月末になると通信制限になってしまうYUYAです。昔は通信制限になっても、超低速で無理やり使っていましたが、最近はスマホを使うことを諦めています。スタバなどのカフェに入ってWi-Fiに繋げば、一通りのことを済ますことができるので、通信速度制限になっても困りません。
速度制限になったときは、通信することを諦めて、Kindleで本を読んでいます。スマホではなく、電子書籍専用端末のkindleで本を読んでいますが、スマートフォンではなく、kindleで本を読んでいて気づいたことを書きます。
Webブラウジングと読書の違い
Webブラウジングと読書。どちらも何かを読むという点は同じですが、それぞれの行為をしているときの感覚が大きく違います。
Webページを読むときは、次のページに行くときに読み込み時間が発生します。通信速度が高速になったとはいえ、新しいページを読むのに、数秒は待たされます。たった数秒の間が、読むというリズムを崩します。画面をジッと見ていると退屈なので、他のアプリを使ってしまったり、気が散ってしまうのです。
どうも集中できないWebブラウジングとは違い、読書はひたすら読むことに没頭できます。多くの電子書籍端末は、E Inkという特殊な方式で画面を表示しています。スマートフォンやタブレットのディスプレイとは違い、次のページに行くときに一瞬だけ間がありますが、Webページを読み込むよりは遥かに高速です。何かを読むのに支障はないレベルなので、ひたすら文字を読むことができます。
当たり前のようなことですが、この感覚の違いが大きいことに気付きました。
読書とWebページを読むという行為は似ているようで全く違うのです。同じように文章を読んでいますが、脳への情報の入り方、目の前のことに没頭できる感覚、精神的な満足度。非常に言葉で表現しづらい部分ですが、明らかに何かが違います。
読書 | Web | |
---|---|---|
読む | ○ | △ |
理解度 | ○ | △ |
集中力 | ○ | △ |
心の落ち着き | ○ | × |
読書とWebページを読んでいるときの違いをまとめてみました。どちらも似たような行為ですが、明らかに読書のほうが上質なインプットの時間を過ごせます。
本 | Web | |
---|---|---|
文字 | ○ | ○ |
写真 | △ | ○ |
動画 | × | ○ |
他の情報 | × | ○ |
どちらも見たり読んだりするメディアですが、大きく特性が違います。
本は基本的には文字を読むだけです。写真もありますが、基本的には文字が主で、写真はおまけです。Webページは文字が主というより、写真や動画といったものが主になります。テクノロジーの進化により文字だけではなく、写真、動画、音声、広告、他ページの情報など、あらゆるものが集まって作られています。最先端の技術の結晶といってもいいWeb。従来のメディアにはない楽しさを持っていますが、必ずしも有益ではありません。
何でもありすぎて、どうにも集中することができません。何かを調べようと思ってネットで検索をしていると、知らない間に時間が経っています。気が付いたら時間が経ってしまっているところは、テレビそっくりです。テレビと違ってインターネットは、自分で情報を得るメディアだと言われますが、いつからかそうではなくなりました。自宅のPCでネットをしていた時代とは違い、常にスマートフォンが手元にあり、常時高速通信ができるようになったことで、インターネットは変わりました。インターネットは、ただ消費するだけのものになりつつあります。
テレビがWebに置き換わっただけで、時間の浪費の仕方はあまり変わっていません。何も考えずにテレビのリモコンでテレビを付けるように、何も考えずにスマホを持ってWebを見ています。読むというよりただ見ているという感覚に近いでしょう。しかし読書は違います。本を読むまでに、読むぞという覚悟と勇気が要りますし、読み始めてからの没頭感も違います。読み始めるまでのハードルはありますが、読んでからの満足感が圧倒的に違います。
