年末年始の休暇は、他の休暇とは違う雰囲気がある。意味もなくダラダラと家にいることが長いので、いつもと違う時間が流れる。普段忙しく動いていると、いつまでも家にじっとしていられない僕は、気がついたら街にいた。
ここは一番行きたくない街と呼ばれる名古屋の栄という場所。栄という名称が示すように、名古屋で一番栄えている街だった。今の栄は哀愁が漂う街になっており、栄えているとは言い難い街になってしまった。
一番栄えている街は名古屋駅に譲ってしまった栄だが、名古屋の中心にある栄が栄えないことには、この街はいつまで経っても一番行きたくない街のままだろう。
そんな栄も、初売りの期間は人で賑わう。松坂屋、三越、丸栄、LACHIC、PARCO、LOFTといった、百貨店があるからだ。ブランド思考の強い名古屋人は、百貨店が大好きだ。大好きだけど、時代の波には勝てない。2018年6月で、あの丸栄が閉店する。
丸栄の閉店は、新しい栄のスタートでもある。百貨店ではない、新しい業態の施設がどうなるのか。栄の方向性が、丸栄の行方で決まるだろう。
2020年頃に新しい丸栄の施設がスタートする予定だ。東京オリンピックで湧く頃、一番行きたくない街名古屋は、どういった盛り上がりを見せているのだろうか。そのとき松坂屋と三越は健在だろうか。
この2年が栄の未来を決める。新しい栄になっていれば、一番行きたくない街とは呼ばれなくなっているかもしれない。
使用したカメラ
Twitter でおーの ゆーやをフォローしよう!
Follow @15tei