ついに日本でもChromebookの販売が始まりました。今年の夏より、法人向けへの販売が始まっていましたが、ついに誰でも購入できるようになります。
年末商戦に向けて投入してきた。
WindowsとMacとも違うノートPCがChromebookです。すでにAndroidタブレットが多数発売されている中、いまさらノートPCという古い形態の端末を一般発売します。しかし、ノートPCという古いスタイルながら、その中身はとても先進的です。
基本的にChromebookは、インターネットに繋がないとほとんど使えないという仕様になっています(オフラインでもある程度は使うことはできる)。形は見慣れたノートPCですが、中身はクラウド時代を見据えた最先端のノートPCです。ネットに繋ぐことを前提としているおかげで、割り切った仕様にすることができ、低価格のノートPCが発売できる訳です。
WindowsとMacとどう違うの
ChromeBookの本体性能だけを見ると、安いノートPCのスペックという感じに見えます。IntelのCeleronというCPUを使っています。安いPCの定番とも言えるCeleronですが、昔のCeleronよりは、性能が良くなっていますので、普通に使う分には問題はないでしょう。
スマートフォンに使われているようなCPUではなく、IntelのPC用CPUを使っていますから、CPUにはWindowsやMacと大きな違いはありません。じゃあChromebookは何が違うのでしょうか。
それは、インターネットに繋ぐことを前提とした、クラウドとブラウザーで作られたPCなのです。
ストレージ容量を見ると、16GBとなっています。16GBとい言いますと、iPhoneやスマートフォンの一番安いモデルでよく見かける容量です。いくら安いPCとはいえ、16GBというストレージ容量のPCなんて聞いたことありません。スマートフォンやタブレットと違って、PCというのは、データを保管したりやり取りするために使うことが多いかと思います。それなのに16GBで大丈夫なのでしょうか?
ここでクラウドが使われる訳です。PC内にはデータを保存せず、すべてクラウドに預けることで、手元のPCは身軽な状態。
「保存する=クラウドにデータを送る」
ということになるため、インターネットに繋がっていないと、Chromebookの機能をすべて使うことができないのです。
まだ時代が追いついていない?!
どこでもインターネットができる時代になりましたが、まだまだ自由にインターネットができる環境ではありません。とくにスマートフォンやモバイルWi-Fiルータは、月に通信できる容量に制限があります(高速に通信できる容量)。そのため、Chromebookのようなクラウドを前提としたPCですと、大きなデータを作成したときに、なかなか保存されないということにもなります。
通信制限容量に気を使いながら使うのは、ストレスが溜まります。まだまだChromebookを快適に使える環境にはなっていないのかもしれません。どこでもという訳にはいきませんが、スターバックスなどのカフェで、Wi-Fiが使えることを前提とした環境なら、Chromebookの機能を120%使いこなせるでしょう。
自分がPCを使っている環境を振り返ってみると、ほとんどが室内だということに気付きます。だとすれば、Chromebookを購入するというのは、意味のある選択のような気がします。
個人的には安いPCという路線ではなく、Chromebookのコンセプトで、ハイエンドのPCを作ってほしいと思います。安くてほどほどの性能ではなく、処理性能も高くて、本体重量が1kgを切るChromebookが発売されたら、一目散に購入するのになぁと思います。
現状では似たり寄ったりの性能。
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