青く澄み渡る空が、見上げた視界に広がった。晴れない自分の心を、見上げた空に救ってもらおうとした。いつも同じ時間に起き、いつも同じ会社に行き、いつも同じお店に行く。
昨日と今日が入れ替わっても分からないような日々、過ぎるのは時間だけ。きらびやかなショールームに映る自分が目に入った。衰えた姿をした自分が写っている。ずっと体重に変化がないから、昔の服が普通に着れてしまう。同年代の人たちからのやっかみが飛んできそうだが、年のわりに違和感のある服装をした男の横に、サッとトレンドの服を着こなすマネキンたちの笑い声が聞こえてきそうだ。
動画なんて見る時間がないからと、ほとんど興味がなかった定額制動画配信サービス。2ヶ月前からスタートレックの最新シリーズがNetflixで観れると聞き、久しぶりに定額制動画配信サービスを利用した。
反復からは反復しか生まれない。変化は変化から生じる。先のことなど誰にも分からない。居場所を見つけたければ一歩踏み出してみよう。本当の居場所は最初から、角を曲がった先にあるのかもしれない
スタートレック・ディスカバリー シーズン1ー7の最後に、主人公マイケルバーナムが語る言葉。今の自分に向けられたような言葉で、同じシーンを何度も見た。
Movesというスマートフォンアプリで、ずっとログを取っている。右にスワイプして、過去に訪れた場所を見返しても、同じ場所ばかり。決まったフォーマットが毎日コピーされたかのような毎日。
「反復からは反復しか生まれない。変化は変化から生じる。」
青く澄み渡る空が洗ってくれた僕の心が、新しい道を歩き始めた。いつも歩く道を変えてみた。いつも降りる駅を変えてみた。いつもひと休みするカフェを変えてみた。いつも高らかに笑う飲み屋を変えてみた。
くだらない変化だと笑われそうな変化。この変化が僕に何をもたらすか。
見慣れない人たちが取り巻くお店の中で、僕はキーボードを叩く。変化の中にある不変。不変の中から生まれる変化はあるのだろうか。
僕が書くブログに変化があったのなら、変化が変わらないものを変化をさせたのだろう。
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