B&O PLAY社の新製品、「Beoplay E8」を無償提供頂きました。5日ほど使用しましたので、早速レビューさせてもらいます。

今回紹介するイヤホンは、Bluetoothのイヤホンですが、コードで繋がっているワイヤレスイヤホンではなく、完全にワイヤレスのイヤホンになります。

AppleのAirPodsが世に出たことで、コードがないイヤホンがメジャーになりました。出始めの頃は珍しかったAirPodsですが、今では耳に付けている人を頻繁に見かけるようになりました。

その一番注目度の高い製品カテゴリーに、B&O PLAY社が新製品を投入。それが「Beoplay E8」になります。

B&O PLAY社の紹介

B&O PLAYは、高級オーディオブランド、バング&オルフセンのカジュアルブランドになります。バング&オルフセンから、洗練されたデザインと高い品質を受け継ぎ、スマートフォンやタブレットPCとの親和性を高めた製品をリリースしています。

バング&オルフセンの製品は、かなりプレミアムな価格帯です。簡単には手が出せない製品ばかりですが、B&O PLAYブランドで発売された製品は、手の出しやすい価格帯になっています。

カジュアルラインになって価格帯も下がっていますが、品質重視という哲学は変わりません。憧れのバング&オルフセンの製品の世界を、B&O PLAYブランドの製品を手にして体験してください。

B&O PLAYの仕様

イヤフォン寸法:W23 x H20 x D25 mm
充電ケース寸法:W73 x H47 x D33 mm
イヤフォン(右)重量:約7g
イヤフォン(左) 約6g
充電ケース重量:約45g

イヤフォン形式:ダイナミック型
ドライバー径:5.7mm
周波数特性:20 Hz - 20.000 Hz
電源:リチウムイオンバッテリー
充電時間:約2時間
再生時間:最大4時間
充電ケース:フル充電で最大2回分充電可能(充電時間/約2時間)
Bluetoothバージョン:4.2
対応コーデック:AAC
付属品:Comply Sportイヤーピース (Mサイズ)、シリコンイヤーチップ(4サイズ)、充電用ケーブル、クイックガイド
保証期間:2 年
デザイナー:ヤコブ・ワグナー (Jacob Wagner)

仕様表には記載されていないので、実際に試して確認しましたが、本製品はマルチペアリングに対応しておりません。1つのスマートフォンにしかペアリングはできません。

同梱されているもの

Beoplay E8パッケージ表面

Beoplay E8パッケージ裏面

Beoplay E8パッケージの中身

同梱されているもの

イヤホン本体2つ、イヤーピース4種類、充電式収納ケース、充電用Micro USBケーブル、取扱説明書になります。

Beoplay E8取扱説明書

別に同梱されている、日本専用の分かりやすい説明書。

取扱説明書は日本語で記載されたページもありますが、日本市場向けに、より分かりやすい説明書が同梱されています。

充電端子はMicro USB端子

ケーブルは同梱されていますが、充電器は同梱されていません。スマートフォンを充電するのに使っている、AC充電器をお使いください。

コンプライのイヤーピースMサイズが同梱されている。

Comply Sportのイヤーピース が同梱されています。密着度の高いイヤーピースなので、ゴムのイヤーピースが合わない方は、Comply Sportのイヤーピース を使ってください。サイズがMサイズしか同梱されていないので、耳穴が大きい方は、別途お買い求めください。

実際に使ってみた感想

5日ほどじっくりと使いましたので、項目別にレビューしていきます。

音質

変に音を強調せず、原音を忠実に再生しています。聞き始めた当初は、音の厚みが薄い気もしましたが、コンプライのイヤーピースをグッと奥まで差し込むと、重みのあるしっとりとした音になりました。数時間使ってエージングすると、より艶のある音になってきました。

これだけ小さいイヤホンだと、あまり音の広がりは期待できませんが、しっかりと奥行きのある音を聞かせてくれました。細かいリズムを刻む音、鍵盤の細やかな音、派手なギターの音、ボーカルの息遣い。分離感のある音を、広い音域で音楽を聞かせてくれます。ダイナミック型のイヤホンらしい、豊かな音になっています。

ダイナミック型のイヤホンですが、低音のパンチはやや物足りないでしょう。しっかりと低音も鳴っていますが、サイズ的な制約からか、あと一歩という感じです。ドンドンと迫力の低音を聞きたい方は、他のイヤホンを購入しましょう。

