1週間ほどLet's Note RZ4を使いました。どっぷりとレッツノートRZ4と向き合ったことで、レッツノートの素晴らしさが分かりました。一般的なノートパソコンより値段が高いため、街のカフェで使っている人をあまり見かけませんが、もっと一般の人に売れてもいいノートパソコンです。数少ない日本製のノートパソコンになってしまったレッツノート。レッツノートこそが、最強のモバイルPCだということを説明します。
※Windows8.1からWindows10にバージョンアップしています。
※SIMカードが挿せて、LTE通信ができるモデルを購入しています。
スリープ解除後もスムーズ
Windowsでの嫌な思い出があります。それはSurface3を使っていた時のこと。Surface3のスリープを解除すると、動作が不安定なことが多いのです。購入したSurface3はLTEモデルでしたが、SIMカードが挿さっている意味が全くありませんでした。スリープを解除してSurface3を使おうとすると、SIMカードを認識していないことばかり。Windowsの問題なのかSurface3の問題なのか分かりませんが、使えば使うほどストレスが溜まりました。
レッツノートRZ4も同じような仕様かと思いきや、しっかりとSIMカードを認識してくれています。回線速度の速いSIMカードを挿しておけば、Wi-Fiがない環境でも問題ありません。パソコンとしては考えられないくらい軽いレッツノートRZ4。SIMカードが挿さるモデルを購入すれば、スマートフォンやタブレットを越すモバイル端末になります。今のところMacにはSIMカードが挿さるモデルはありません。すぐに通信できるというのは、Windowsの大きなアドバンテージです。
とにかく軽い
初めてレッツノートRZ4を手に持ったときの衝撃が忘れられません。実機ではなくモックアップじゃないかと思うほど軽いのです。重さ750g、こんなに軽いパソコンは他にありません。下手なタブレット端末より軽いように感じます。
軽さは正義です。この軽さがパソコンとの付き合い方を変えるでしょう。
小さいけど安定感のあるサイズ
レッツノートRZ4は、10.1型の液晶ディスプレイを搭載しています。ノートパソコンでも一番小さいサイズになってきます。これぐらい小さいノートパソコンですと、膝の上にのせたときの安定感が悪くなりますが、レッツノートRZ4は安定しています。質実剛健といってもいい真四角のデザインのおかげで、膝の上でしっかりと安定します。
この小ささで、この安定感。他のノートパソコンにはない、実用性重視の設計です。
窮屈だけど打ちやすいキーボード
10.1型というサイズのため、かなり小さいキーになっています。ここまで小さいキーですと、どうしても文字が打ちにくくなりますが、わりと快適に文字を打つことができます。高速タイピングをすると、ミスタイプをすることはありますが、下手なキーボードより快適に文字を打つことができます。
なぜレッツノートRZ4のキーボードが打ちやすいのでしょうか。
○キーの剛性感がある
○小さくても打ちやすいようなキーの形にしてある
以上の理由により、小さくても打ちやすいキーボードを実現しています。
実際に打ってみると分かりますが、きっちりとクリック感のあるキーボードです。しっかりと押したというフィードバックがあるおかげで、文字を打ったということを感じることができます。キーに剛性感があるおかげで、小気味よく文字を打つことが出来ます。
キーに剛性感はありますが、このサイズにキーボードを押し込むと、ひとつひとつのキーが小さくなって文字が打ちにくくなります。その弱点をカバーするために、特殊なキーの形をしています。この特殊なキーのおかげで、小さくてもまずまず打ちやすいキーボードを実現しています。
10.1型のノートパソコンで、ここまで打ちやすいキーボードはないでしょう。限られたサイズで最高のキーボードを実現しています。
トラックパッドはまずまず
Windowsの問題点は、トラックパッドが微妙なところです。MacBookのトラックパッドが素晴らしすぎるのかもしれませんが、Windowsノートパソコンのトラックパッドは、どれも微妙な操作感です。
レッツノートRZ4のトラックパッドは、他のWindowsパソコンよりは優れていますが、MacBookよりは大きく劣ります。かなりMacに近い操作感ですが、誤動作が頻発します。意図せずリンクをタップし、突然新しいページが開いてきたり、ポインターが突然ワープすることがあります。
色々と設定を変えてみましたが、どうやっても完璧にはなりません。タップでクリックする操作をオンにすると、意図せぬ操作になります。
トラックパッドだけは、どうやってもMacBookには勝てないようです。
端子類が充実しているのは素晴らしい
