新年早々キーボードを新調しました。MacBook Proをクラムシェルモードで使っているので、外付のキーボードが必要になります。「」というキーボードを使っていましたが、完全にMac配列のキーボードではないため、英数やかなの切替にもたつくような状況でした。高級キーボードなだけあって、キーの打鍵感には文句はありませんでした。この僅かなもたつきが、文字を長時間打っているとストレスになります。
2015年に新しく発売されたMacBookのキーボードが、ほとんどキーストロークのない、ペタペタキーになりました。これが意味することは、Appleがこれから発売する新しいMacBookシリーズのキーボードが、ペタペタのキーになっていくということです。賛否両論あるMacBookのキーですが、薄型軽量化していくノートパソコンの方向性を考えると、こうなっていくのが必然でしょう。
9ヶ月ほどMacBookのペタペタキーと付き合ってきていますが、未だに違和感を感じるのが正直なところ。なかなか慣れずに苦労していますが、今後のことを考えるとペタペタキーに慣れておくべきです。外出時に使うキーボード(MacBook)だけではなく、自宅用のキーボードもペタペタキーにすることで、なかなか慣れることができないペタペタキーに慣れることにしました。
Appleが新しく発売したiMac向けのBluetoothキーボード、「Magic Keyboard-JIS」を購入しました。使ってみてどうなのか、早速レビューします。
専門用語豆知識
クラムシェルモード:Appleのノート型Mac(MacBook Airなど)をの蓋を閉じた状態で使うこと。蓋を閉じてしまうと、液晶ディスプレイが見えなくなるので、別途液晶ディスプレイを用意する必要がある。
キーストローク:キーボードのキーを押したときに、キーがどれだけ沈むのか。一般的に1.5mm以上のキーストロークがないと、あまりよいキーボードと認められない傾向。
同梱物は
Appleらしく非常にシンプルにまとめられています。無駄のない梱包です。Magic Keyboard本体と充電とペアリングを兼ねるLightningケーブル、説明書、Appleシールが入っています。
パッケージ写真はUSキーボードになっていますが、中身はJISキーボードです。JISキーボードでもUSキーボードでも、パッケージの写真が同じになっています。裏面の文字でJISかUSか確認してから購入しましょう。
デザイン
MacBookに似たキーサイズです。キーの色はMacBookとは違い、白色になっています。どうしても汚れが目立つ色です。こまめに掃除をするいしかないでしょう。
わりと省略されがちな、Fキーも同じ大きさになっています。あまり使わないかもしれませんが、キーが大きいほうが押しやすいので、これは良い点でしょう。
Appleらしい無駄のないデザイン。キーボードの無駄を削ぎ落とすと、Magic Keyboardになります。これ以上のデザインはないでしょう。
仕様
背面に充電をするLightningコネクターがあります。この位置にあるので簡単に充電することができます。一度充電すると、?ヶ月ぐらい使うことができるようです。iPhoneを充電するLightningケーブルですから、普段はお使いのMacに挿しっぱなしにしておいて、iPhoneの充電が終わったら、Magic Keyboardを充電すると良いでしょう。iPhoneとは違って、頻繁に充電する必要はないので、そんな心配も要らないかもしれません。
底面にキーボードの角度を調整する足は付いていません。このあたりはAppleらしい作りです。無駄なものを一切削ぎ落として、自分たちがベストだと思うものを提案しています。実際にキーを打っていても、とくに角度を付けたいと思うことはありませんので、この仕様で問題ないでしょう。
打鍵感は
MacBookに似たキーですが、MacBookよりはキーストロークがあります。あるといっても、僅かにストロークが長い程度。一般的なキーボードのような打鍵感ではありません。基本的にはペタペタとストロークのない打鍵感です。MacBookよりはキーストロークがあるおかげで、ペタペタキーボードが苦手な方も、なんとかキーを叩くことができるでしょう。
とはいっても、ペタペタなのには変わりはありません。従来型のキーボードのようにキーを叩くと、途中でタイプミスをしてしまうでしょう。あまりキーを強く叩いてしまうと、キーストロークがないため、リズムを掴みきれません。腕と指の力を抜いて、軽くキーをタッチするようにキーを叩きましょう。
背面の左側に、樹脂の線があります。おそらく、MacとBluetoothの電波をや取りする部分だと思います。とくに文字が遅れて入力されたり、ペアリングが途切れるということはありません。Bluetoothキーボードの中でも、かなり反応は良いほうです。
合う人にはおすすめ
非常に判断が難しいキーボードです。デザイン、仕様とも文句の付け所はありません。ペタペタキーボードという新しいキーボードの完成形と言ってもいいでしょう。Magic Keyboardのキーは、人によって好みが分かれるキーボードです。実際に店頭でキーを叩いてみてから購入を考えましょう。実際にMacのテキストエディタを立ち上げて、いつものように文字を打ってみてください。テキストエディタを用いずに打ったのでは、感覚が違うからです。エアー試打(実際にアプリケーションを立ち上げずに文字を打つこと)をしたときには気付くことができない違和感を感じるはずです。その違和感を克服できるのかできないのか。それがMagic Keyboardを購入するかしないのかの判断基準になるでしょう。
デザイン:★★★★★ 無駄が一切ないキーボードデザイン。
仕様 :★★★★★ 内蔵バッテリーをLightningで充電できる素晴らしさ。
打鍵感 :★★★★☆ 打鍵感は悪くないが、このペタペタキーに対応できるかどうか。
未来感 :★★★★☆ 無駄のないデザインにペタペタキー。これからの主流になるであろうキーボード。
総合評価:★★★★☆
とにかくペタペタキーに慣れることができるかできないのか。購入する判断基準はそこだけです。キーボード自体の完成度は満点です。キーサイズも大きく、キーも押しやすくなっています。ほとんどストロークのないペタペタキーに対応デキる人は購入しましょう。ちょっと慣れないという方は、従来型のキーボードを使ったほうがいいでしょう。
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