Audibleとは、声を聞いて読む本です。あまりメジャーではありませんが、昔からあるサービスなので、知っている方もいるかもしれません。
このAudibleがついにスマートフォンでも聞けるようになりました。Android用のAudibleアプリがリリースされています。iOS用アプリはこの夏にリリース予定とのこと。
早速Android版のAudibleアプリをダウンロードしてみたのでレビューします。
まだ本が少ない
本をダウンロードするために、ストアを一通りチェックしましたが、まだまだ本が少ないように思います。とくにビジネス書が充実していません。Audibleを利用するユーザー層は、ビジネス書を読みたい層が多いように思います。ビジネス書がさらに充実すれば、毎月払う価値がより一層の上がるでしょう。
本によって当たり外れが大きい
まだスタートしたばかりで、準備不足感は否めません。本によって当たり外れが大きいのです。1章だけしか朗読してくれない本もあり、1冊の本を丸々読めない本も多い状況です。
音で聞かせるために、より分かりやすく作っている作品もあります。役毎に違う朗読者を用意し、ドラマ仕立てのものもあります。ひとりで朗読しているものより、役毎に朗読者が違うほうが、声だけで読むというコンセプトには合っているように感じました。
良かった本
今の段階で良かった本を上げます。
「営業の魔法」
「サンカクな部屋」
「幸せに深く眠るための妄想」
でしょうか。とくに、「営業の魔法」は素晴らしい作りになっています。聴いていて思わず涙を流したほど。色々調べると、「営業の魔法」は昔からCDで朗読版が販売されているので、抜群に完成度が高いようです。営業の魔法クラスの朗読本が増えてくれれば、Audibleは素晴らしいサービスになるでしょう。
普段読まない「サンカクな部屋という」ライトノベルも読んでみました。登場人物ごとに朗読者がいるおかげで、退屈せずにいっきに聴いてしまいました。声で聴かせる本ということになると、こういったドラマ仕立ての本との相性が一番良いのかもしれません。
月額¥1,500が高いか安いか
Audibleは月額¥1,500で好きなだけ本を聞くことができます。活字の本と違って、声で読む本のため、本によって当たり外れが大きくなっています。
活字をただ朗読すればいいという訳でもないし、1冊の本をどうやって朗読するのか、作品として仕上げるのが、非常に難しいからです。このあたりは、試行錯誤して改善していくしかないでしょう。
目で読まず、耳で聞き流すという読み方になるので、定額制という仕組みには賛成です。ただ、¥1,500という価格が高いのか安いのか。これは人によって判断が分かれるでしょう。
僕の意見は、高いとは思うが妥当な料金だと思います。値段だけ聞くと高いと思ってしまいますが、実際にAudibleを使えば分かるでしょう。1冊の本を人間が朗読しているのです。さらに声だけで理解させるために、工夫を凝らしている本もあります。活字の本を出すのとは違うコストがAudibleにはかかっています。本を増やせば増やすほど、コストがかかってしまうのです。これをペイしていくには、月額1500円という価格にせざるを得ないでしょう。
音のメディアの復権を期待
歩きスマホが問題になっていますが、聞いて読む本というのは、ひとつの解決策かもしれません。アメリカではPodcastが再び脚光を浴びているという話を聞きました。日本ではかなりマイナーなPodcastですが、Audibleが普及することで、音だけのコンテンツが盛り上がってほしいと思います。ながら視聴にピッタリのメディアが、音だけのメディアです。
YouTubeなどの動画メディアが主流のこの時代に、音のメディアが復権することを期待します。
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