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僕らのSONYはもう帰ってこない。レンズと高齢者向け製品の会社になるでしょう。

昨年ぐらいから心配ではあったけど、僕らが期待しているSONYはもう戻ってこないでしょう。Appleにお株を奪われて以来、やられっぱなしのSONY。VAIOを手放し、Xperiaも成功とは言い難い状況。僕らが大好きだったSONYではなくなっているのは明らかなのに、心のどこかで期待している自分がいました。なかなかSONYらしい製品が出てこない状況の中、次こそは次こそはと思っていましたが、今回発表された製品を見て諦めました。

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僕らがSONYに期待しているのは、こんな製品なのでしょうか。僕らが期待しているのは、Appleが出しているようなクールな製品のはず。待てども待てどもクールな製品が出てきませんが、今回のリモコンで止めを刺してくれました。

カメラも微妙

高級コンパクトデジタルカメラという新しい市場を創出したSONY。久々にSONYらしい製品が出ていましたが、ここ2年ほど停滞しています。いや、中身は進化しているのでしょうが、よりマニアックな方向にいってしまい、一般受けしづらい価格になってしまいました。

もっと売れてもおかしくないサイバーショットのRX100シリーズ。昨年、今年とハイエンド志向になってしまい、なんと価格が10万オーバーに。10万を超えても価値ある素晴らしいカメラですが、一般受けしにくい方向にいってしまいました。お手頃な価格で性能が良いカメラは、初代RX100に任せているのかもしれませんが、市場を広げるためには、5万前後の価格帯で新製品を出していくべきだったように思います。今年の発売されたRX100M4で、ますますマニアックな方にいってしまい、いよいよカメラ事業もダメになる気がしてなりません。

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そろそろヤバそうなカメラ事業ですが、レンズ技術はトップクラスのため、スマートフォン向けのレンズの引き合いが引っ切りなしです。iPhoneのカメラがSONY製なのは有名な話ですが、Apple以外のメーカーも、SONYのレンズが欲しくて仕方がない状況です。その高性能なレンズを活かした製品を自社で作ることができない状況。このままいくと、他者にレンズを供給する下請けメーカーになっていでしょう。

好調なプレイステーションも不安

世界的には絶好調なプレイステーション4ですが、日本ではイマイチ盛り上がっていません。海外で売れている理由は、ゲーミングPCのお手頃版という位置付けだから。昔のように、プレイステーションでしかできないゲームがあるからという状況ではありません。今の状況ですと、プレイステーション5が発売されるかは微妙な状況。パソコンやスマートフォン、クラウドに飲み込まれて、家庭用ゲーム機というモノ自体がなくなってしまうかもしれません。

高齢者向け製品しかない

なかなかSONYらしい製品が出ていこない状況で発表されたリモコン。悪い冗談かと思ってしまいますが、これからの方向性を示している素晴らしい製品じゃないでしょうか。これは超高齢化社会を見越した製品なのです。僕らが必要ないと思うような製品こそ、高齢者が求めている可能性があります。日本の高齢者はテレビが大好きです。暇さえあればテレビを見ています。そのテレビに必須のリモコンを、SONYが再発明したのです。2万円というびっくりする価格も、ターゲット層を絞った上での価格。この価格が適正なのかは、市場が判断するでしょう。

年末商戦向けに新しいXperiaが登場するようですが、今の状況が続くのなら、Xperiaも手放すことになるでしょう。そうなってくると、SONYに残されるのはカメラだけ。そのカメラ事業も、魅力的な製品をまとめ上げることができないとなると、他社へレンズを供給する下請けメーカーになるしかありません。

レンズと高齢者向け製品。これからのSONYはそういう会社になっていきます。ここまで書いておいて、心の何処かで昔のSONYが復活することを期待している自分がいます。期待したい気持ちはありますが、出てくる製品を見ていると、そろそろ冷静になる時がやってきたと覚悟するしかありません。

 

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