気がつけばiPad mini4を購入してから3ヶ月経っていました。時間が経ってわかることもありますので、iPad mini4の購入後3ヶ月レビューをします。
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ほとんど使っていない

iPad mini4をどのように使っているかといいますと、、、ほとんど使わず家に置いてあります。なぜ家に置いていくようになったのでしょうか。購入した当初は毎日外に持ち出していたのですが、ほとんど使わずに家に帰ってきていることに気づきました。使いもしないものを持っていっても荷物になるだけなので、外に持ち出すことを止めました。

せっかく購入したものを自宅においていってしまう原因を考えてみました。

iPadでしか出来ないことがない

iPadでしか出来ないことがないのが一番の問題でしょう。iPadで出来ることは、スマートフォンでも出来てしまいます。スマートフォンで出来ることが、より大きい画面で出来るだけなのが問題です。わざわざ外に持ちださなくても、Androidスマートフォンで何とでもなってしまうのです。

さらに問題なのが、そのできることがiPhoneの延長線上ということです。痒いところに手が届かないiPhoneの延長線上のiPadを使うより、Androidスマートフォンを使ったほうが色々と便利なのです。操作の分かりやすさは、iPhoneとiPadのほうが上ですが、やりたいことができるのはAndroidです。スマートフォンよりは画面が大きくて見やすいiPad mini4ですが、何でもできるのはAndroidスマートフォンです。

少々画面が見難くてもAndroidスマートフォンを使ってしまうのも仕方がないでしょう。

僕がノートパソコンを外に持っていくのも原因かもしれませんが、どうしてもiPad mini4じゃなければいけない理由がないことが一番の問題でしょう。

微妙に処理が遅い

iPad mini4は、A8プロセッサーと2GBのRAMを搭載しています。iPad mini3より大幅に性能アップしていますが、iPad Air2には及びません。iPad Air2を使ってみると分かりますが、何をするにしてもスムーズにサクサクと動いてくれます。ところがiPad mini4はそうはいきません。基本的にはサクサク動きますが、やや引っかかることが多々あります。iPad Air2より劣るグラフィック性能が、iPad mini4の微妙なイライラ感になっています。

なぜiPad Air2と同じチップをiPad mini4に搭載しないのでしょうか。最近のAppleはサイズの違う製品しかだせないのに、サイズによって性能まで変えてしまっています。同じ性能のものを、サイズの違いで選んでもらったほうがいいように思います。

もう少しサクサクと動いてくれれば、積極的に使いたくなったでしょう。

軽いようで軽くない

iPad mini4の重量は約300gです。前のモデルより、40gも軽くなっています。さぞかし軽くなったかと思いきや、手で持って使っていると微妙に重く感じます。ケースを付けているせいもありますが、250gを切るくらいにになってくれないと、劇的に軽いと感じないのかもしれません。そんなに軽くないとなると、いっその事iPad Air2を購入したほうがいいでしょう。

iPad Air2の本体重量が444g。10インチの画面サイズで444g。8インチの画面サイズで300g。あなたならどちらを選びますか。

ソフトウェアキーボードが微妙

Bluetoothキーボードを繋いでも、快適に文字を打つことができません。予測文字変換機能が邪魔をし、漢字変換後の操作に手間取ります。せっかく物理的なキーボードで文字を打っているのに、お節介な機能が邪魔をします。物理的なキーボードで文字を打つ場合、しっかり全文字を打ちます。打った文字だけに対して変換して確定したいのに、勝手にその後の文字まで提案してきます。この機能をオフにできないせいで、無駄にBackspaceキーを押したり、Enterキーを押さなければなりません。こんなに疲れるのなら、ソフトウェアキーボードで文字を打つと、これまたしっくりきません。iPad Air2のように、10インチぐらいの画面があれば問題ありませんが、8インチの画面だと、QWERTYキーボードが窮屈で打ちにくくなります。10インチのiPadなら、ブラインドタッチ気味に文字を打っていけますが、iPad mini4では難しいでしょう。それならばと、iPhoneのようなフリック入力に変更してみても、画面に対するキーボードのサイズが小さいため、iPhoneのように快適に文字を打てません。フリック入力用のキーボードを、少しだけ大きくしてくれれば、随分と打ちやすさが変わったように思います。

外部キーボードを付けても微妙、ソフトウェアキーボードも微妙。iPad mini4で文字を打つのは諦めるしかない状況です。

色々と中途半端

スマートフォンを持っていない方は、迷わずiPad mini4を購入しましょう。きっと大活躍してくれます。しかし、今やほとんどの方がスマートフォンを持っています。わざわざiPad mini4を購入しなくても、スマートフォンで事足りてしまいます。さらに外に持ち出すパソコンまで持っているため、わざわざiPad mini4を持ち出す必要性がありません。

ひとつiPad mini4を持っておくと便利ではありますが、思ったより使わない可能性があります。自分が所有している端末によって、iPad mini4が活躍するかしないかが決まってきます。iPad mini4を購入する前に、ほんとうに必要なのか考えましょう。

未来が見えない

iPad Proが登場して、再びiPadが盛り上がるかとおもわれましたが、まったく盛り上がっていません。iPadの機能を活かしたアプリもほとんど登場していません。パソコンのように、自由にアプリケーションを入れることができないiPad。今のようなOSの仕様では、もっともっとiPadならではのアプリケーションが出てくる必要があります。サードパーティから革命的なアプリが出ないのなら、Appleが自らアプリを出してほしいところですが、ここ2年ぐらい新しいアプリが出てきません。既存のApple製アプリケーションも、バージョンアップするたびに出来が悪くなる傾向です。このような状況では、iOSが変わる望みも薄いでしょう。

普通のタブレットとして考えれば、完成度の高いタブレットです。Webページを見たり、本を読んだり、動画を見たり、単発で何かをやるには優れた端末です。しかし、そんなことは他社のタブレットでもできます。2万円ぐらいの安いAndroidタブレットでも、iPad mini4と変わらないレベルで使えます。AppleのiPad mini4でしかできない未来を、そろそろ提示しないと、iPad自体が沈んでしまうでしょう。

何かを見ることに使いたい方は買いの端末ですが、パソコンみたいな感じで使おうと考えている方にはお勧めできません。素直にノートパソコンを購入したほうが後悔しないでしょう。

3ヶ月iPad mini4を使ってみて分かったのは、ただ画面が大きいiPhoneから脱却できていないということです。スマートフォンで出来なくて、パソコンでも出来ないことが、iPadならできる。そうならないことには、iPadシリーズ自体の存在に赤信号が灯るでしょう。

 

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