HDDをクローン化して、SSDに換装するという技があります。パソコンが遅い原因の多くは、データを保存しているストレージの速度が遅いから。性能が良い悪いではなく、ストレージにHDDを使っているからです。
ハード・ディスク・ドライブの略。データを読み書きするスピードは速くないが、比較的安価なため、膨大なデータを保存するときに重宝する。
HDDを採用しているパソコンは、SATAという接続方式が使われています。この接続方式なので、SSDに取り換えることができます。
ソリッド・ステート・ディスクの略。記憶装置にフラッシュメモリーを用いる半導体ディスク。機械的に動作する部分が無いため、高速でデータを読み書きできる。HDDと比較すると、消費電力が少なく、耐衝撃性に優れている。
SSDはHDDより圧倒的にデータを読み書きする速度が速いので、取り換えるだけで見違えるようにサクサクと動くようになります。何でもかんでも速くなる訳ではありませんが、多くのパソコンは速くなります。
費用対効果が高いので、HDDをSSDに換装するのが流行っています。
SSDに換装する方法
SSDに換装する方法は、2つあります。
Windows10を一からインストールする。
Windowsをクリーンインストールして、新品のパソコンを買ってきたような状態にします。新品のパソコンを買ってきた状態よりアプリやデータが入っていません。全ての設定やソフト(アプリ)を入れ直す必要があります。パソコン初心者の人が手を出すと、元に戻すまでに時間がかかるでしょう。
iPhoneのアップデートのように、これまで使っていたデータをそのままではなく、一から全てのソフト(アプリ)やデータ、設定を入れ直すこと。
クローン化する
一からアプリやデータを入れるのが面倒な方は、クローン化するという方法があります。これまで使っていたHDDを丸々コピーし、丸々コピーしたSSDに載せ替えるという方法です。丸々コピーしてくれたほうが楽じゃんと思いますが、クローン化は失敗することがあり、頭の痛い作業です。
iPhoneのアップデートのように、これまで使っていたデータをそのままではなく、一から全てのソフト(アプリ)やデータ、設定を入れ直すこと。
クローン化の方法
クローン化にも、2種類あります。
HDDスタンドでクローン化する(ハード的)
HDDやSSDを2つ差せるスタンドを購入して、この機械上でクローン化するという方法です。元々使っていたHDDと、新しく使うSSDの2つを差して、ボタンを押すだけです。とても簡単にクローン化できますが、一つ注意点があります。
元々使っているHDDの同等以上の容量を持ったSSDを用意する
コピー先のSSD容量は、コピー元のHDD以上の容量でなければいけません。元々使っていたHDDの容量が1TBだとすると、SSDも1TBのものを用意しなければいけません。1TBのうち、200GBぐらいしか容量を使っていなくても、1TB以上のSSDが必要になります。使っている容量ではなく、元々のサイズと同等以上のSSDを用意しなければいけません。
富士通、NEC、東芝など、日本メーカーのノートPCの多くは、1TBのHDDがよく使われています。HDDスタンドでコピーしようとすると、1TB以上のSSDが必要になります。SSDの価格が安くなってきたとはいえ、1TBのSSDは、最低1万はします(2021年7月現在)。パソコンの動作がモッサリだからSSDに替えようと思っても、ハードディスクスタンドを使ったやり方だと、それなりにお金がかかってしまいます。
クローン化ソフトを使う(ソフト的)
HDDの容量は1TBだけど、使用容量は200GBぐらいの方は、クローン化するソフトを使います。この方法なら、250GBのSSDを買ってこれば、クローン化することができます。データはたくさん使わないので、ただ動作速度を速くしたいという方にはピッタリの方法です。
コスト的にも安く済むので、クローン化ソフトを使おうという気になりますが、、、
なかなかうまくいかず、失敗が多い。
指示通りにやっているのですが、SSDに載せ替えてパソコンを起動すると、うまく起動できないのです。2回クローン化ソフトを使ってコピーしましたが、2回とも失敗しています。クローン化ソフトのクローンが完了するのに1時間程度の時間がかかり、SSDに載せ替えてPCが起動しないときのショック。原因がよく分からないだけに、余計にイライラします。
2回の失敗のうち1回は、初期化して一からインストール。もう1回は、同じ容量のSSDを買っていたので、ハードディスクスタンドを使ってコピーしました。
EaseUS®完璧な無料データバックアップソフト - EaseUS Todo Backup Free
クローン化ソフトで検索すると出てくる、EaseUSというソフトを使いました。クローン化はエラーが出ずに終了しますが、そのSSDをパソコンに取り付けると、うまく起動できない状況が2回。うまく起動が出来ないケースも調べて、書いてある通りにやってみるも、結局起動できず。もう少し検証して、僕のやり方が悪いのか、ソフトの問題なのか調査する必要があります。
経験が少ないので、クローン化ソフトを使った方法を避けたほうがいいとは言い切れませんが、ハードディスクスタンドを使ったクローン化のほうが、簡単で確実だと思います。
SSDの代金が高くつきますが、簡単確実にクローン化できるので、無難にハードディスクスタンドを使ったクローン化をお勧めします。
もう少しSSDの価格が下がってこれば、ノートPCによく使われている1TBのHDDと同等容量以上のSSDも買いやすくなるでしょう。
1TBHDDが使われている富士通のPCに、クルーシャルの1TBSSDを使って、ハードディスクスタンドを使ってクローン化して成功しました。
普通の+ドライバーでは開けられないネジが使われているパソコンもあります。万能なドライバーセットを用意しておきましょう。
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