ついに発売されました、新型のAmazon Fire 7 タブレット。少しずつ性能が上がっているFireタブレットですが、7インチのFire 7も、実用的な性能に向上しました。普段使いするには少し辛い処理性能でしたが、新型のFire7はFire HD 8と同等の性能に向上しました。Kindle本などの電子書籍を読む、Amazonプライムビデオ・Netflix・Hulu・YouTube・Abema TVといったストリーミング定額制動画配信サービス、Spotifyなどのストリーミング音楽配信サービスの視聴など、コンテンツを楽しむ端末として、コスパ抜群なタブレット端末になりました。
Fire 7 デザイン・仕様
デザインは見ての通りです。いつものFireです。
なぜか、スリープボタン(電源ボタン) の位置が、Fire HD 8、Fire HD 10 とは微妙に違います。中央にあったのが、縦持ちしたとき左端になります。
ディスプレイ | 7インチ、タッチスクリーン、IPSディスプレイ、解像度1024x600、171ppi、SDビデオ再生、反射防止技術採用 |
サイズ | 181 x 118 x 9.7 mm |
重量 | 282グラム (実際のサイズと重量は、構成および製造工程により変動する可能性があります) |
CPU、RAM | 2.0GHz クアッドコアプロセッサ、2GB RAM |
容量 | 16GB (使用可能領域 9.5GB) の内部ストレージ。1TBまでのmicroSDカード対応(別売) ※内部ストレージにインストールしなければいけないアプリケーションもあります。アプリケーションや機能アップデートによって使用可能領域が異なる可能性があります。通常、microSDカードの使用可能領域はmicroSDカードに記載されている容量より小さくなります |
バッテリー | 読書、ウェブ、ビデオ、音楽などで通常使用時、最大10時間。端末の設定、使用方法、ウェブブラウジングやコンテンツのダウンロードなどの条件によって異なります |
充電時間 | 同梱のUSB-C(2.0)ケーブル、5W充電アダプタで約4時間 |
wifi接続 | デュアルバンドwifi。デュアルバンド802.11a、802.11b、802.11g、802.11nまたは802.11ac標準規格を使用した公共およびプライベートのwifiネットワークまたは無線LANスポット、パスワード認証によるWEP、WPAおよびWPA2セキュリティに対応。アドホック(またはピアツーピア方式)のwifiネットワークへの接続には対応していません。wifi 6(802.11 ax)には現在対応していません |
入出力 | USB-C(2.0)コネクタ、PC/Macコンピュータに接続、または付属の電源アダプタでお使いのデバイスを充電するための付属のType-A to Type-Cケーブル。1TBまでのmicroSDカード対応(別売) |
オーディオ | 3.5mm ステレオ ジャック、内蔵スピーカー |
センサー | アクセロメータ |
カメラ | 2メガピクセルフロントカメラとリアカメラ 720ピクセルHD録画 |
位置情報サービス | wifi経由の位置情報サービス(詳しくはこちら) |
カラー | ブラック |
その他の機能 | 外部音量コントロール、A2DPステレオヘッドホンに対応したBluetooth、スピーカー、マイク、LEアクセサリー サポート |
アクセシビリティ機能 | VoiceViewを使って音声による出力、タッチ入力またはキーボード入力を使用して、画面のオブジェクトの操作ができます。拡大鏡を使えば画面を拡大して表示、さらに、フォントサイズや色の反転、補正、オーディオ設定をステレオからモノラルに切り替え、片方のイヤホンから出力することも可能です |
保証とサービス | 1年間限定保証付き。国内の場合、オプションで別売の延長保証をご利用いただけます。Fire 7の使用時は利用規約が適用されます |
同梱内容 | Fire 7タブレット、USB-C(2.0)ケーブル、5W電源アダプタ、スタートガイド |
世代 | 第12世代 - 2022年発売 |
ソフトウェアのセキュリティアップデート | このデバイスは、当社のWebサイトで新品として販売された最後の日から少なくとも4年後まで、ソフトウェアのセキュリティアップデートを受けられることが保証されています。セキュリティアップデートについてはこちら |
仕様は以上です。仕様表では分からないのは、2.0GHz クアッドコアプロセッサ、2GB RAMというところです。ベンチマークソフトを入れて確認しました。
左がFire7、右がFire HD 8 Plusです。同じCPUになっています。クロック周波数はFire HD 8 Plusのほうが高くなっています。
ベンチマークスコアです。GeekBench5で計測しました。シングルは同じですが、マルチはFire 7のほうが高くなりました。
