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日本市場でもAppleの勢いがストップ

2016年度第1四半期(2015年10〜12月期)の業績を、Appleが発表しました。やはりというか、日本市場での売上が下がりました。前年同期比で12%減っています。2015年のAppleを振り返ってみると、新しい製品を多数リリースしました。多数の新製品がある状況での年末商戦だったわけです。そういった状況で前年比マイナスということは、Appleの新しい提案は、日本市場では受け入れられなかったということになります。

Apple Reports Record First Quarter Results

Mac、iPad、iPhoneすべて失敗

2015年のAppleは、Mac、iPad、iPhoneと、主要なプロダクトに新製品を投入しました。iPhoneに関してはiPhone6s/6s Plusというマイナーチェンジレベルですが、MacとiPadは、久しぶりに新しい製品が投入されました。MacBook Airより軽いMacBookと、iPad Air2より大きいiPad Proです。華々しく発表された2つの新しいプロダクトですが、あまり街で使っている人を見かけません。今までなら誰よりも先に飛びついていた人たちも、スルーしているような状況です。アーリーアダプターに訴求できていたからこそ、Appleのブランドが構築されていったように思います。今のApple製品を見ていると、マニアが喉から手が出るほど欲しい!という製品じゃなくなっています。

とにかく欲しい!今のAppleに足りないのは、値段とか性能じゃなくて、欲しい!と思わせる説得力がないのでしょう。どの製品も悪くはないけど、何かが足りない。僕の目からはそのように見えます。

MacBookは何がダメだったのか

2015年4月に発売されたMacBookは、何がダメだったのでしょうか。みんなが欲しかったのは、MacBook Airの新型だったから。MacBook Airの液晶ディスプレイをRetinaにするだけで良かったのです。Core Mという性能が低いプロセッサーではなく、Core i5クラスのCPUを積んで、画面がRetinaにするだけで良かったのです。

ファンレスという狙いも悪くはありませんが、性能のわりに値段が高い。高くても欲しいというほどのデザインでもないため、一部の人にしか売れなかったのでしょう。今年はMacBook Airの新型が出るという噂がありますので、本当にMacBook Airの新型が発売されれば、昨対比マイナスということはないでしょう。

iPad Proは何がダメだったのか

MacBook以上に盛り上がっていないのは、iPad Proです。年々盛り下がるiPadを救うかと思いきや、早くも空気のような存在になっています。iPad Proが売れない一番の原因は、より画面が大きいiPadだからではなく、iPhoneの画面がありえないほど大きくなっただけだからです。せっかく大きい画面を搭載しているのに、そのサイズを活かすことができないiOSの仕様。iPhoneと同じiOSのせいで、アレもコレもやりにくい端末になっています。ガジェットマニアじゃない一般人からも、iPadはただ画面が大きいだけのiPhoneと思われています。

iPadにしかできない機能も、iOS9から搭載されていますが、みんなが望んでいる機能ではありません。MacのOS XをiPadに搭載してくれるだけでいいのに、この要望に応えれるiOSの仕様にならないことには、年々iPadの売上は下がっていくでしょう。

2016年もマイナーチェンジレベルのニューモデルラッシュ

今年も多数新製品が出そうですが、相変わらずマイナーチェンジレベルのニューモデルばかりになりそうです。小さいiPhone、iPad Air2の新型、MacBook Airの新型、MacBook Proの新型、Mac Pro、Apple Watchの新型、iPhone7。こんなところでしょう。書いているだけで盛り上がらないラインナップですが、この中からひとつでも、欲しい思わせる製品が登場することを期待します。

 

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