これからは機能が特化してウェアラブルになるという記事を書いた後に、今の最新技術でスマートフォンがどこまで小さくなるのか。ということを知りたいと思った。
中途半端に発売されている性能の悪い小型スマホではなく、現時点で最高性能を有し、それでいてどのサイズまで小さくすることができるのか。
なぜこんなことが知りたいのかというと、その大きさによって、現時点でのウェアラブルの可能性がなんとなく見えてくるからだ。
もしiPhone SEより小さくすることができれば、機能に特化したウェアラブルは、ほとんど成立するはずだ。
スマートフォン内部の大部分を占めているのは、バッテリーとディスプレイ。ディスプレイをほとんど必要としないウェアラブルなら、バッテリーもかなり小さくできる。
機能を特化すれば小型にできるのだ。
スマートフォンのおかげで、あらゆる部品が安くなった。その部品をうまく使って、どう仕上げるのか。性能ではなく機能が大事。
撮影時間に制限を設けることで、Insta360 GOはあのサイズを実現した。ずーっと垂れ流しで撮れるようにすると、Go Proのサイズになってしまう。
GoProもどきのアクションカメラを、DJIが出している。あれではGoProと性能を比較されてしまう。Insta360 GOは違う。あらゆる面で他社より劣った性能で、身につけるというコンセプトにこだわった。
そのために機能は劣ったが、それでいいのだ。一番優先したいものだけ優先し、あとは切り捨てた。いや、切り捨てないと、実現したいことが実現できなかったのかもしれない。
既にあるものと同じものを出してもしょうがない。そんな考えが、Insta360の商品ラインナップを見ると伝わってくる。
そんなことを書いていたら、まだまだスマートフォンだって売り方があるように思えた。どのスマートフォンも基本的には同じ仕様で、カメラがいい悪い、処理性能がいい悪い、ディスプレイがきれいか汚いか。その程度の違いしかない。
これでは、新しくスマートフォンを購入する気が起きない。壊れたり調子が悪くなったら購入するだろうが、今使っている機種で問題なければ、そのまま使うだろう。
例えば、指ではなくほとんどを音声で操作するスマートフォン。Android OSではなく、グーグルホームをベースにスマホを作る。ソフトウェアキーボードすら表示できないようにし、ディスプレーは必要最低限のサイズで解像度も粗い。その分バッテリーが持つし、本体のサイズも小さく軽くできる。
こうやってコンセプトを第1に考えていくと、性能を削ぎ落として機能を特化することができる。比べる必要がないほど似通う通ってしまったスマートフォンも、まだまだやりようがあるのだ。
もうすぐ発表されるiPhoneも、他社のスマートフォンと比較されるてしまうだろう。前のモデルより性能が向上するだけで、機能が変わらないのだから。
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