CPUはFire7とFire HD 8 Plus、どちらもARM MT8168Aになっています。同じCPUですが、OSのバージョンが、Android11とAndroid9になっています。Androidをベースに作られたFire OSというOSになっていますが、ベースとなっているOSがFire 7のほうが新しいようです。
同じCPUを使っていて、クロック周波数はFire HD 8 Plusのほうが高いのに、なぜかベンチマークスコアはFire 7のほうが高い結果が。何かの間違いかと思ってもう一回ベンチマークで計測しましたが、同じような数値が出ました。計測ミスではないと思いますが、Fire 7のほうがベンチマークスコアが高い理由は分かりません。
COMPUTE Benchmarkスコアは、Fire7とFire HD 8 Plusは同等のスコアでした。
Fireタブレットの仕様: Fireモデル | Fireタブレット
Fireタブレットの仕様: Fire HDモデル | Fireタブレット
このページの仕様を見ると、CPUの名称が違うんですよね、、、
Fire 7 画質
画質は若干粗さは感じます。ただ、Fire7単体で使うなら、粗すぎるとは感じません。Amazonプライムビデオの動画を見たり、Netflixの動画を見ましたが、十分鑑賞できる画質です。iPadと比べたら負けますが、写真や動画を見て楽しむことができる画質です。
解像度は1024x600で171ppi。ギリギリ粗くないかなというレベルです。Fire HD8と比較します。iPhone13 Proのカメラで接写しました。Fire7は少し文字のドットが気になります。普通に画面を見た時も、文字が少し粗い感じはあります。
Silkブラウザーで僕のブログ記事を表示させました。同じページを同じ位置で見たとき、Fire7のほうが少し表示領域が広くなっています。文字の大きさは、Fire7とFire HD8、どちらもデフォルト設定です。
Fire7画質★★★☆☆
綺麗ではありませんが、実用上は問題ない画質です。
Fire 7 スピーカー音質
スピーカーはモノラルです。縦持ちしたときは左下にスピーカーが。たまにスピーカーが隠れてしまい、音が聞こえづらくなります。
横持ち時は左上にスピーカーがきます。
画面は回転式なので、どこを上にするかでスピーカーの位置が変わってしまいますが、インカメラの位置とボタン類の位置が上にくるようにしたときを、標準の位置としました。モノラルスピーカーなので、持ち方によってはスピーカーが隠れてしまうので、気を付けてください。
音質は意外と良いです。モノラルですが、人間の声はしっかり聞こえます。YouTubeのトーク、Netflixの動画の音声もしっかりと聞こえます。Spotifyの音楽を聴くのはおススメできませんが、動画の音声はしっかりと聞こえます。実用上は問題ありません。
Fire7スピーカー音質★★★☆☆
音楽を聴くようなスピーカーではありませんが、動画の音声はしっかりと聞こえるスピーカーです。
Fire 7 イヤホンジャック音質
Fire7にはイヤホンジャックがあります。イヤホンジャックなんて機械によって音が違うなんて思わないでしょうが、意外と端末によって音質が違います。
Fire7にイヤホンを差してSpotifyで音楽を聴いてみました。
細かい音もしっかりと鳴らしていますし、音楽プレイヤーとして使える音質です。
Fire 7 イヤホンジャック音質★★★★☆
音楽をしっかりと楽しめる音質です。この音質なら、外に持ち出して音楽を聴くポータブルミュージックプレイヤーとしても使えます。
Fire 7 Bluetooth音質
Fireタブレットの仕様: Fireモデル | Fireタブレット
こちらの仕様表から確認すると、Bluetoothのバージョンは5.0です。Bluetooth 5.2に対応しているイヤホン、 SOUNDPEATS Mini Pro とペアリングして音質を確認しました。
とくに音も途切れることはありません。クリアでBluetoothらしい音質です。Galaxy などのハイエンドAndroidスマホとペアリングしたときと変わりません。
Fire 7 Bluetooth音質★★★★★
iPhoneやハイエンドのAndroidスマートフォンとペアリングしたときの音質と変わりません。とくに音が途切れるようなこともありませんし、完全ワイヤレスイヤホンを使って音楽を聴くのも心地よいですよ。
Fire 7 サクサク感(処理速度)
Fire HD 8と同じCPUなので、サクサク感はまずまず。カクツキぎみですが、モッサリすぎるという感じではありません。Kindleで本を読む、AmazonプライムビデオNetflixで動画を見るぐらいなら、ストレスなく使えます。やることを絞って使えば、十分に使える処理速度です。
アプリを切り替える時に固まったり、怪しい動きをするときもありますが、その後に反応がないということはありません。純粋に処理速度が追い付いていないのですが、まぁ6,980円のタブレットですから。値段を考えると、十分に許容範囲です。