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読書をする人が減っているとニュースになります。これは、スマートフォンが原因でしょう。本を読める時間が、スマホに奪われているからです。スマホに電子書籍アプリを入れて本を読めますが、つい他ごとに気を取られて、電子書籍アプリをあまり立ち上げません。Kindleアプリをタッチすれば、いつでも読書ができるのに、アプリをタッチしません。本を読もうという決意をする前に、様々な誘惑が待ち構えています。その誘惑に勝てないので、読書は後回しになってしまいます。
読むぞという決意が必要な読書と違って、Webページを見たりSNSをするのは、あまりパワーがいりません。テレビをダラダラと見ているのと同じ感覚です。
これを解決するには、スマートフォンとは別に、読書専用端末を持っておくことです。誘惑が満載のスマートフォンとは違い、Kindleは本を読むことしかできません。本しか読めないので、何とかKindleを手に持つことができれば、読書だけに没頭することができます。
読書だけに没頭する方法
せっかく読み始めたのに、読んでいる本がつまらないと、本を読むことを止めてしまいます。退屈な気持ちでいっぱいになると、ついついスマートフォンに手がいきます。スマートフォンを触り出すと、ダラダラとSNSを見たり、Webの記事を読みだしたりします。自発的に読むというよりは、手持ち無沙汰になって、ダラダラと見ているだけです。こうなってしまうと、スマホという悪魔から逃れることができません。気が付いたら時間だけが経ってしまい、ため息しかでません。
スマホという悪魔に取りつかれないためにも、読んでいる本がつまらなかったら、すぐに違う本を読みましょう。幸いKindleにはたくさんの本を入れておくことができます。つまらなかったら、違う本を読めばいいのです。無理をしてつまらない本を読んで、悪魔に取り憑かれてしまう前に、面白い本を読み始めましょう。
kindleではセールが盛んに行われます。50%オフは当たり前で、千円以上する本が、300円ぐらいで買えたりします。読むかどうか分からないような本も、セールのときにとりあえず買っておきましょう。つまらない本を読んでしまったときに、セールで購入した本を読めばいいのです。興味がないような本も、読んでみたら面白いことがあります。千円以上もする本は気軽に買えませんが、数百円の本だったら買うことができます。コーヒーを飲むような感覚で、バンバン買っておきましょう。
これが紙の本ではできない読書法です。物体として分厚くて重い紙の本だと、複数の本を外に持ち出すことはできません。たくさんの本から選んで鞄に入れた本は、つまらなくても無理をして読みます。せっかく持ってきたのだからと、無理をして読み続けますが、つまらないから読めば読むほど辛くなります。
辛いから本を読むのを止める
本を読むことが苦痛になり、読書の習慣がなくなります。しかし、Kindleなら、この問題を解決できます。数百グラムというコンパクトな端末に、何百冊という本が入っています。読み始めた本がつまらなかったら、さっさと違う本を読むだけです。まるでWebページを見ているときのように、違う本にブラウジングしましょう。
人間には相性があります。世間が面白いといっている本でも、自分には合わないこともあります。そういったときは、無理をして読む必要はありません。違う本を読んで、自分に合う本を見つけましょう。
紙の本だとつまらない作品は二度と読まれないでしょう。本棚の奥のほうに入ってしまい、そのまま眠ったままになりますが、Kindleは違います。ずっとKindleの中に本が入っているので、あるときその作品を見つけて読むことができます。昔はつまらなかった本も、時間が経ってから読むと面白いことがあります。1つの端末に、何百冊と本を入れておくことができるので、Webブラウジングのような読書ができます。ブラウジングするように本を読むことで、いつかその本を面白いと感じるときに読むことができるのです。
モノとして空間を圧迫することがないので、たくさん本を買ってもストレスは溜まりません。買えば買うほど、最高の読書環境になります。どんどんKindle本を買って、Webページを見ているかのように本を読みましょう。
たくさんの本が一つの端末に集約されていることで、新しい読書スタイルができます。読書の人口を増やすカギは、実はKindleのような電子書籍端末にあるのかもしれません。
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