男としても型落ちになりつつある僕が本日紹介するの型落ち製品はこちら。とても型落ちとは思えないスマートフォン「Nexus5」だ。日本にSIMフリースマートフォンを根付かせた影の主役と言ってもよいでしょう。アメリカでの発売と同時に日本でもNexus5が発売されたことで、最先端のSIMフリースマートフォンが、日本でも購入できるようになったと興奮したのは僕だけではないだろう。
用語解説
SIMフリー:SIMカードの種類を選ばずに使えるスマートフォンのこと。日本で一般的に売られているスマートフォンは、購入した携帯電話キャリアのSIMカードでしか通信ができないが、SIMフリーのスマートフォンは、違うキャリアのSIMカードを挿しても通信することができる。ただし、端末によっては、そのキャリアが使っている電波を受信することができず、使えない場合もある。
あれから1年が経ち、後継機種となるNexus6が発表された。しかし、Androidの最新OS「Lollipop」を搭載し、そのままNexus5は継続販売されるというところからも分かるように、型落ちレベルの性能ではないということだ。
大きすぎず小さすぎず程よいサイズで、Nexus6やNexus9が発売されても、引き続き人気機種となること間違いなし。まだ型落ちと呼ぶには早いGoogleのSIMフリースマートフォン「」Nexus5」を本日は紹介しよう。
「Nexus5」との出会い
Nexus5との出会いは突然だった。小田和正のラブストーリーは突然にじゃないが、本当に欲しいものは突然降ったようにやってくるものだ。
アメリカでしか発売されないと思っていたSIMロックの掛かっていないスマートフォンが、日本でも同時に発売されるというのだ。ただのSIMフリースマートフォンではなく、Androidの最新OSを搭載し、さらにその当時の最先端といってもよい性能を備えながら、値段は¥39,800からという衝撃の価格。同じ時期に発売されたiPhone5sの約半額で、同等の性能を備えたスマートフォンが購入できるのだ。しかも、そのスマートフォンはSIMロックが掛かっておらず、好きなSIMを挿して使うことができるというのだ。
これを買わずして何を買う。一目散にGoogleの直販サイトでNexus5を購入した。
なんとNexus5は海外から送られてきた。段ボールに貼られた送り状には、日本の住所がローマ字で書かれていた。よくこんな状態で届いたものだと関心したものだ。
Nexus5は面白みのない優等生だった
はやる気持ちを抑えながらNexus5の電源を入れた。興奮しすぎた訳ではないが、実際にNexus5を触ってみると、その興奮を冷ましてくれるかのような、面白みのない優等生だった。飾り気もなく、特殊なアプリが入っている訳でもない。しかし、何一つストレス無くスムーズに動くNexus5。絵に描いたような優等生だが、まったく面白くないほどの優等生。もう少し自分らしさを出せばいいのに、何も自己主張をすることなく、絵に描いたような優等生を演じるNexus5。
あまりに優等生すぎて、付き合っていくのが少々退屈なスマートフォン。これが僕のNexus5に対する印象だった。
面白くない男は付き合う女が変えていく
その後、SIMフリーのiPhone5sが日本でも発売されることになった。あのiPhoneのSIMフリー版が、日本でも普通に買えるようになるとなれば、迷わず購入してしまうだろう。Nexus5を使っていても面白くないということもあり、僕はSIMフリーのiPhone5sを購入してしまった。付き合い慣れた気心の知れたiPhone5s。付き合いが長い恋人のような感覚だろうか。結局僕は元サヤに戻ってしまった。
元サヤのiPhoneに戻り、いたって普通な毎日を過ごしていた。iPhone5sを何一つ不満なく使う中で、面白い身のない優等生Nexus5も、たまには付き合っていた。しかし、何をしても普通の反応しかなく、癖のないスマートフォンNexus5。これほど完成度が高くて面白くないスマートフォンも珍しい。一緒にいてもあまりに退屈だ。仕方がなくiPhoneではできないAndroidの特権、カスタマイズに手を出すことにした。
ホーム画面を変えたり、横からスライドさせることでホーム画面以外のメニューを表示させたり。あれやこれやと自分好みにカスタマイズできるのがAndroidの優れている点だろう。ただし、こういったカスタマイズは手間がかかるため、あまり機械が好きじゃない人にとっては、苦痛以外の何ものでもないだろう。