あれもこれも切り捨てたMacBookを使っているからこそ、たくさんの端子がある有り難さが分かります。USB機器を簡単に接続でき、SDカードの写真だってすぐに取り込むことができる。道具としての使いやすさは、圧倒的にレッツノートが上です。
スマートフォンやタブレットではなく、これはノートパソコンです。やはり端子類が充実しているほうがいいのは明らかです。
十分に綺麗な液晶ディスプレイ
レッツノートRZ4で思わぬ誤算だったのは、液晶ディスプレイが綺麗だったことです。それもそのはず、×と高解像度だからです。デジタル一眼レフカメラで撮った写真を表示させても、とても綺麗に表示してくれます。SDカードを挿すこともできますし、写真編集をするのにもピッタリです。
液晶にタッチして操作できる素晴らしさ
Macではできない操作が、タッチ操作です。ノートパソコンで画面にタッチできる意味なんてないかと思いきや、結構便利なのです。Webページのリンクをクリックするぐらいなら、画面をタッチしたほうが楽なときもあります。
画面のタッチ操作ができなくても不便ではありませんが、できるに越したことはありません。画面をタッチして操作できるのに、重さ750gです。全てにおいて妥協をしていないレッツノノートRZ4です。
液晶が回転してタブレットになるのもあり
ノートパソコンの液晶が回転する必要なんてないと思っていました。あんなウケ狙いのギミックに何の意味があるのかと。しかし、レッツノートRZ4で液晶を回転させてみて考えが変わりました。Webページを見るときは、タッチだけで操作するのも悪くないからです。ガッツリとノートパソコンを使わずに、軽くWebブラウジングをするときは、タブレットみたいな形状が楽ちんです。
ここまで本体重量が軽いと、液晶画面が回転してタブレットっぽくなる意味が出てきます。これは地味に素晴らしい機能です。
バッテリーがかなりもつ
バッテリー持続時間に拘りのあるレッツノートシリーズ。このRZ4も十分にバッテリーがもちます。パソコンのバッテリーは、使用するアプリケーションで大きく変わってはきますが、7時間ぐらいは十分にもちます。Core Mという同じプロセッサーを搭載しているMacBookよりも、レッツノートRZ4のほうがもちます。MacBookはわりとバッテリーが減る印象ですが、レッツノートはなかなか減っていきません。
WindowsノートPCは、全般的にバッテリーのもちが悪い傾向ですが、レッツノートシリーズは違います。レッツノートRZ4も、安心のロングバッテリーを実現しています。
まずまずのパフォーマンス
スマートフォンやタブレットが高性能になってきたので、それ以上の性能がパソコンには必要です。いくら軽いレッツノートRZ4といっても、スマートフォンなら6台分、タブレットなら2台分ぐらいの重さになります。これだけのものを外に持ち出す意味を見出す必要があります。
RAMが4GBのモデルを購入しましたが、性能に不足は感じません。RAMが8GBのMacBookより快適な気がします。発熱する量が小さいCore Mプロセッサーですが、レッツノートRZ4にはファンが付いています。MacBookにはファンが付いていません。しっかりとプロセッサーを冷やすために、ファンを付けたのは正解だったかもしれません。
性能が低いと言われているCore Mプロセッサーですが、しっかりと熱を冷やしてくれるおかげで、きっちりとプロセッサーの性能が出ているのでしょう。
SIMカードが挿さる素晴らしさ
Surface3のように動作が不安定ではないので、スリープから解除してすぐに使うことができます。SIMカードが認識しないこともないので、スマートフォンやタブレットのように使うことができます。パソコンにSIMカードは必要ないと思っていましたが、この便利さを知ってしまっては、もう後には戻れません。
MacBookやMacBook AirにはSIMカードを挿すことができません。モバイルWi-Fiルータや、Wi-Fiの電波を拾わずに通信できる素晴らしさ。これはMacにはない、Windowsの利点です。
現時点で最強のモバイルPC
仕様によっては20万オーバーのレッツノートRZ4。ハイスペックのものを購入してバリバリ使うのもいいと思いますが、モバイル端末として使うのなら、一番下の性能でも問題ありません。RAM4GBという点だけが不安材料でしたが、4GBでもサクサクと動いてくれています。僕が購入したモデルなら、15万を切る値段で購入も可能です。後継機種のレッツノートRZ5が発売されていますが、型落ちのRZ4を狙うのもありです。
ノマド、モバイラー、ビジネスマン、学生。外でパソコンを使いたいすべての人におすすめしたい1台です。
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