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スマホのデザインを確認してみよう

Galaxy Note8デザインアイキャッチ画像

マツダのデザイン統括部長、前田育男氏の本を読みました。外から見ると調子良く見えるマツダですが、少し前のマツダは、マツダ地獄という言葉があったぐらい、ブランド価値の低い会社でした。

一般的な知名度は低いけど、ロードスター、RX-7といった伝説的な車があるおかげで、スポーティーな車を作る会社というイメージ。スポーツカー以外にも完成度の高い車が多く、いい車は作るけど売り方が下手な会社でした。

そんなマツダが今のようになるとは、誰が予想できたでしょうか。昔は街を走っている車の中にマツダ車を探すのは大変でしたが、今ではすぐに真っ赤なマツダ車が目に入ります。あのキラキラと輝く赤いマツダ車は印象的です。他社の車の色とは明らかに違う輝きと存在感。光の当たり方で表情が変わる赤色も、実は狙って作られたものです。

そんなマツダを牽引してきたのが「魂動」です。KODO DESIGNと呼ばれるデザインが、今のマツダの共通認識です。マツダの歴史や今を、皆で共有するために「魂動」という言葉が生まれました。車というものに生命があるかのようなモノを作ってきたから、鼓動という言葉が早い段階で出てきたようですが、言葉で表すには何かが足りなく感じていたようです。

ずっと悩み続けていたところ、他のデザイナーから、魂をコと読んだらどうだという意見が出ました。鼓動のコを魂にして魂動。多くの人の認識を一つにする言葉が魂動。これまでのマツダ、今のマツダ、これからのマツダを象徴する言葉として、魂動という言葉が必要だったのです。

デザインが生み出す力を、この本が余すことなく教えてくれます。素晴らしい本を読みながら、ふと自分が持っているモノに疑問を感じました。本当にデザインの素晴らしいモノを持っているだろうか。良いデザインの製品は、生活に潤いを与えてくれます。ただ持っているだけで満足できたり、ワクワクするようなもの。あらゆるものが進化したからこそ、デザインの良さが問われています。

今のiPhoneデザイン

僕はガジェットが好きなので、ガジェットのデザインを気にします。デザインだけではなく性能も大事ですが、デザインが良くないことには、購買意欲が湧いてきません。

イノベーションがないと言われるAppleですが、デザインの評価は抜群です。何やかんや言ってもiPhoneがスマートフォンのデザインを牽引しています。

画面上部にある切り欠きがノッチ

レンズが縦に2つ並んでいる

表面にノッチと呼ばれる切り欠きが付けば、他社のスマートフォンも真似します。カメラのレンズが縦に2つ並べば、他社のスマートフォンもレンズが縦に2つ並びます。

Appleのデザイン=IT業界のトレンド

とはいっても、本当にAppleのデザインが良いのでしょうか。前田氏の本を読んで、今のApple製品のデザインに疑問を感じました。

機能を誇張しすぎている

カメラの出っ張りを指摘されることが多いiPhone。ケースを付けてしまえば関係ないかもしれませんが、デザインの視点から見ると、あまり良いとはいえません。

レンズを誇張している

わざわざリングで誇張するのが正しいのか。意見が分かれるところですが、最近のAppleは、機能をデザインで誇張しすぎています。iPhone Xのノッチもそうです。機能を隠すのではなく、機能を誇張するデザインになっています。

Appleのデザインは過剰な装飾が多く、モノ本来の良さや、全体的な塊としてのデザインが出来ていないように思います。

今一番デザインの良いスマートフォン

じゃあ、今一番良いデザインのスマートフォンは何だろう。色々と考えを巡らしました。

シンプルなデザイン

最近日本でも販売が始まったEssential Phone。とくに主張のないデザインですが、この普通な感じが新鮮です。機能を主張しすぎず、モノとして塊感のあるEssential Phone。ゴテゴテしているAppleのデザインより、本質的な部分でデザインされています。

デザインが良くて性能も良い上に、無駄なアプリが入っていません。使う人が必要なアプリを入れて、自分の好きなように使えるスマートフォンです。最新のAndroid OSを搭載しており、今一番オススメできるAndroidスマートフォンでしょう。

Galaxy Note8のブラックも悪くない

細かいところの仕上げに不満はあるGalaxy Note8ですが、改めて見てみると、意外と悪くないデザインです。

反射する塗装で写真が撮りにくい

OLEDディスプレイの黒と繋がっているかのようなデザイン

とくにブラックのGalaxy Note8は、OLEDのエッジディスプレイの特徴を活かした色合いになっており、独特の高級感があります。液晶では表現できない真の黒を表示できるディスプレイが、裏まで続いているかのようなデザインです。

普段はケースをしていて見ることのないスマートフォンの裏面。改めて見てみると、デザインの良さに気づけました。

たまにはケースを外して、自分のスマートフォンをじっくりと見てみましょう。本当にこのデザインで良いのか。機能が成熟した今、デザインでスマホを選んでみませんか。

 

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