なかなか自分好みにはできずに悪戦苦闘していたが、ようやく自分好みの男に仕上がってきた。あまりにダサすぎるセンスの無い彼氏を、付き合っている彼女が自分好みの男に変えていくような感覚だろうか。最初は面倒くさかったカスタマイズも、やっているうちに楽しくなっていった。面白みのない優等生Nexus5が、やっと自分だけの男になっていった。
iPhone6より良いサイズ感
やっと自分好みの男になってきたが、それでもちょっと退屈なNexus5。iPhone5sとNexus5の2人と付きあいつつも本命はiPhone5sというような状況だった。やはりiPhoneが一番なのだろうか。結局はiPhoneになってしまうのか。そんな複雑な思いを抱えながら、時は過ぎていった。
気が付けば新しいiPhoneが僕の手元に来ていた。これからはiPhone6とNexus5の2台持ち。でも本命はiPhoneだと信じて疑わなかった。しかし、ここでその立場が逆転したのだった。
面白みのない優等生Nexus5は、より高みを目指して成長したiPhone6には無い良さを持っていたのだ。どんどん画面が大きくなっていくAndroidに目がくらみ、同じように画面が大きくなったiPhone6。これでAndroidにも負けない魅力を身に付けたと思ったのだが、、、手に持って使っていると、どうも手にフィットしないのだ。物として持っていてしっくりこないのだ。慣れの問題かと思い、そのまま使っていた。しかし、それでもしっくりこなかった。
一緒にいてしっくりこないのでは仕方がない。優等生で面白みのないNexus5をよく使うようになっていた。
ほとんど同じように見える本体サイズだが、iPhone6のほうがやや縦が長い。さらに横幅が、若干iPhone6のほうが狭い。この横幅が狭いというのが手にしっくりこない原因だった。iPhone6より横幅があるNexus5のほうが、手に持ったときの安定感が良いのだ。やや横幅があることで、手のひらに良い感じに食い込んでくれるため、どうやって持っても不安定なiPhone6とは違い、使っていも手抜群の安心感だ。
本体性能にはまったく不満のなかったNexus5。しかし、面白みがないため、自分好みにカスタマイズされたNexus5。ずっと二番手だったNexus5が、本命のスタイルが変わってしまったことにより、気が付けばNexus5が一番の男になっていた。
面白みのない優等生だったNexus5は、ライバルが変わったことで、元々持っていたポテンシャルの高さが証明されたのだ。最初から不満の無かった本体性能に加えて、手にフィットする絶妙なサイズ感。スマートフォンで一番大事なサイズ感の良さがクローズアップされ、晴れて本命になった。後継機種のNexus6が間もなく登場するが、Nexus6はiPhone6 Plusと同サイズ。Nexus6が登場しても、その絶妙なサイズ感と、不満のない優等生ぶりで、誰からも愛される型落ち機として輝き続けることだろう。
日本で唯一店頭販売をしているキャリアY!モバイルからNexus6が登場予定となっている。在庫処分ということだろうか、Nexus5の投げ売りがすでに始まっている。最新OS「Lollipop」へのバージョンアップも約束されているので、この機会に、Y!モバイルにMNPをして、一括0円でNexus5を入手しよう。
◎型落ち男の採点◎
衝撃度: ★☆☆☆☆ これといった特徴のない優等生
デザイン: ★★★☆☆ よくも悪くもない優等生なデザイン
モテ度: ★★☆☆☆ タイミング次第ではモテるチャンスがやってくる
型落ちらしさ:★☆☆☆☆ Nexus6が大きくなることで、まだまだ現役
製品の完成度:★★★★☆ まったく不満のない完成度。でも退屈。
お買い得度: ★★★★★ 4万でSIMフリー。自分好みの男に変える自身があるなら是非。
全3色のNexus5。最新OS「Lollipop」登場に合わせて、新色が追加されるようだ。自分好みの色を定価で購入するか、MNPで黒・白・赤をお値打ちに購入するのか。優等生な男をどうやってゲットするかは、貴方が考えよう。
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