スマートフォン業界に大激震が走っている。
アメリカと中国がサイバー戦争状態。以前より悪いニュースが続いていたHuaweiだが、僕らユーザーには関係のない話と思っていた人がほとんどだろう。
わりと楽観視していた風潮だったが、あのGoogle様が、HuaweiにOSを供給しない、Googleのサービスを使わせないと言い出した。
Googleのサービスが使えない=スマートフォンじゃない
そう言い切れるぐらい、ネットの世界でGoogleは神様だ。OSのバージョンアップができなくなることは、あまり大きな影響はないだろうが、Googleのサービスが使えなくなったら大変だ。
ファーウェイ、2018年のスマホ出荷台数は過去最高の2億台越え - Engadget 日本版
2018年だけで2億台を越すスマートフォンが販売されている。既存のユーザーにまで影響があれば、何億人というユーザーが不利益を被ることになる。世の中が大混乱してしまうのは当然だ。
ネットの怖さ
すでに経験がある方も多いと思うが、アプリがバージョンアップして、使いにくくなったと感じることはないだろうか。メーカーは良かれと思ってバージョンアップしているが、あまりに画面や操作方法が変わってしまって、ユーザーは戸惑ってしまう。
ネットに繋ぐのが前提になっているので、作り手のほうがコントロールできてしまうスマートフォン。ネットに繋がるせいで、いかようにも出来てしまう。
様々なサービスが使えるようになると、カメラで写真を撮るぐらいしか、Huawei製スマートフォンの使い道がなくなってしまう。
自前でOSを作るというニュースまで出てくるとなると、この問題は解決しないのだろう。
すでにユーザーの手元にある端末には影響ないと言われていたが、通信しないと使い物にならないスマートフォンだからこそ、最悪の結果になる可能性もあるのを覚悟しておこう。
自前のOSに切り替えても、GoogleやAmazonやTwitterやFacebookから締め出しをくらい、多くのサービスが使えなくなれば、自前のOSを投入しても解決しない。
こういった世の中に抗うように、ユーザーエージェントを偽装する機能が搭載されるのだろうか。
どうなるのか読めない状況なので、Huawei製品を買う人はいないだろう。複数台スマホを持っているガジェットオタクは、自前OSを搭載したHuaweiスマホを買うだろうが、一般ユーザーにはリスクが高すぎる。購入台数の殆どをしめている一般ユーザーが買わなくなると、Huaweiの業績に大きな影響を及ぼすのは必死だ。
これから起こりうること
- EMUI 10がリリースされるも、Android OSではなくなり、Googleのアプリがいっさい使えなくなる。
- 既存ユーザーの端末も、独自OSへのバージョンアップが始まる。使い勝手が変わるのを嫌う人のために、自分でバージョンアップするかしないかを選択できるようになるが、Googleのサービスが使えないため、バージョンアップをせざるを得なくなる。
- 販売を予定していたキャリアも、しばらく様子を見るために、P30 Pro、P30、P30 Liteの発売が中止になる。
- Huaweiのスマートフォンを購入する人がいなくなるので、端末が投げ売りされる。自分で対処できるガジェットマニアが、安くて高性能な端末を買えるので喜ぶ。
- 安くて高性能な端末の選択肢がなくなるため、比較的安く日本製スマホである、シャープのスマートフォンの売上が伸びる。
こんなことが起こるだろう。
まったく先が読めない状況なので、YouTubeや評論家の方々も、今後どうなるか言及していない。今の段階で予想できることを、ここに書かせてもらった。
こういった状況になってしまっては、Huawei製のスマートフォンの購入は、慎重になったほうがいいだろう。
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