Fire7サクサク感★★★☆☆
速くはありませんが、遅くもありません。カクツキ気味ですが、十分に使える処理速度です。
Fire7バッテリーの持ち
バッテリーもちは一般的なタブレットレベルです。仕様上は10時間となっています。現在計測中ですが、使っている感じでは仕様通りと感じます。
Fire7バッテリーの持ち★★★★☆
このサイズで10 時間なら十分でしょう。
Fire7 片手で持てるか
片手で持てます!Fire HD 8 は片手で持つのはつらいですが、Fire 7はちゃんと片手で持てます。
本体重量は280gでした。300gを切っているので、片手で持てます。
画面の縁は太めですが、縁があるので楽に片手で持てます。
左から6.8インチのGalaxy S22 Ultra、7インチのFire 7、8インチのFire HD 8 Plus。6.8インチのGalaxy S22 Ultraは少し小さいかなと感じますが、7インチのFire 7は動画を見るのに丁度良いサイズ感です。8インチのFire HD 8 Plusは結構大きく感じます。
Fire7はパーソナルな端末として絶妙なサイズ感。
片手で持てますし、動画を見ても小さく感じないサイズ。
これが6,980円(税込)は衝撃の価格です。
Fire7片手で持てるか★★★★★
7インチでベゼル太めなので、片手でも持ちやすいタブレットです。
ストレージ容量は16GBなのでmicroSDカード必須
Fire7のストレージ容量16GBです。16GBと言っても、実際の容量は10.67GBです。Kindle本などの電子書籍、AmazonプライムビデオやNetflixなどの動画、これらをダウンロードしたら、すぐにストレージ容量がいっぱいになります。
AppleのiPadだとmicroSDカードを入れることは出来ませんが、FireタブレットはmicroSDカードを入れることができます。New Fire 7は1TBのmicroSDカードまで対応しています。
無難に64GBか128Gぐらいのmicro SDカードが安くてお勧めです。
内蔵ストレージとmicro SDカードを合わせて内蔵ストレージにするモードと、内蔵ストレージと外部ストレージとして使うモードの2つがありました。元々読み込み速度が速くないFire 7ですので、内蔵ストレージと合体させてmicro SDカードを使うモードで使っています。
ストレージの速度計測結果です。AndroBenchというアプリのapkをダウンロードしてインストールしました。左がFire7、右がFire HD8Plusです。
Fire 8と同等の数値ですが、書き込み速度がFire7のほうが速い結果に。
参考までにGalaxy S22 Ultraでの計測結果は以下の通りです。
さすがにGalaxy S22 Ultraは速いですね。
Fire7とFire8を比較して感じたこと
Fire7とFire8と1インチ違いでタブレットがあります。性能がほぼ同じになった今、画面サイズで選択することになります。1日使ってみて感じるのは、サイズ感でFire7のほうが良いと感じます。動画視聴できる画質に、スピーカーはモノラルだけど音質もまずまず。片手で持てるサイズ感で、外でも自宅でも使い勝手の良いサイズ感。
輝度の自動調整はない
一つだけ注意点があります。輝度の自動調整機能がありません。暗いところでFire7を使っても明るいままなので、自分でディスプレイを調整してください。
机の上にFire HD 8があると邪魔な感じがしますが、Fire 7は邪魔な感じはしません。たかが1インチですが、印象が結構違います。値段も安いので、7インチのFire 7 をお勧めします。
Fire7は買い!
6,980円で新品のタブレットが買えます。電子書籍を読む、動画を見る。この用途に割り切って使えば、十分に実用的です。あれもこれもやるのではなく、コンテンツを楽しむことに特化すれば、Amazon New Fire 7 よりお値打ちなタブレットはないでしょう。
絶妙なサイズ感で、外にも持ち出したくなります。ケースやフィルムはつけず、素の状態で消耗品感覚でガンガン使いましょう。
評価項目 | 評価(星5評価) |
画質 | ★★★★☆ |
音質 | ★★★☆☆ |
サクサク感 | ★★★★☆ |
サイズ感 | ★★★★★ |
総合評価 | ★★★★★ |
やや甘めの評価ですが、6,980円という価格で考えると、及第点以上の完成度。もっと良い画質のタブレットはいくらでもありますが、実際に使って感じるのは、これで十分と感じます。iPadなどのトップクラスのタブレットと比較するのではなく、Fire 7 という7インチのタブレットが7千円で買えるという観点から評価しました。
Fire7の使い方
Fire7タブレットの使い方は、以下の記事で紹介しています。
Twitter でおーの ゆーやをフォローしよう!
Follow @15tei