そろそろ年内の新商品発売は終わったと思われます。もう１２月も半ばですから、今頃発表するぐらいなら、年明けに回すのが賢明な判断です。そんな中auが発表するのは「Firefox OS」を搭載したスマートフォン。iOSでもAndroid OSでもない、Firefoxのブラウザーを基本にしたOSです。果たして第三のOSになれるのでしょうか。
au Firefox OS Event
発売は年明けか？
ブラウザーですべてのことを行うというコンセプトは、Chromebookと似ています。スマートフォンの性能が高性能化してきたため、アプリで直接プログラムを作らず、ブラウザー経由で処理をしても、そこそこ快適に動くとは思います。そうするとある程度の本体性能が必要になってくる訳で、現在発売されているFirefox OSを搭載したスマートフォンのようなロースペック端末では、かなりストレスが溜まる仕様になります。
ほぼiPhone独占といってもよい市場の中で、キャリアメーカーのauが発売するのですから手間暇をかけて出す理由があるはずです。まったく主導権を握れないiPhoneではなく、ある程度自由に自分たちの世界を作ることができる「Firefox OS」を今のうちから育てておくのは、賢明な判断かもしれません。Androidも徐々にAppleよりな世界になっています。auの狙いは、市場が立ち上がる前に新しい市場を作りたいということでしょう。
唯一の不安点は、端末の性能がどうなるかということ。auから発売されるFirefox OS搭載スマートフォンは、そこそこハイスペックだと噂されていますが、あまり高性能だと価格が高くなるので、それなりの性能だと予想します。
海外から取り寄せて「ZTE Open」という端末を触った感じだと、端末性能が低すぎて動作が遅く、すぐに使うのを止めてしまうレベルでした。さすがにあのレベルで今更スマートフォンを発売してくるとは思わないので、本当にまともに使えるFireFoxフォンが発売されるのを期待しましょう。
CESに注目
年明けすぐのビッグイベントといえばCES（Consumer Electronics Show）。毎年多数の新製品が登場しますが、2015年のCESの見どころは、Intelの新CPU「Broadwell」を搭載したノートPCでしょう。本来なら年末商戦に続々登場するはずでしたが、PanasonicやLenovoなどから、数えるくらいしか新しいCPU「Broadwell」を搭載したPCが登場していません。おそらく無理して年末商戦に間に合わせずに、年明けから一気に登場させていく方向に切り替えたのでしょう。
CESで続々と「Broadwell」搭載Windows PCが発表されれば、今度こそAppleから新型MacBookが出るでしょう。１年ぐらいずーっと肩透かしを喰らっていますが、心臓部のCPUがしっかりとリリースされれば、今度こそみんなが待っていた新型MacBookの出番です。
Apple WATCH
やっぱり一番の注目商品は「Apple WATCH」でしょうか。Apple自身も、相当な数のApple WATCHを売るつもりでいるようですが、果たして本当に売れるのでしょうか。ここ数年のApple製品で、これほど購入する理由が見当たらないデバイスもないように思います。基本的にiPhoneがないとあまり意味をなさない商品。まだまだバッテリー面で無理があるため、時計単体で通信できるようになるには数年先でしょう。それまでは手持ちのiPhoneと連携せざるを得ません。連携させることでより便利になるのでしょうが、常にiPhoneを手に持っている訳ですから、わざわざ「Apple WATCH」を購入する必要性が感じられません。機能的な必要性を見出せなくても、圧倒的にデザインが良ければいいのですが、他社の時計デバイスより高いであろう「Apple WATCH」を無理をして購入しよという気になりません。きっと多くのAppleファンがそんな気持ちじゃないでしょうか。Apple製品だから、要らなくても仕方なく購入しようと当初は思っていた僕も、買っても使わないのが想像できてしまうため、「Apple WATCH」は見送ろうかという気持ちになっています。
来年はPCの年
僕は来年はPCの年だと思っています。きっと世間はPCには反応せず、売り上げも下がる一方でしょう。しかし、PCの革命を待っていた人たちにとっては、良い１年になるように思います。どれも変わらないスマートフォンやタブレットより、使い方によって自分なりの使い方ができるPCこそ、本当に必要なデバイスじゃないでしょうか。
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