大掃除の時期になりました。年末にやる必要もないのに、年末になるとやりたくなるのが大掃除。大掃除ではなく小掃除でもいいから毎日やっておけば、慌てて掃除をすることもないのに。そう分かっていてもできないから、大掃除が必要なのかもしれません。

大掃除という括りだと、家にあるものを全部掃除するイメージですが、その中にパソコンも含まれます。パソコンの掃除なんてする人は少数派かもしれませんが、一番しっかりと掃除をしたほうがいいのがパソコンです。

パソコンの大掃除をしたほうがいい理由

パソコンなんて箱に入っていて、掃除する必要はないと思っていませんか?箱に入っているからこそ、しっかりと掃除をしないといけません。

※写真

このように箱の中はほこりでいっぱいです。目に見えるホコリはまだ大丈夫。

こういったエアダスターで吹き飛ばしてしまえばいいだけ。一番厄介なのは、目に見えない所に溜まってしまったホコリ。

パソコンの内部には、ファンと呼ばれる扇風機のようなものが付いています。この扇風機みたいなものが、外から空気を取り入れて、中に籠もった熱を逃がします。しっかりとホコリを取らないと、熱を冷すことができません。

箱に入っていて、汚れ具合が分かりにくいからこそ、しっかりと掃除をするべきです。正常な状態で使うことが、道具を長持ちさせるには一番大事なこと。大切なデータがたくさん入っているパソコンこそ、しっかりと掃除をして壊れないようにしましょう。

グリスを塗り直そう

ファンのホコリを取るぐらいなら、そこまで大変な作業ではありません。せっかくの大掃除ですから、もう少し踏み込んで掃除をしましょう。

この写真を見ただけで、意味が分かる人には説明は不要ですが、ピンとこない人は、これから話すことをよく聞いてください。

グリスをCPUに塗った
グリスをCPUに塗った状態

これは、グリスと呼ばれるものです。パソコンの頭脳と呼ばれるCPUには、ねずみ色のゼリー状のものが塗られており、このグリスを間に挟み、ヒートシンクと呼ばれる金属製のもので熱を逃がします。

グリスがしっかりと塗られていないと、CPUの温度が下がらず、パソコンの動作がおかしくなります。

パソコンの電源が入らない

先日の出来事です、いつものようにパソコンを使っていたら、突然電源が落ちてしまいました。再度電源を入れれば大丈夫だろうと思ったのですが、、、電源を押したらすぐ電源が落ちます。何度やっても電源が入らないので、コンセントから電源コードを抜いて放置しました。

翌日、電源コードを繋いで電源ボタンを押してみると、普通に使うことが出来ました。とりあえず使えて仕事が出来てホッとした僕は、念の為に電源を落としました。30秒ぐらい経ってから電源を入れてみると、電源が一瞬入りますが、すぐに電気が落ちます。

CPUの熱が下がらないために、電源が入らないのではないかと思い、CPUファンを取ってみると、、、

グリスが乾いている
グリスがほとんど乾いている

グリスがほとんど取れています。このまま使っていたら、熱でCPUが壊れてしまったかもしれません。早めに気づいたことで、パソコンを壊さずにすみました。

グリスの塗り方

グリス
これがグリス

こういったものを買ってきましょう。色々なグリスが売っていますが、安すぎず高すぎないものを買っておけば大丈夫です。どのグリスを使うかより、しっかりと塗ることに気を使いましょう。

まんべんなくグリスを塗る
まんべんなくグリスを塗る

CPUにまんべんなく塗ります。あとは、上からヒートシンクを載せれば作業終了です。

何事もなかったかのように電源が入る

祈るような気持ちで電源を入れると、何事もなかったかのように電源が入りました。パソコンの電源が入らなかったのは、グリスが取れてきてしまったことで、うまく冷却ができなかったことが原因です。

たかがグリスと思っていましたが、しっかりと漬けることが大事なのが分かりました。中古のノートパソコンは安く購入できますが、購入後に中のネジを取って、CPUのグリスを塗り直す必要性があると感じました。

使っているパソコンの動作がおかしくなる前に、しっかりとグリスを塗り直しておく必要性を感じました。次回は、ノートパソコンの部品を取り外して、グリスを塗り直すのに挑戦してみます。

 

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