キーボードを買いまくって気がついたことがあります。値段だけでは判断しにくいということです。基本的にパソコンやスマートフォンは、値段が高いものほど性能が良いため、値段でモノの良し悪しが分かります。しかし、キーボードとヘッドフォンは、値段だけでは判断が難しい製品だと分かりました。

驚くほど高い高級キーボードというものがあります。たしかに安いキーボードとは違い、キーを押した感触は抜群です。感触はいいからといって、イコール打ちやすいキーボードとは限りません。キーサイズ、キー配列、キーの構造など、複合的な要素が絡み合って、キーボードの良し悪しが決まります。

「PFU Happy Hacking Keyboard Professional JP 日本語配列 墨 PD-KB420B」というキーボードは、約2万のキーボードです。たしかにキーの感触は上質ですが、僕には合いませんでした。キーを押したときのストロークがやや深いため、文字を打っていると指が疲れるのです。

これは先日レビューした「サンワサプライ コンパクトキーボード ブラック SKB-KG3BKN」というキーボードです。Amazonで2,000円を切る価格で販売されていますが、個人的には「PFU Happy Hacking Keyboard Professional JP 日本語配列 墨 PD-KB420B」より打ちやすいキーボードだと思います。「サンワサプライ コンパクトキーボード ブラック SKB-KG3BKN」のよいところは、標準的なキーサイズに一般的なキー配列というところ。基本に忠実でありながら、上々な打ち心地も実現しています。上々な打ち心地を実現するには、「PFU Happy Hacking Keyboard Professional JP 日本語配列 墨 PD-KB420B」のような高い機構を使うところですが、「サンワサプライ コンパクトキーボード ブラック SKB-KG3BKN」は「パンダグラフ式」という、一般的なキーボードによく使われている機構を使っています。普通だと安っぽい打ち心地になりますが、安っぽい打ち心地にほどほどのキーストロークを組み合わせることで、上質な打ち心地を実現しています。

「PFU Happy Hacking Keyboard Professional JP 日本語配列 墨 PD-KB420B」と「サンワサプライ コンパクトキーボード ブラック SKB-KG3BKN」を並べて、それぞれのキーを叩いたら、「PFU Happy Hacking Keyboard Professional JP 日本語配列 墨 PD-KB420B」が良いと思うはずです。しかし、実際に文章を作成してみると、「サンワサプライ コンパクトキーボード ブラック SKB-KG3BKN」のほうが良いということになります。展示品を少し押してみただけでは分からないことが多いのが、キーボードという製品の特徴です。

ヘッドフォンも値段だけでは判断が難しい

ヘッドフォンも値段だけでは判断が難しい製品です。基本的には高いほうが音が良いというイメージですが、一概にそうとは言えません。最近僕が購入しまくっている、Bluetoothイヤフォンです。最初に購入したのは、SONYの1万以上もするBluetoothイヤフォン。値段のわりには音がイマイチという感じ。ワイヤレスだから仕方がないと思っていましたが、次に購入した「Jaybird BlueBuds X Bluetooth イヤホン - ストームホワイト JBD-EP-000007」が素晴らしい音でした。ワイヤレスでもここまでの音が出るんだと素直に思えました。それからBluetoothイヤフォンにはまり、3,000円以下のBluetoothイヤフォンをいくつか購入しました。

とくにQY8は、3,000円で買えるBluetoothイヤフォンとは思えない音を聞かせてくれます。

レビュー「QCY QY8」 コスパ抜群の最強Bluetoothイヤホン

さすがに1万以上する「Jaybird BlueBuds X Bluetooth イヤホン - ストームホワイト JBD-EP-000007」には負けますが、1万以上したSONYのBluetoothイヤフォンよりは良い音です。QY8の音を聞いてから、イヤフォンも、値段だけで音を判断するのが難しいと感じました。

Bluetoothのイヤホンばかり購入していましたが、有線のイヤホンも購入しました。データ転送量の関係で、線があるイヤフォンよりは音質が落ちるからです。コードで接続するイヤホンは「SHURE SE215」を購入しました。

さすがSHUREです。羽生くんがけをして、ピッタリと耳に装着すれば、低音から高音まで鮮明な音を聞かせてくれます。やや中音が曇った感じがしますが、値段から考えれば大満足です。

キーボードの世界以上に、価格に幅があるのがイヤフォン・ヘッドフォン業界です。高級イヤフォン市場が拡大したことで、家電量販店では多数のイヤフォンが視聴できるようになりました。値段だけでは判断しづらい製品だけに、気軽に視聴できるのは助かります。

反対にかなりニッチな市場となってしまったキーボード。スマートフォンやタブレットの普及に伴い、ますますニッチになっています。しかし、スターバックスなどのカフェにいるお客さんを見ていると、タブレットやスマートフォンにBluetoothキーボードを接続して文章を作っている人をよく見かけます。今あるBluetoothキーボードは、携帯性と打ち易さを両立できていません。どの製品も微妙に気になる点があります。携帯性と打ち易さを兼ね備えたキーボードを作ることができれば、意外に大ヒットするように思います。

キーボードとイヤフォンは実際に使ってみよう

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キーボードとイヤフォンは実際に触ってみないと、評価が難しい製品です。使う人によって感じ方が大きく変わる製品でもあります。使う人の感性で変わってくる、評価が難しいデバイスです。良いキーボードと出会うことができれば、気持ちよく文章を書くことができます。良いイヤフォンと出会うことができれば、至福の音に包まれながら過ごすことができます。

試打したり、視聴しただけでは分からないこともあります。気になったキーボードやイヤフォンは思い切って購入し、実際に使ってみて判断しましょう。多少のお金はかかりますが、何回も失敗を繰り返すことこそが、最高のキーボードとイヤフォンに出会う近道でしょう。

 

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