機種として出したということも考えられます。どちらにしろ、32GBというストレージ容量が、低価格WindowsノートPCを使いこなす鍵になりそうです。

他にも良い点はあります。OneDrive 100GBの2年間利用権が付いてきたり、全世界の公衆無線LANでインターネットが利用できるという「iPass」というものの使用権が1年間付いています。ただこれら2つのサービスが無料だと言われても、そんなにお得かと言われると、判断に困るところです。あと良い点は、CPUが「Celeron N2840(2.16GHz、ビデオ機能内蔵)」というものを使っており、若干EeeBook X205TA」に搭載されている「Atom Z3735F(1.33GHz、ビデオ機能内蔵)」より性能がやや上かもという点でしょうか。

Stream 11の残念な点

「Stream 11」で唯一の残念な点は、本体重量が1.2kgということです。この値段で1.2kgなら悪くはない重さですが、ASUSの「EeeBook X205TA」が980gという重さで発売されている今となっては、やや見劣りしてしまいます。1.2kgならMacBook Air 11インチ、もしくはMacBook Air 13インチという選択しもあります。値段が3倍近く違うので、単純には比べることはできません。しかし、こういったノートPCを購入する人は、値段じゃなく、本体重量を重視しているでしょう。

必要充分な性能を、どれぐらいの重さで実現しているのか。これからのノートPCは、これが一番重要なポイントになっていくでしょう。

 

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