下手なカメラ数打ちゃあたる。これが信条のフォトグラファーYUYAです。1年ほど前に「OM-D EM5 MarkⅡ」を購入し、いくつかレンズを購入してポツポツ写真を撮ってきましたが、どうもしっくりきません。しっくりこないというか、基本的にカメラのことをよく分かっていないので、良い悪いの判断をすることができませんでした。
せっかくいいカメラがあっても、思いっきり宝の持ち腐れ状態でした。これはマズイぞと思い、レンズについて色々調べているうちに、カメラの基本は50mmだ!みたいなことを言っている人が多いのが分かりました。
この50mmというのは、レンズの焦点距離のことです。カメラにはレンズが付いています。レンズには焦点距離というものがあり、この焦点距離によって、撮れる絵が変わってきます。同じ位置から違う焦点距離のレンズで写真を撮ると、その違いがよく分かります。数字が小さい焦点距離のレンズで撮ると、被写体がとても遠くに感じます。反対に、数字が大きい焦点距離のレンズで撮ると、被写体がとても近く感じます。この焦点距離がベストというものはなく、自分が撮りたい写真に合わせて、レンズを選択することになります。
選択するといっても、こちらは素人です。何がいいのか分かりません。こういうときは、基本に忠実が1番です。カメラの本を読むと分かりますが、50mmという焦点距離が、自分の目で見たときの距離感に1番近いレンズになります。見たままの感じを、そのまま写すことができるので、カメラを勉強するなら、50mmのレンズを使えということになるようです。
単焦点かズームレンズか
50mmがよいと分かっても、たくさんのレンズがあります。レンズをグリグリ回して、ズームアップやズームアウトするズームレンズ。レンズの距離を変えることができない単焦点レンズ。
この2つのレンズがあります。ズームレンズで12-100mmとなっていれば、焦点距離を12から50mmまで変えることができます。焦点距離で50mmのたんしょうてんレンズと、同じ焦点距離を、このズームレンズでまかなうことができます。
だったらズームレンズのほうがいいじゃんと思うのですが、ズームできるということは、それだけレンズに細工が増えるので、どうしてもレンズが重くなります。そして、値段も高くなります。よいズームレンズは、簡単に10万オーバーみたいな世界です。
しかし、単焦点レンズは違います。焦点距離を変えることはできませんが、数万で買えるレンズがたくさんあります。値段が安いのに、F値が低めになっています。F値が低いので、暗いところでも、明るく綺麗な写真が撮りやすいレンズです。
撮る距離を調整できたほうが便利なので、値段を無視すれば、ズームレンズを買うべきなのかもしれません。しかし、ズームレンズには、レンズが重くで大きいという問題があります。
重いだけの便利さはありますが、レンズが重くなれば、荷物が重くなります。ただでさえ重い荷物を背負う毎日。いくら性能がよくても、そのうち持ち運ばなくなるでしょう。
軽くていつでも鞄に入れておける重さとなると、単焦点レンズにするしかありません。
単焦点レンズの弱点をカバーする
軽くていつでも気軽に使うことのできる単焦点レンズですが、ズームして距離を調整することができません。もう少しアップで撮りたいというとき、ズームレンズなら、グリグリとレンズを回してやれば、自分の好みの距離に調整ができますが、単焦点レンズは、見たままの距離でしか写真を撮ることができません。
もう少し寄って撮りたい。そう思っても、体を前に動かさないといけません。撮影者が近づくと、被写体が気づいてしまい、撮りたかった瞬間を撮ることができません。
これが単焦点レンズ最大の欠点ですが、これをカバーする方法があります。デジタルズームです。スマートフォンでもお馴染みの機能です。擬似的にレンズを拡大させて、近くで撮っているようになる機能です。
とても便利な機能ですが、デジタルズームという言葉を出すと、カメラの世界ではバカにされてしまいます。遠くから撮っている写真を、ただ拡大しているだけなので、写真が粗くなってしまうからです。
写真マニアからすれば、そんなのは話にならないという感じですが、わりと今のデジタルズームはよくできていて、十分に綺麗な写真を撮ることができます。
カメラによっては、ただのデジタルズームではなく、デジタルでズームした写真の粗さを、機械的に補完してくれるカメラもあります。うまくデジタルズームを使えば、もう少し近づきたいけど近づけない。そんなときでも、アップで撮ることが可能なのです。
多少写真の質が落ちてでも、機動力を取るべきだと思いました。画質がどうこうと細かいことを言う前に、とにかく写真を撮ること。これが1番大事です。とにかく撮るためには、毎日外に持っていくこと。家の中にカメラを置いていては、何も始まりません。
毎日外に持っていくには、軽いのが1番。そういう結論になり、「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」というレンズを購入しました。
びっくりするぐらい綺麗
値段が3万ぐらいのレンズなので、プロ向けのレンズではありませんが、実際に写真を」撮ってみて驚きました。
自分で撮ったとは思えない写真が撮れるのです。とても3万のレンズとは思えないハイレベルの写真です。見たままの距離を、パッと綺麗に撮れます。もう少し近づきたいときは、デジタルズームを使って、距離を調整することができます。
- デジタルテレコンあり
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デジタルテレコンなし
OM-D EM5 MarkⅡのデジタルズームは、「デジタルテレコン」という名称で、ただのデジタルズームではなく、わりと綺麗な写真にしてくれます。強力な手ブレ補正機能を搭載しているカメラですが、「デジタルテレコン」を使うと写真がブレやすくなります。手ブレにだけ気をつけて「デジタルテレコン」を使えば、下手にズームレンズを購入するより、よっぽど良いと思います。
「OM-D EM5 MarkⅡ」と「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」を組み合わせても670g。この軽さなら、毎日鞄に入れることができるでしょう。
実際に撮れた写真を見てみると、明らかにスマートフォンでは撮れない写真ばかりで、やっぱりカメラはいいなぁと思えました。
いいカメラで写真を撮ってあげると、知らない人でも喜んでくれます。誰かが喜んでくれると、ますます撮りたくなってきます。素敵な写真は、見ただけで伝わるものがあります。
決して安くはありませんが、値段以上の価値はあると思います。おじさんもおばさんもおにいさんもおねえさんも。カメラのある生活を始めてみませんか。
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