iPad mini4を購入したものの、3ヶ月ほどで手放してしまいました。本体性能が思ったより高くなかったということもありますが、一番の原因はiOSです。相変わらずiPhoneの画面が大きくなっただけというのがiOSの現状。iOS9から追加された新しい機能、「SplitView」と「ピクチャ・イン・ピクチャ」も、iPad mini4の画面サイズでは、その機能を活かしきれていないと感じました。また、これら新機能に対するアプリの最適化も、思ったより進んではいません。アプリが新機能に対応してくれないと、iOS9の恩恵を授かることができません。アプリの対応が中々進まないところから推測すると、iPadなどのタブレット市場が見放されつつあるように思います。
iPadと同じように、Androidタブレット市場も冷え込んでいます。安いタブレットは多数リリースされていますが、ハイスペックなタブレットがほとんど登場してきません。しかし、OSの柔軟性から考えると、Androidタブレットのほうに可能性を感じます。性能的には微妙なところもある「Lenovo YOGA Tablet 2」も、Android OSの使い勝手が良いため、ノートパソコンっぽく使えています。もう少し本体性能が良ければ、ノートパソコンより使い勝手が良くなる手応えを感じるほどです。手応えを感じるからこそ、もう少しと感じてしまうのも事実です。
メモリーが2GBでは足りない
メモリーが2GBのAndroidタブレットを使っていて感じるのは、2GBではメモリーが足りないということです。空きメモリーは800MB程度です。ここから様々なアプリを立ち上げていくと、すぐにメモリーを使いきってしまいます。もしメモリーが4GBになったら、劇的に世界が変わるでしょう。ブラウザーを立ち上げて、テキストエディタを立ち上げて文章を書きつつ、SNSをチェックする。ノートパソコンなら楽々とできてしまうことを、タブレットでもストレスなくできるはず。しかし、現状のAndroidタブレットでは少々厳しいのが現状です。
メモリーが4GBのタブレットは、今のところ「ASUS ZenPad S 8.0」しかありません。おそらく2016年は、4GBのメモリーを搭載したタブレットが多数登場してくるでしょう。メモリーが4GBのAndroidタブレットを選択することが、ノートパソコンに負けない環境を作るのには必須になってきます。
Snapdragon820
大容量のメモリーを活かす性能も必要です。これから登場するであろう、Snapdragon820というチップを搭載したタブレットなら、ノートパソコンに匹敵する世界を見せてくれるかもしれません。
IT Media記事:「Snapdragon 820」の性能はどれだけ向上したのか?――リファレンスモデルで試した
IT Media記事:スマホがより便利に、楽しく――「Snapdragon 820」で追加された新機能
発熱問題のせいで、Snapdragon810で性能を発揮できませんでしたが、Snapdragon820では熱対策も万全のようです。さらに性能も大幅に向上しており、タブレットもスマートフォンも新しいステージに突入しそうです。
パソコンにも匹敵するような性能と4GBのメモリーがあれば、かなり使い勝手の良いタブレットになるはずです。
Android OS6.0
Androidタブレットやスマートフォンは、端末を発売するメーカー独自の機能が搭載されているため、最新のOSへの対応が中々進みません。Android5.0でもとくに問題はありませんが、Android6.0の完成度が高いので、できることなら6.0に対応してほしいところ。2015年に発売されたスマートフォンやタブレットはAndroid5.0の端末ばかりでしたが、2016年に発売される端末は、ほとんどAndroid OS6.0になるでしょう。
あまり使わない機能ですが、使ってみると便利なNow On Tap。例えばGoogle Play Musicで音楽を聞いているとき、知らない曲が出てきても大丈夫。ホームボタンを長押しすれば、そのアーティストと曲名を検索してくれます。今までですと、Chromeなどのブラウザーを立ち上げて、自分でアーティスト名や曲名を入力する必要がありました。Now On Tapを使えば、ホームボタンを押すだけで調べることができてしまいます。
Snapdragon820を搭載したタブレットは夏ぐらいか
3月頃からSnapdragon820を搭載した端末が登場してくると思われますが、当初はスマートフォンからになるでしょう。今の市場は、スマートフォンの売上が一番大きいので、各社ともスマートフォンを先行して開発しています。ハインドスマートフォンのリリースが落ち着く2016年夏頃から、Snapdragon820を搭載したタブレットが登場してくると思われます。
それまでタブレットの進化は乏しいかもしれませんが、そう遠くない未来に、タブレット人気が回復するときがやってくるでしょう。
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