次世代ゲーム機PlayStation5(プレイステーション5)の価格と発売日が正式に発表されました。今回のゲーム機は、コスト重視で作られた前世代のPS4とは違い、最先端の技術を結集しつつも、ゲーム機として低価格で提供するという、本来のゲーム機らしいコンセプトです。
プレイステーション5 11月12日(木)に発売決定 PS5デジタル・エディション 希望小売価格39,980円+税、PS5希望小売価格49,980円+税 PlayStation.Blog
プレイステーション5には2種類のモデルがありますが、ディスクドライブのないモデルが39,980円。高性能なパソコンを用意しても動かせないレベルの映像が4万で実現します。
PS5の価格がどれだけ安いのか。PS5に使われている機械の値段を検証し、どれぐらいの価値があるものか考察します。
プレイステーション5のコントローラー
コントローラーの価格は6,980円。DualSenseと呼ばれるように、新しい機能が搭載されています。よりゲームの体験を高めるために、ゲームのフィードバック、いわゆる振動がより伝わるようになっています。任天堂のSwitchにもHD振動という機能がありますが、それ以上のリアルな振動で、ゲームの没入感を高めてくれるでしょう。
39,980円の価格からコントローラの6,980円を引くと、33,000円。これだけ機能が詰め込まれたコントローラーの価格が6,980円でも安いと思いますが、コントローラ代を引くと、本体の代金が33,000円になってしまいます。
あの映像とゲーム内容を、33,000円の機械で実現していることになります。
プレイステーション5のCPU
コンピュータで大事なのはCPU。人間の脳のようなもので、様々な処理をCPUがこなします。このCPUが高性能なおかげで、これまでにないゲームが実現できます。
PS5に使われるCPUは、AMD社のCPUです。仕様表には、「x86-64-AMD Ryzen“Zen 2”
8コア / 16 スレッド周波数:最大 3.5GHz まで可変」と書かれています。パソコンのCPUである、RyzenというCPUをベースにしているのは間違いありません。
Zen2と書かれているので、Ryzen3000番台のCPUになります。ゲームをやるなら、最低でもRyzen5以上を搭載したいところ。
周波数から推測すると、Ryzen5 3600と同等レベルのCPUが使われていると推測します。Ryzen5 3600の価格が25,000円程度。
先ほど計算した33,000円から25,000円を引くと、8,000円になります。この時点でパソコンでパーツを揃えてゲームをするより、プレイステーション5を買ったほうがいいのが分かります。
プレイステーション5のGPU
GPUとは、映像を処理するチップです。映像を処理する専用のチップがあるおかげで、驚くような映像を実現しています。
CPUと同じAMD社のGPUが使われますが、PS5にカスタマイズされたものになるでしょう。発表されている性能を表す数値が、10.3 TFLOPSと書かれています。パソコン用のグラフィックボードでいうと、Radeon RX 5700 XTレベルになります。グラフィックボードトップメーカーのNVIDIA社だと、RTX2080が同等製品になります。
RTX2080は8万ぐらいしますが、先日後継モデルが発売され、同じ価格で倍ぐらい性能が上がっていますので、現在は半値ぐらいに下がったとしても、4万ぐらいの価値はあります。
ここまで計算してきた8,000円から40,000円を引くと、、、マイナス32,000円。PS5を購入しただけでお得ということになります。
プレイステーション5のメモリー
RAMとも呼ばれます。ゲームに使うデータをここに置いて、CPUが処理します。パソコンでもメモリーが多くてて高速だと、より快適に使うことができます。
PS5に使われているメモリーは、GDDR6というもの。まだパソコン向けには採用されていない、超高速なメモリーになります。
現在のPCに使われているメモリーは、DDR4と呼ばれるものです。PS5と同じ16GBのメモリーは、7,000円程度で購入できます。PS5のほうが優れたメモリーを使っているので、もしパソコン向けに発売されているとすれば、もっと価格は上がりますが、ここでは7,000円で計算します。
-32,000円引く7,000円。マイナス39,000円になりました。PS5のディスクドライブがないモデル、PS5 デジタルエディションと同じ価格ですが、マイナス39,000円です。大盤振る舞いすぎるぞプレステ5!
プレイステーション5のストレージ
ゲームを置いておくスペースです。ディスク版のゲームを買わなくても、SSDにたくさんのゲームを置いておけます。
PS5のSSDは、かなり高速なSSDのようです。容量は825GB。やや特殊な容量ですが、約1TBと計算すると、約10,000円程度。
-39,000円引く10,000円、、、-49,000円!ついにディスクドライブの付いているプレイステーション5と同じ価格になってしまいました。
他にもマザーボードや電源も必要
主要なパーツを見てきましたが、他にもPS5に電気を送る電源も必要ですし、これらのパーツをまとめるマザーボードも必要です。他のパーツをまとめて10,000円程度と見積もると、-59,000円になります。
単純にパソコン向けのパーツと比較はできませんが、プレイステーション5と同じ性能を自分で実現しようとすると、軽く10万は越えてしまいます。
プレイステーション5を買うだけで、ハイエンドのゲーミングPCが手に入ることになります。
実際に発表されたゲームの映像を見ても、トップクラスのパソコンでも見れないような映像が、グイングインとリアルタイムで動いています。これからパソコン向けのゲームの上限も上がっていきますが、それらと遜色ないものが、たった5万であなたのものになります。
計算すればするほど、プレイステーション5が衝撃的なのが分かります。
プレイステーション5は夢がつまったゲーム機
プレイステーション4は最先端のゲーム機というよりは、そのときの高性能を無難にまとめたゲーム機でした。プレイステーション3までの夢がたくさん詰まったゲーム機ではなかったので、購入する必然性を感じませんでした。
プレイステーション5は違います。プレイステーションとは何かを考えて、最高の映像とゲーム体験ができるゲーム機を作り上げました。これこそプレイステーションです。どうしても欲しいと思わせるものを、SONYは作ってきました。
これは買うしかないでしょう。
僕があれこれ言わなくても、ゲーム映像を見れば分かりますよね。さぁ、新しいゲームの世界に飛び立ちましょう!発売日は2020年11月12日です。未来はすぐそこまで来ていますよ。
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