音の遅延

音の遅延もほとんど気になりません。YouTubeやNetFlixで動画を再生しましたが、違和感なく動画を視聴することができました。AirPods並みの遅延レベルです。タイトーのグルーヴコースター 2 という音ゲーをプレイしましたが、少しだけ早めに画面をタッチすることで、ほぼミスなくプレイできました。タイミングがシビアじゃないゲームじゃなければ、ゲームをプレイするのにも使えます。

ワイヤレスのイヤホンの中では、非常に優秀なレイテンシーです。

音の途切れ具合

完全独立型のイヤホンで気になる音の途切れ具合ですが、非常に優秀です。電車の中、カフェ、地下街、コンビニといった場所で使い続けましたが、まったく途切れませんでした。一番たくさんの電波が飛んでいるコンビニで使っていたときだけ、ササザザっというノイズが僅かに聞こえることがありましたが、それでも音は途切れませんでした。AirPods並みの安定感です。ここまで安定して音が途切れない完全独立型のイヤホンは、B&O PLAYとAirPodsだけでしょう。

通話品質

これだけコンパクトなイヤホンだと、マイクの品質には期待できないところですが、想像以上に優秀でした。実際に通話しましたが、いたって普通に通話できました。通話相手のほうも、ワイヤレスイヤホンで話しているのに気付かないほど、自然な通話ができました。

AirPodsに負けない高い通話品質を備えており、電話のヘッドセットとしても優秀です。

接続

ケースから外して、そのまま接続はできません。Bluetoothの設定画面を開いて、「Beoplay E8」という表示をタッチして接続する必要があります。AirPodsのように、ケースから出すだけで接続してほしいところですが、Bluetoothの仕組み上仕方がないかもしれません。

バッテリー

公称4時間ですが、実際に使ってみても、ほぼ4時間でバッテリーが切れました。

収納ケースを兼ねた充電器

ここに入れて充電する

蓋を閉じて充電

専用の受電ケースに収納することで、あと2回分使えるようになります。このサイズで4時間もち、さらに8時間追加で再生できるようになります。

バッテリーのもちは上出来です。ケースでしっかりと充電すれば、丸一日音楽を楽しめるでしょう。

使い勝手

使い勝手に関しては、なかなか評価が難しい所です。

ロゴの部分を触ると反応してしまう

右のヘッド部分をタッチすると、再生が止まります。左のヘッド部分をタッチすると、周囲の音が聞こえるモードに変わります。スマートフォンを取り出さなくても、ヘッド部分をタッチするだけで操作できますが、耳の位置を直そうと触ると、うっかりボタン部分に触れてしまい、意図せず再生が止まってしまうことが多々あります。

当初は苦労しましたが、今は使い方に慣れてきました。Beoplay E8の周囲を持つことで、音楽が止まることはなくなりました。慣れるしかありませんが、使い勝手は悪くありません。

AirPodsもそうですが、非常にコンパクトなイヤホンなので、扱うのに気を使います。うっかり落としてしまおうものなら、転がって無くなりそうです。これはコンパクトさとトレードオフでしょう。

AirPodsは下に棒が突き出ており、上着を脱ぐときに引っ掛かることがありますが、Beoplay E8ではそういったことはありません。ヘッド部分が耳の中に入っており、服に引っかかることはありません。

耳にしっかりと装着できれば、付けていることを忘れてしまっても、紛失することはないでしょう。

総括

落ち着いた大人のデザイン

音の傾向がAirPodsとは違いますが、完全ワイヤレスのイヤホンでトップクラスの音です。遮音性がAirPodsより高いので、じっくりと音楽に浸ることができます。取り扱いもAirPodsよりラクチン。上着にひっかかることもないので、付けていることを意識せず使うことができます。AirPods以上の自由を、Beoplay E8は提供してくれます。

完全独立型のイヤホンの中でトップクラスの完成度になっていますが、3万オーバーという価格帯がネックになるかもしれません。若干高めの価格ではありますが、しっかりとした作りになっています。高品質なデザインに、途切れない安定した伝送システム、そして上質な音。バング&オルフセンの名を汚さない製品になっています。

続々と完全独立型のイヤホンが登場していますが、その中でも胸を張っておススメできる製品です。

カナル型で完全独立型のイヤホンが欲しい方は、Beoplay E8の購入を検討してみてください。

 

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