寝耳に水とはこのこと、今年は本命マシンもなく終わりそうと書いた後に、長年待ち望んでいたPCが、Panasonicから発表されました。
超軽量745gのPC。
ついに1kgを切る搭載PCが登場しました。すでに1kgを切るPCはありましたが、どれも本体性能に若干の不満がありました。しかし、「Let's note RZ4」は、これぞPCという最低ラインの性能を有しながら、745gという重さを実現してきました。
ITmediaレビュー。
Core M搭載
今回1kgを大幅に下回ることができたのは、Core M搭載のおかげというより、Panasonicの努力の結果です。なぜなら従来のノートPCと同じように、ファンを搭載しているからです。ファンレスで1kgを下回るのではなく、ファンを搭載して1kgを切ったというのは、アプローチの仕方によっては、まだまだ軽量なPCが作れるということ。このアプローチの仕方は、Macにあまりやる気を感じることができないAppleも見習って欲しいところです。
まったくCore Mが軽量化に役立っていない訳ではないとは思いますが、しっかりと冷却する機構を備えながら745gという重さを実現したことを、素直に褒めるべきでしょう。
年内にCore M搭載PCをリリースするのは、「HP, Lenovo, ASUS, Dell, Acer」の5社という話でしたから、PanasonicからCore M搭載PCが登場するとは思いませんでした。しかも、Panasonicが発表したのは、まさに夢のようなPC。年明けまで心躍るPCは出ないと思っていましたが、Panasonicが世界のモバイルPC市場をリードしてくれそうです。
タッチパネル搭載
先日タッチ対応PCの需要が少ないため、生産が減るという報道があったばかり。そんな中Panasonicが発表したのは、タッチ操作に対応するだけではなく、液晶がクルッと回転することで、プレゼンにも使えるノートPC。強度的な問題で、重量増加になる構造を採用しながらも、745gというビックリの重量。これで重さが1kg前後だったら、液晶が回転する必要はないと言われるところでしたが、液晶が回転しても745gなら、誰も文句は言わないでしょう。
メモリー8GB搭載可能
こういった軽量PCは、軽いだけで、本体性能に不満があるモデルが多いところですが「Let's note RZ」は、8GBのメモリーを搭載可能です。パソコンらしい作業をしようとすると、どうしても大きいメモリーが必要になってきます。8GBもあれば、ほとんどの方は充分満足できるメモリー容量です。
8GBモデルを選択すると、一気に値段が跳ね上がります。まだ未確認ですが、おそらく裏面の小さい蓋を外すと、メモリーを交換できるはず。あえて、一番安いモデルを購入し、自分でメモリーを交換するのが、「Let's note RZ」の賢い購入方法かもしれません。
高精細液晶搭載
長い間高精細液晶を搭載したMacBook Airの発売が待ち望まれていますが、Appleがモタモタしているうちに、他社から続々と高精細液晶搭載ノートPCが発売されています。10.1インチ1920×1200ピクセル液晶搭載で745g。いくらAppleといえども、同クラスMacBook Airを発売しても、この重量を下回るのは厳しいでしょう。やや画面が小さいのが気になるところですが、iPadクラスの液晶に、フル機能のWindowsが使えるというのは、とても意味があることです。これはタブレット用のOSではなく、れっきとしたWindows OSですから。
「Let's note RZ4」は、やりたいことを我慢しなくてもいい、最強モバイル端末になるでしょう。
SIMカードを挿せるモデルも
Panasonicの直販サイト限定ですが、SIMカードを挿せるモデルがあります。いつでも通信できるモデルを出すところに、PC以上の使い方をしてほしいPanasonicの思いを感じることができます。
ここで気が付いたのは、Core Mは、Windows 8.1のInstantGo(Connected Standby)に対応しているということです。InstantGoというのは、スリープ状態時でも、メールなどを受信できる機能です。「Let's note RZ」が、SIMカードを挿せるモデルを用意したというのは、おそらくInstantGoを搭載しているからでしょう。
これでノートPCもスリープ状態時(電源は消さずにノートPCの蓋を閉めた状態)に、スマートフォンやタブレットのようにメールやTwitter、FacebookなどSNSの通知を受けることができるようになります。
まだ実機を見ていないため、仮定の話になってしまいますが、僕がお勧めする「Let's note RZ4」のベストな購入方法を説明します。
一番安いモデル
メモリーを自分で8GBに交換
Office365 Soloを契約
これが一番安くてベストな購入方法じゃないでしょうか。おそらくLet's noteシリーズですから、メモリーの交換が可能だと思われます。Webに掲載されている写真を見る限り、裏面に小さい蓋があります。「Let's note RZ4」に使われているメモリーは、「LPDDR3」というメモリーです。8GBのメモリーで8,000円ほど。「Let's note RZ」の8GBモデルを選択すると、いっきに45,000円ほど値段が上がります。SSDが128GBから256GBに増加してしまうため、純粋な比較は難しいところですが、SSDの価格差は25,000円ぐらいでしょう。45000-(8,000+25,000)=¥12,000円ほど割高になります。
256GBもストレージ容量は要らないという方は、一番安いモデルを選択し、自分でメモリーを交換するのが良いでしょう。
あとは、Officeをどうするかという問題ですが、Officet搭載モデルを選択すると、値段が25,000円も跳ね上がります。Officeに25,000円の価値を見出せない方、今後も毎年ノートPCを買い替えていく方は、Office搭載モデルを購入するより、サブスクリプション方式の、「Office365 Solo」を年間11,800円で契約したほうが良いでしょう。「Office365 Solo」なら、2台までのPCにインストールすることができます。モバイル端末の「Let's note RZ4」プラス、自宅のデスクトップPCでもOfficeを使うことができます。
本体代160,000円+メモリー8GB 8,000円+office 11,800円で、約18万といったところでしょうか。office代は、毎年11,800円かかりますので注意してください。
約18万で最強のモバイルPCが手に入ります。それにしても、最近のPanasonicは熱い。しばらくは、Panasonicの動向から目が離せません。
メモリはシステム基板に直接実装しているため、後から増設はできない。また、データストレージデバイスはM.2接続のSSDを採用する。 ...
メモリーは交換不可なのか?
※こちらの記事を読むと、
メモリはシステム基板に直接実装しているため、後から増設はできない。また、データストレージデバイスはM.2接続のSSDを採用する。
と書いてあります。メモリーの増設をする空スロットがないということは、Panasonicのページを見ても分かりますが、メモリーの換装ができるか、できないかまでは分かりません。もしメモリーを差し替えることができれば、一番安いモデルでいいのですが、メモリーを8GBにしようとすると、Officeまで付いてきて、一気に20万オーバーになります。早急に、メモリー換装が可能か確認したいと思います。
追記
Panasonicの直販サイトを見たところ、オンボードメモリーは、お客様での取り外し・交換はできません。と記載がありました。こうなってくると、20万オーバーのモデルを選ばざるを得ません。ちょっと購入するのに悩む値段になってしまいます。
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