一括0円なんて、今では考えられないような夢の時代がありました。新しい機種が発売された時は高い値段ですが、半年もすればタダになることがほとんど。えっ?!タダで買ったことなんてないぞという方もいるでしょう。タダで買うには条件があったのです。その条件とは、MNP(乗り換え)をして契約することでした。
いま使っている携帯電話の会社から他社に乗り換えたときだけ、スマートフォンをタダで購入できたのです。8万ぐらいする端末代金が0円というのを、一括0円といいます。実質0円ではなく、一括0円というでスマホを契約することで、月額料金を下げることができたのです。
携帯電話会社を替えずに使い続けている人は、まったく知らない話だったかもしれません。ずーっと同じ携帯電話会社を使っている限りは、料金はほとんど変わらないのですから。
前回の記事に掲載した図を使って、乗り換え(MNP)をしたときのカラクリを説明します。
まず、上から4番目の「スマホの本体代」が0円になります。ここが0円な上に、その下の毎月の割引が入ってきます。この割引額がいくらかによって、月の料金が大幅に安くなります。最近は端末代が0円になると、割引額が大幅に減らされ、あまり月額料金が安くならないようになっていました。しかし一昔前は、本来払うべき端末代と同じぐらい値引きがあるという状況でした。
端末代が0円なうえに、数千円の割引額があるのですから、今では考えられないような値段で、まぁまぁ新しいスマートフォンを手にすることができたのです。
乗り換えても端末代が0円じゃなくなった今
端末代が0円なのに割引が入るおかげで、毎月の料金が大幅に安くなっていました。この仕組みを知ってしまうと、ずーっと同じキャリア(docomo、au、SoftBank)を使い続けているのがバカらしくなってきます。3キャリアともiPhoneを扱いだしたため、2年おきに他社に乗り換えて契約することに支障はなくなりました。ユーザーにとっては、非常に良い環境だったのですが、、、総務省のタスクフォースという意味不明な横やりのおかげで、有難い仕組みが崩壊しました。昔のように、5千円以下でまぁまぁ新しいスマートフォンを持てなくなりました。かといって、性能の悪いスマートフォンにすれば安くなるという訳でもなく、、、docomo、au、SoftBankで契約しようとすると、どうやっても安くすることができなくなりました。
今後どうなるかは分かりませんが、昔のようにはならないでしょう。スマートフォンを安く維持することができなくなった今、我々はどうしたらいいのか、次は考えてみます。
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