さぁいよいよAppleの発表会です。昔は徹夜してでも見たものですが、スティーブ・ジョブズがいなくなってからは、眠い目をこすってまでは見なくなりました。どうしても欲しいと思えるような製品がないというのもありますが、単純にプレゼンがつまらないからです。発表会の録画ビデオを見ても、最後まで見ることはありません。改めてスティーブ・ジョブズの偉大さを痛感します。

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ここ数年、秋にiPhoneの発表会があるというのが定番になっています。まだ何が発表されるとは一言も言及はありませんが、もうiPhoneが発表されるという前提で世の中が認識しています。SoftBankから意味不明なチケットも届き、携帯電話キャリアもあの手この手でユーザーの引き止めに必死です。

発表されてみないと分かりませんが、これからは既存ユーザーの買い替えを優遇していくのかもしれません。新規ユーザーも頭打ちですし、無理をして新規獲得を狙うよりは、あまりコストのかからない既存ユーザーの買い替えに対応していくのが自然な流れでしょう。

iPadに注目

新しいiPhoneが出るのと同時に、新しいOSになるというのもここ数年のパターン。今年はiOS9というOSにバージョンアップしますが、あまり大きな機能追加はありません。iOS8のマイナーアップデートといった感じですが、iPadに関してはやや重みが違います。基本的にはiPhoneと同じOSですが、大きい画面サイズを活かした仕様になっています。

大きい画面サイズを活かしたといっても、ほぼiPhoneの画面が大きいだけといった仕様から、より大画面向けの仕様になります。ようやくタブレットの本領発揮といったところでしょうか。

今頃差別化を図るのは何故

同じOSを使っているとはいえ、最初から画面サイズは違った訳です。それなのに、今頃機能面で差別化を図るのでしょうか。iPadが売れなくなり、iPhoneの画面が大きくなって、差別化が難しくなったからでしょうか。違います。ようやく時代が追いついたのです。iOS9で実現する、SplitViewという機能は、iPad Air2しか対応していません。それより前に発売されたiPadでは、この機能を使うことができません。わざと新しい機種との差別化をしているわけではありません、最低でもiPad Air2相当の性能が必要なのです。現在発売されているiOS機器の中で、一番高性能なのはiPad Air2。これから登場するiPadは、最低でもiPad Air2の性能で登場します。これより低い性能ですと、iPadである意味がないからです。

※SplitViewとは:2つのアプリケーションを同時に使うことができます。Webページを見ながら文章を作成したり、写真を見ながら絵を描いたり。画面を分割して表示するだけではなく、どちらのアプリも常に使える状態になります。2つとも使えるということは、高性能じゃないと実現できません。

現在発売されているiPadのサイズは2種類。10インチのiPad Air2と、8インチのiPad mini3。この2サイズですが、iPad mini3だけ、新しいiPadの世界を実現する本体性能になっていません。iPad Air2に搭載されているチップが、miniにも積まれるのは必然でしょう。

12インチのiPadは出るのか

iPad Air2より画面が大きいiPadが出るという噂があります。10インチでも大きいかなぁと感じるのに、これよりも画面が大きいiPadが必要なのでしょうか。実際に現物を手にしてみないと何とも言えませんが、流行りの動画見放題サービスを使っていると、iPad Air2より大きい画面があってもいいんじゃないかと感じます。画面を大きくするということは、iPad Air以上の性能になるのはまちがいないでしょうし、本体性能の高さを活かした使い方を提案してくるでしょう。

どちらかといえば、消費する端末(何かを見るのに適した端末)から、生産性の高い端末(何かを作るのに適した端末)に変わるためにも、画面の大きいiPadを発売して、iPadはクリエイティブな端末だと訴求してくるでしょう、

3サイズ展開

もしiPad Pro(12インチのiPad)が発売されると、iPadは3サイズ展開になります。iPadが3サイズになるのかと書いて気付きました。Mac、iPad、iPhoneとすべての製品が3サイズ展開になるのです。

MacBook
MacBook(12インチ)
MacBook Air(11インチ)

MacBook Air(13インチ)
MacBook Pro Retina(13インチ)

MacBook Pro Retina(15インチ)

iPad
iPad Pro(12インチ)

iPad Air2(10インチ)

iPad mini4(8インチ)

iPhone
iPod touch、iPhone5s(4インチ)
iPhone6s(5インチ)
iPhone6s Plus(6インチ)

若干分け方に無理がある部分もありますが、Appleが発売しているモバイル製品のそれぞれが、すべて3サイズ展開になるのです。こうやって考えるとiPad Proが出るのは確実ですし、iPhone5sサイズ並の小さい新しいiPhoneも登場するはずです。

Appleのモバイル製品が3サイズ展開になるのかどうか。明日の朝には真実が分かるでしょう。

 

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